ホンモノ共感とは、親の意図を押しつけるのではなく、子供の本当の気持ちや感情に心で寄り添うことです。

子供との心と心の対話がとても重要で、気持ちを込めて、子供に接することが必要となります。

お子様の不登校の原因を深く掘り下げると、こんなエピソードが必ず出てきます。

「お母さんが自分の気持ちに共感してくれなかった。話を向き合って聞いてくれなかった。自分の話に興味を持ってくれなかった。 だから自分の考えは価値がない、自分はおかしいと思い始め、自信を失った」 

ここが、お子様が自分の存在に自信を失う原点になっているのです。

自信を失ったために、一見「子供の心が弱い」と見えるような表面的問題を発生させたのです。 つまり、共感欠如が原因だったのです。

「自分は子供に共感している」という方で、私が確認してみると、実際きちんとできる方は、いませんでした。

自分はできていると思っている親御様は、優しい方が多いのですが、優しさは共感ではありません。

親は会話の中で、子供に対して、こんなふうなことを伝えています。

  • 正しいこと、常識、世間や社会の目を気にすること、解決策、提案、親の言いたいことばかり伝える
  • 人の役に立つこと
  • しつけ、人を頼らないこと、甘えないこと、わがままを言わないこと、感情を抑える
  • 失敗回避、危険予知、危機管理、先回りとお膳立て
  • 子供が言いたいことのすり替え、ずらし、そらし、波風立てないように収める、感情をスルーする

これが機能的な言葉がけになり、情緒と自己肯定感の発達を阻むのです。

ホンモノ共感とは、どういうものなのか?

会話例1

子「ヒマやなあ。誰かゲーム一緒にしてくれんかな」

母「誰か誘ってみたら。」これはホンモノ共感ではありません。

ホンモノ共感とは

子「ヒマやなあ。誰かゲーム一緒にしてくれんかな。」

母「そうだよね。一人でゲームやっても退屈でつまらんよね。誰か一緒にゲームしてくれたら楽しくていいね。」

会話例2

子「あいつ○○○だからムカつく。」

母「そんなこというな。おまえだってやりかえしたじゃないか。そんなことを言うのは自分勝手だ。」 これはホンモノ共感ではありません。

ホンモノ共感とは

子「あいつ○○○だからムカつく。」

母「そうか、あの子が○○○だったの。それはあなたは腹立つよね。」

会話例3

子「疲れた。」

母「わがまま言うな。甘えるな。弱音吐くな。がんばれ。」 これはホンモノ共感ではありません。

ホンモノ共感とは

子「疲れた。」

母「そうか、疲れるよね。よしよし。」

 

ホンモノ共感がどんな場面でも言えるようになり、ズバリ!と子供の心に響けば、最短2週間で再登校したケースもありました。

成功率100%の秘密は、このホンモノ共感にあります。

情緒にホンモノ共感してもらえることで、子供は存在に自信を持ち、自分の存在を隠さなくなるので、不登校が解決するのです。

これらホンモノ共感を身につける、重要なポイントは次になります。

1. 親の意図を押し付けない

2. 子供の気持ちや感情、行動の動機を洞察する

3. 自分の感情をぶつけない

4. 子供の弱さ、問題行動を受け入れる

5. ギャップを与えない

6. 優しい口調、声、言葉、態度で接する

7. 追伸

 

1. 親の意図を押し付けない

子供の現状に対して「ここがダメ」「ここを変えたい」などという親の意図を持ったり、押し付けないことが大事です。

特に「正しいこと」「自立」など、世間一般で、言われていることを子供に押し付けるのは、子供の精神状況として、危険です。

ほとんどの人は、自覚がないかもしれませんが、完璧主義は結構な人が持っていて、「役立たず不安」を感じないために、子供へ意図を押し付けて、共感を妨げています。

 

親の意図を押しつける一例

・条件、交換条件

・抑圧、支配、管理、制限、禁止、推奨

・強制、義務化、命令、指示、指図、要求

・叱る、厳しい言葉で自覚を促す

・しつけ、子育てルール

・先回りとお膳立て

・負担のかけすぎ、期待のかけすぎ

 

2. 子供の気持ちや感情、行動の動機を洞察する

何かを言う前に、子供の気持ちや感情、行動の動機を洞察して読み取っていくことがとても大事です。

子供の役に立つために、即改善しようということ考えは捨ててください。

たとえ、子供が何か悪いことをしても、「なぜこんな行動を起こしたんだろう?「裏にはどんな動機があったんだろう?」と推測するクセを身につけてください。

ご自身で推測できなければ、素直に子供に「どうしてこんなことしたの?」 と優しく聞いてください。

何の役に立たないように見える子供の気持ちに、子供の重要なメッセージが隠されています。

何か言う前に「これを言ったらどう感じるだろう」と推測するクセを身につけてください。

そして「これを言ったら何か悪影響があるのでは?」と疑念がわいたら、言うのをやめるのが、良い接し方です。

 

3. 自分の感情をぶつけない

自分の感情は、子供にはぶつけないことが大事です。

ほとんどの場合、子供のために役に立つと思って、自分の正しさを感情でぶつけてしまいがちです。

また子供には感情をぶつけたくなくても、ついついぶつけてしまったことがあるかもしれません。

頭では分かっていたはずなのに、「役立たず不安」を感じないために、心が勝手に反応してしまっています。

ほとんどの場合、親がガマンしていることを、子供がガマンしないとき、イライラした感情が沸き上がってきます。

親にイライラを生じさせるものは、実は、親の子供の頃に、自分の親(子供の祖父母)から、イライラとした感情をぶつけられていた状況です。

親からイライラの感情をぶつけられるのを防ぐために、注意深くガマンしていたこと同じなのです。

だから、感情を感じたら、「自分は何にイライラを感じているのか?何を恐れていたり、不安に思っているのか?」と原因をハッキリさせ、解明してみてください。

原因がわかることで、子供に感情をぶつけることなく、解決できるようになります。

 

4. 子供の弱さや問題行動を受け入れる

子供が泣いたり、ぐずる、すねる、いらだつ、癇癪などの弱さや問題行動をしたとき、それを否定し、改善や解決をしがちです。

特に、子供の弱さを受け入れると、そんな子供を育てたことに対して「役立たず不安」を感じさせると思い込んでいると、自動反応で、否定してしまいます。

弱さや問題行動を否定すると、人前で泣けない、弱いところを見せれなかったり、助けを求めることができなくなる子供になります。

弱さや問題行動をそのまま受け入れて、子供の気持ちや感情、行動の動機を尊重し、共感することが重要です。

 

弱さや問題行動を受け入れる一例

・泣くことに怒ったり、イライラしたり、泣くのをやめさせたりしない

・「つらかったんだね」など弱さを受け入れ、感情に寄り添う

・「どうした?」など子供の行動の動機を思いやる

・本心や感情を抑圧させない。そのまま感情を出せるように促す

・否定、反論、アドバイスをしない

 

5. ギャップを与えない

子供の本意や意志とギャップがあること、子供の自信やイメージとかけ離れていることを押し付けないことが大事です。

役に立つために、子供の本意であっても、高すぎる目標をもたせたり、他人と比べたりしないことが重要です。

役に立つためにギャップを与えることは、子供に悪影響をもたらします。

重要な点は「親御様や他人の期待で動かそうとしない、当人の本意のみで動かしてあげる」ことです。

つまり「理想の子供像」を捨てて、「子供の自発的行動を無理に伸ばそうとしない」ことです。

 

ギャップを与えない一例

・親と他人の希望を叶えるため(他人の目に適うため)にがんばらせない。

・子供の本意に沿わないことを強制、強要、要求、期待しない。

・再登校の圧力や再登校強要、登校誘導、働きかけをしない。

・登校できないことに対して、口撃(攻撃)しない。

・高すぎる目標を持たせない。

・他人と比べない。

・選択や決断を迫らない。

・「こうしたほうが良いんじゃないか、ああしたら…」というアドバイスしない。

 

6. 優しい口調、声、言葉、態度で接する

高圧的、否定的、優しくないきつい言葉、汚い口調、冷たい言い方は、役に立たちません。

1 日 24 時間、1 年 365 日ずっと、お子さんに優しい口調、声、言葉、態度で接してください。

特に目の前のお子さんに対して、コミュニケーションの7つの鉄則に従って、気持ちを込めて、接することが重要です。

 

コミュニケーションの7つの鉄則

・手を止め、体を子供に向け、顔を子供に向け、

・子供の目をしっかり見て、目線を合わせ

・やさしい声(穏やかな声、明るい声)で、

・すぐ返事する、即応答

・よく聞く、徹底的に聞き切る、「うんうん」とうなずく、

・共感してあげる、全肯定してあげる

・親は自分の言いたいことをゆっくり話す

 

7. 追伸 ホンモノ共感を身につけるには?

ホンモノ共感ができているか?できていないか?は、気づいていないことが多いです。

今の状況は、ほとんどの場合、親のご両親、子供の祖父母の間違った言葉がけと接し方によって育てられてきた結果です。

ホンモノ共感を身につけることは、不登校の解決に役立ち、子供に本質的な行動変化をもたらします。

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不登校・ひきこもりに改善効果がある10の言葉がけと接し方

 

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