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こんにちは!
いくまが編集部の桐崎セラです!
あなたは自分の子どもと接しているときに、つぎのような経験をしたことはありませんか?
- 会話がチグハグで噛み合わない。
- 夢中になっているときに話しかけるとキレられた。
- 思いがけない行動や言動にハラハラする。
このようなことが続くと、学校で他の子に迷惑をかけていないか、周囲とうまくやっていけるのかなど、不安になってしまいますよね・・・。
ほかにも、言うことをなかなか聞いてくれない子どもに対して、怒鳴ってしまったことはありませんか・・・?
なんど言い聞かせても、わかってくれない我が子に、イライラしてしまうこともあるのではないでしょうか?
もし、このような経験がある場合、あなたのお子さんは、「アスペルガー症候群」なのかもしれません。
アスペルガー症候群とは、脳に何らかの障害があるために、想像力がいちじるしく欠けていることからおこる、コミュニケーション障害です。
たとえば、つぎのような問題があります。
- その場の雰囲気にそぐわない行動や発言をして、周囲から孤立する。
- こだわりが非常に強く、自分独自の習慣やルールを好む。
- 感情をあらわにして怒り、手がつけられない状態になる。
そんな特徴のあるアスペルガー症候群ですが、原因や特性を理解すれば、子どもが何を考えて行動しているのかがわかるようになります。
子どもへの理解が深まれば、あなたもお子さんも、お互いにストレスのない環境で過ごすことができるでしょう。
そこで今回は、アスペルガー症候群の基礎知識、障害のある子どもへの具体的な対応方法や相談できる機関について解説いたします。
あなたとお子さん双方にとって、日常生活を送る困難を少しでも軽くすることができれば幸いです。
それではまいります!
アスペルガー症候群とは、発達障害のひとつです!
アスペルガー症候群とは、「広汎性発達障害」と言われる、発達障害分野のなかに含まれます。
広汎性発達障害は、想像力の発達が遅れ、相手の気持ちをくみとる能力に問題があるため、コミュニケーションをとることが困難といった特徴があります。
コミュニケーションがうまくとれないことが、1番の特徴です。
アスペルガー症候群のかたには、とくにつぎのような特徴がみられます。
- コミュミケーション障害
- 想像力が欠けていて、相手を傷つける
- こだわりが強く、気に入らないことがあるとひどく怒る
ひとつひとつ詳しく説明していきます。
●コミュニケーション障害
周りの空気を読むことが苦手で、自分の意思ばかりを優先し、その場の状況にそぐわない行動や発言をします。
たとえば、周りが食事の話で盛り上がっていたとしても、自分にとって興味がないことであれば、急に天気の話に変えてしまいます。
とつぜん話題を変えられると、周囲の人から「この子、人の話聞いているのかな・・・?」と不思議がられてしまいます。
アスペルガー症候群のかたは、その場に合わせて行動する、発言するといったことが極端に苦手です。
●想像力が欠けていて、相手を傷つける
相手の気持ちを想像できないため、思ったことを口にしてしまい、相手を傷つけることがあります。
たとえば、体型を気にしている人に対して、悪気なく「太ったね・・・!」などの声をかけてしまいます。
本人には悪気はないのですが、そのせいで、相手に不快感や嫌悪感を与えてしまいます。
ただし、自分が同様のことを言われたときには、ささいなことでも、激しく怒ってしまいます・・・。
●こだわりが強く、気に入らないことがあるとひどく怒る
なにかひとつ気に入った遊びがあれば、ずーっとそればかりで遊ぶ、自分なりのルールを守ることに必死になるなど、こだわりが強いのが特徴です。
いつもと違う道を使うことをかたくなに拒んだり、いつもおこなっている動作をいつもと違うタイミングでおこなうとパニックになるなど、習慣を崩されることを嫌います。
また、何らかの原因で予定を変更しなければならない場合、感情をむきだしにして怒ることもあります。
日常生活や社会生活では、言いたいことがあっても、その場の雰囲気を察して発言を控えたり、やりたいことがあっても、状況によっては行動を慎まなければならない場面があります。
アスペルガー症候群のかたは、どんな状況であれ、悪気なく自分の言いたいことを言い、やりたいことをやってしまうのです。
その結果、周囲からはわがままな人や変わった人、関わりたくない人とみなされ、距離を置かれることが多くあります。
訓練・治療することで症状の改善も可能です。
アスペルガー症候群は病気ではないため、完治することはありません。
ただし、訓練することにより、症状を抑えることができ、問題なく社会生活を送ることも可能になります。
また、アスペルガー症候群のかたには、あらかじめルールを伝えておけば、自分独自の解釈で行動するまえに、周囲が納得する行動をとれます。
これは、指示されたことを言われた通りに実行しようと、努力する能力が非常に高いからです。
さきに、「こういう行動をすればいいんだよ・・・!」と、例をいくつか伝えておけば、素直にしたがってくれます。 また、成人になってから障害が発覚した場合は、投薬によって症状を抑えることも可能です。
改善するためには、症状を抑えながら、うまく障害と付き合っていく姿勢がたいせつです。
コツコツ進められる仕事が得意です。
先ほどお伝えしたように、アスペルガー症候群のかたは、ひとつのことをコツコツ続ける能力に長けている人が多いです。
そのため、以下のような職業に就くと、才能を発揮することがあります。
- 経理事務
- プログラマー
- 広告デザイナー
- 工業製品デザイナー
- フォトグラファー
向いている仕事であれば、いかんなく才能を発揮し、優秀な社員として認められることも可能です。
ふだんからどんなことに興味を示し、どんな作業に夢中になっているか、把握しておきましょう。
そうすれば将来、どんな職業が向いているのか判断するのに役立つはずです。
言葉のかけ方ひとつで、日常生活は楽になります。
「なんど同じことを言わせるの・・・!」
周りを気にせずに、自分独自の解釈でものごとを進めてしまう、アスペルガー症候群のかたと接していると、このように怒ってしまうことがたびたびあります。
この章では、アスペルガー症候群のかたと、うまく付き合うためのコツをお伝えします。
つぎのことをちょっと意識するだけで、アスペルガー症候群のかたとのコミュニケーションが円滑にとれるようになります。
今までなかなか言うことを聞いてくれずに苦労したという方も、このコツさえつかめばお子さんと問題なく意思疎通ができ、ストレスが軽減されるはずです・・・!
アスペルガー症候群のかたと接するときは、具体的に伝えることを心がける。
接するときや声をかけるときはとにかく、つぎのことを意識して伝えるようにしましょう。
- 5W2Hを伝える
- 起こしてほしい行動とその理由を伝える
- 疑問が残らないように伝える
このように伝えるべき理由を解説します!
●5W2Hを明確に伝える
5W2Hとは、英語でつぎの意味を表します。
【5W】
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(誰が)
- What(何を)
- Why(なぜ)
【2H】
- How(どうやって)
- How much(いくらで)
アスペルガー症候群のかたには、この5W2Hを明確にして伝えることが重要です。
一般的に、「宿題しなさい。」と伝えると、「その日に学校で出された宿題をやりなさい。」という意味を想像することができます。
しかし、アスペルガー症候群のかたは、そこまで想像することができず、固まってしまい、行動ができなくなるのです。
そこで、次のように、5W2Hを明確にして伝えるだけで、想像力を補い、理解することができるので、行動しやすくなります。
5W2Hのすべてでなくていいので、状況に応じて必要な要素を伝えるようにしましょう。
◯「算数の計算問題を3時までに終わらせなさい。」
×「宿題はおやつまでにやっておきなさい。」
●起こしてほしい行動とその理由を伝える
繰り返しになりますが、アスペルガー症候群のかたは、想像力が欠けています。
たとえば、やかんでお湯を沸かしているときに、「やかんを見ておいてね。」と言っても、「沸騰したら、火を止める」ことまで想像できません。
この場合は、つぎのように、起こしてほしい行動とその理由をセットにして伝えましょう。
◯「やかんの注ぎ口から、白い湯気が勢いよく出てきたら、火を止めてね。
お湯がふきこぼれると、やけどして危ないからね。」
×「やかんを見ておいてね。」
●疑問が残らないように伝える
子どもが学校に行くまえに「今日は午後から雨だよ。」と声をかけたとします。
この言葉には、「傘を持って行ってね。」という意味を含んでいますが、アスペルガー症候群の子どもには、その意味は伝わりません。
また、「傘を持って行ってね。」とだけ伝えても、その時点で晴れていると、「なぜ傘が必要なんだろう・・・?」と、アスペルガー症候群の子どもは疑問を感じ、混乱することがあります。
「今日は午後から雨が降るから、傘を持って行ってね。」と、理由と行動を結びつけて伝えるようにすると、納得して行動に移せるのです。
アスペルガー症候群の子どもに対しては、想像力を補う言葉をかけるだけで、お互いに誤解することなく、円満な関係を築くことができるようになります。
はじめのうちは、細かく指示をすることに慣れないかもしれませんが、徐々に慣れていくはずです。
なにより、そうすることで、お子さんが周りになじんで社会生活を送れるようになり、あなたも叱ることが減っていきます。 今からでもすぐにはじめられることなので、早速トライしてみましょう・・・!
ためらわずに周りの人に協力をお願いしましょう。
アスペルガー症候群の子どもを育てるには、周囲の理解と協力が重要です。
なぜなら、あなたの子どもがアスペルガー症候群だと知らない方は、「なぜあの子は人の嫌がることをするんだろう・・・?近づかないでおこう。」と、距離を置かれてしまうからです。
しかし、それが脳の障害が原因だと知れば、周囲の反応も変わってくるはずです。 周囲のかたに、積極的に協力をお願いしましょう。
トラブルが発生したときの対応を決めておきましょう
周囲の理解や協力を得たとしても、思いがけずトラブルが発生してしまうことがあります。
子どもが自分なりの習慣を崩された結果、かんしゃくを起こして手が付けられない状態になってしまうことも考えられます。
ふだんから子どもの様子をよく観察し、どんな時に喜びを感じているか、どんなときに怒ってしまうのかを知っておきましょう。
そうすればトラブルを未然に防ぐことも可能です。
また、実際にトラブルが起こった場合、どのように対処するのか、あらかじめ決めておくことも大切です。
学校内で問題が発生した場合は、保護者であるあなたをはじめ、家族にすぐに連絡がいくようにしておきましょう。
状況によっては迎えに行き、早退させるなどの対応をとれるようにしておきます。
ほかにも、学校以外の場所でなにかトラブルがあったときのために、子どもがふだんから出かける場所の周辺にある施設や、近所の人に協力してもらえるように子どもの特徴や症状を話しておくのもいいでしょう。
なにかあった時には、すぐに連絡をもらえるように、子どもには連絡先を書いた紙を持たせておくと安心です。
いずれにしても、アスペルガー症候群の子どもは、あなたひとりでは対応できないこともあります。
いざというときに協力をお願いできるように、日頃から近所の人とは良好な関係を築くように心がけましょう。
アスペルガー症候群の子どもとその保護者を支援してくれる機関について
ここまでのお話の中で、周囲との協力がいかに重要であるかお伝えしました。
しかし、家族のプライベートな部分を、他人に打ち明けることに抵抗があるかもしれません。
そうはいっても、あなたがひとりで抱え込んでしまった結果、あなた自身が体調を崩してしまうことだってあるのです。
今あなたが感じている不安や不満を、他人に聞いてもらうだけでも心が軽くなるでしょう。
そこでここでは、育児や障害のことを相談できる機関を紹介します。
アスペルガー症候群のことを相談できる機関
お子さんがアスペルガー症候群かそうでないかが、気になった場合は、まずは発達障害者支援センターに相談することをオススメします。
こちらのWEBサイトには、日本全国の相談機関が掲載されています。
病院で診断を受ける前に、まず一度相談してみて、そこでの判断でお子さんを病院に連れて行くといいでしょう。
お子さんの症状を相談すると、適切な医療施設を紹介してもらえます。
そのほか、子どもの学校の保健室の先生や、かかりつけの病院の先生に話を聞いてもらうのもいいかもしれません。
どうしても対面で話すのがいやな場合は、以下のようなインターネット上のお悩み相談サイトに投稿して相談するのもいいですね。
お悩み相談サイトはたくさんあるので、自分に合ったものを選んでくださいね。
機関への相談が難しい方は周りの人に悩みを打ち明けてみましょう。
「うちの子どものことなのに、他人を巻き込めない・・・。」と考えてはいませんか?
施設や機関へ相談するのは、気が進まないかたも、なかにはいらっしゃいますよね。
そういうかたは、身近な友人などに話してみてはいかがでしょうか・・・?
まずはひとり、あなたが1番話しやすい相手に相談してみてください。
たまには、友人とおしゃべりして、気分転換する時間を持ちましょう・・・!
子どもと過ごす時間と同じくらい、自分をたいせつにする時間も持ってくださいね!
いかがでしたか?
アスペルガー症候群のかたとの関わり方がわかれば、今後は子どもに対してもっと優しいお母さんでいられるようになるでしょう。
これからもちょっとした心がけを忘れずに実行してみてくださいね!
(たしか、トモ子さんも、お子さんのことで色々と悩んでいたような・・・。)
トモ子さん、私にできることがあれば、なんでも言ってくださいね・・・!
ありがとう。
大丈夫よ、たいていのことは自分でできるから。
(トモ子さん、私に気を遣っているのかも・・・?)
どんな小さなことでも協力するので、遠慮なくおっしゃってくださいね・・・!
そう?悪いわね。
じゃあ、買い物に行って、ついでにクリーニング店に寄って預けていた服を取ってきて、戻ったら部屋に掃除機をかけて、電気が切れているから取り替えて、あとは・・・
(はわわゎ・・・。)
【無料プレゼント】不登校の原因になる”77の親の接し方”
子どもが不登校や引きこもりになってしまうのはなぜだか知っていますか?
子どもが不登校になってしまう原因はズバリ”見捨てられ不安”を感じているからです。
見捨てられ不安とは、子ども自身が「親から見捨てられるのではないか・・・?」と不安に感じている状態のこと。
この見捨てられ不安を感じることによって、子どもは不登校や引きこもりになってしまうのです。
今回無料で配布している限定資料には、この子どもが見捨てられ不安を感じてしまう”親の言葉がけ”をご紹介しています。
- 子どもが引きこもりがちな方
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