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こんにちは!
いくまが編集部の桐崎セラです!

突然ですが、あなたは「ADHD」を知っていますか?
ADHDとは、「注意欠如多動性」という障害のこと。
なにかの病気とイメージされることがありますが、ADHDは病気ではなく、発達障害のひとつです。

実は、ADHDの方は、国内で成人の約40人にひとりと、実に人口のおよそ3%を占めます。
「近所のあの人もADHDだった・・・!」ということも、珍しい話ではありません。

さて、そんなADHDですが、見た目は非ADHDの方となんら変わりはありませんが、性格が大きく異なります。
例えば、次のような特徴がそうです。

 


・ひとつのことに集中できない
・思ったことをすぐに口にしてしまう
・課題や活動を順序だてて行うことが難しい


 

そのため、周りの人はどう接したらいいかがわからず、コミュケーションの食い違いが起こることも・・・!

ただ、ADHDの方との接し方を知っておくことで、職場や学校にADHDの方がいても、普通に接することができます。

今回は、そんなADHDの基本的な知識や接し方についてお伝えします。
この記事を読んでいただき、ADHDがどんな障害なのかを理解してくださいね

それではまいります!

ADHDとは「注意欠如多動性」という障害のこと

先ほどもお伝えしましたが、「ADHD」とは、「注意欠如多動性」という特徴をもった発達障害のひとつ。
子どもの20人に1人、成人の40人に1人がADHDだと言われており、男女比はおよそ半分です。

ADHDの症状は幼児期から認められており、なかでも、7歳未満の発症が多いと言われています。
例えば、次のような特徴が見られ、「ADHDかもしれない・・・。」と気づく場合が多いようです。

 


・学校で周りの人と同じことをするのが難しい
・落ち着きがない
・集団生活に馴染めない


 

このようなADHDの症状は、発達とともに軽くなる傾向があるようですが、基本的に大人になってもADHDの特徴をもち続けることがほとんどです。

ADHDには「多動性」「衝動性」「不注意」の3つの種類がある!

ADHDの具体的な症状は、大きく分けて3つあります。

 


1.多動性
2.衝動性
3.不注意


 

大人と子どもで症状が異なるので、それぞれご紹介します。

1.多動性

●大人の場合

・落ち着かない
・仕事に集中できない
・段取り良く作業できない
・集中して作業し過ぎて、疲れてしまう

●子どもの場合

・落ち着いて座っていられない
・絶えず動き回る
・もじもじしている
・集団行動で、おとなしく参加することが難しい

2.衝動性

●大人の場合

・思ったことをすぐに口にしてしまう
・衝動買いをしてしまう
・結果を考えずに、判断・行動する
・怒りがうまく抑えられない
・気持ちの上下が激しい

●子どもの場合

・質問が終わらないうちに出し抜けに答えてしまう
・欲しい物があると激しくダダをこねてしまう
・順番を待てない

3.不注意

●大人の場合

・仕事などで、ケアレスミスをする
・忘れ物、失くし物が多い
・時間管理が苦手で、期限を守れない
・仕事や作業を順序だてて行うことが苦手
・始めたことをやりとげない
・周囲の刺激に気が散る
・自分の至らなさに思い悩み、傷つきやすい

●子どもの場合

・勉強などで、不注意な間違いをする
・必要なものをなくしてしまう
・忘れっぽい
・興味のあることには集中しすぎてしまい、切り替えが難しい
・課題や活動を順序だてて行うことが難しい
・人の話を聞いていない

 


 

このように、一言でADHDといえど、人によってタイプが異なります。
まずは、自分や自分の身の回りの人がどのタイプに当てはまるのかを確認しておいてくださいね!

ADHDの原因は?詳しい原因はわかっていないが対処は必要!

ここまでお伝えしているADHDですが、今のところ、「これ!」という原因はわかっていません。
というのも、いくつか原因として考えられる説があるものの、まだ正確な原因が立証されていないからです。

現段階で、発症の原因ではないかとされている項目は以下の通りです。

ADHDでは脳の神経伝達物質(脳内の神経細胞の間で情報をやりとりする物質)であるドパミンやノルアドレナリンの働きが不足気味であることがわかっており、これらの神経伝達物質の機能が十分に発揮されないために、不注意や多動性があらわれるのではないかと考えられています。

ADHDとは?

よく、自分の子どもにADHDの疑いがある場合、「自分の育て方が悪かったのかな・・・?」と悩んでしまう方がいます。

ADHDは小さい頃から発症する障害なので、どうしても身近で生活をしているお母さんやお父さんの育て方が原因とされがちです。
しかし、ADHDは、生まれつき脳や神経系の発育に原因があるため、育て方やしつけが原因ではありません。

もちろん、だからと言って、ひとごとで考えるのではなく、ADHDの疑いがある場合は、それなりの対処が必要となります。

ADHDの疑いがある場合は積極的に診察を受けよう

もし、あなたやあなたの家族が「ADHDなのでは?」という疑いがある場合に、おこなったほうがよいことがあります。
それが次のふたつです。

 


1.セルフチェックをする
2.診察に行く


 

なぜ、上記のことを行うべきなのかを解説いたします!

1.セルフチェックをする

先ほどお伝えした、ADHDの3つの特徴のうち、どれに当てはまりますか?
まずは、チェックしてみてください。

 


・多動性
・衝動性
・不注意


 

もしも、上記の特徴で、複数当てはまる項目がある場合は、「2.診察に行く」という選択肢をとってみてください。

「いきなり病院は気が重い・・・。」と感じる方は、児童相談所や発達障害者支援センターで相談することもできます。
このような相談機関は、無料で相談できることがほとんどなので、活用してみてくださいね。

2.診察に行く

セルフチェックをおこない、ADHDの疑いがある場合は、いちど専門の医師に診察をしてもらうことをオススメします。
ADHDかどうかを調べてもらうための診察は、精神神経科や小児科(小児神経科、小児精神科)で受けることができます。
診察自体は、15分~20分が一般的とされています。

診察当日は、日々の行動や様子など、細かい症状を具体的に伝えられる用意をしておきましょう。
そうすることで、診察の際にスムーズになりますし、なによりADHDかどうかの判別もしやすくなります。

ADHDの治療方法は「薬物療法」「療育」の2つ

ADHDの治療法には、大きく分けてふたつの選択肢があります。
それが次のふたつです。

 


1.薬物療法
2.療育


このなかから、自分にあった治療法を、医師と相談のうえおこなっていきます。

1.薬物療法

薬物による治療と聞くと、「副作用などがあるんじゃ・・・?」と不安に思う方も多いはずです。
もちろん、その通りで、薬物療法のさいに医師から処方される、次のふたつの治療薬は、さまざまな副作用が確認されています。

 


・ストラテラ
・コンサータ


 

そのため、薬物による治療は、医師からの正しい指導が必須です。

2.療育

薬物の力には頼らずに、治療をするなら「療育」がおすすめです。
療育とは、障害の症状を緩和させることができる治療法のこと
完治させることは難しいですが、子どもの自立を促すことができます。

療育では、次のようなアプローチで治療が行われます。

 


・ペアレントトレーニング

保護者がADHDの子どもと楽しく生活していけるよう、子育てや接し方を学んでいくプログラム

・ソーシャルスキルトレーニング

ADHDの子ども本人が、社会で生きていくために最低限必要な技能を身につけるための訓練

・環境改善

暮らし方や生活環境、人間関係を見直すことで、本人が生活しやすい状態を作ります。
職場や家庭、学校だけではなく、医療機関との連携のうえ、見直していくことが大切です。
環境を調整し、家族や周囲の人にADHDのことを知ってサポートしてもらうことで、人との接し方も変わり、関係性も良くなっていくでしょう。


これらの治療を行うことは、ADHDの特性である不注意、多動性、衝動性をなくすことだけが目標ではありません。
周囲に理解者、サポーターを得ることも目的のひとつです。
また、自分の特徴を正しく知り、適正に発揮することで、自分に自信が持てるようにもなり、自尊心が培われます。

ADHDの人の周囲との付き合い方

ADHDの人は、周囲に障害を知られていない場合、冷たい目でみられることがあります。
それによって、自分がみじめで情けなかったり、人に迷惑をかける心配をしたり、ひとりになりたいと考える方もいます。
では、ADHDの人とは、どのように接すればよいのでしょうか?
ADHDの方とコミュニケーションをとるときのポイントを、いくつか紹介します。

 


・できないこと注意するよりも、できることをほめる
・不安を減らすように、環境を整える
・どんなときに症状がでるか教えて、自覚してもらう
・困っているや苦手なことは、協力する
・わからないことがあったとき、いっしょに考える


 

上記の点を意識することで、互いに障害を認知し、それまでの行動に納得がいくようになります。
結果的に、ADHDの本人は、自分の特性や個性を正しく理解して行動ができるようになり、マイペースで無理なく人と付き合っていけることになります。

 


 

いかがでしたか?

ADHDの疑いがある方、家族にADHDの疑いがある方も、セルフチェックをおこなってみてくださいね。
また、記事中に紹介した症状を自覚することで、ADHDという障害で自分を苦しめるのではなく、自分の自信につなげてほしいと思います。

 

セラセラ

わたし、ADHDの症状がいくつもありました・・・。

トモ子トモ子

例えばどんなところ?

セラセラ

失くし物が多いんです。

トモ子トモ子

ほかには?

セラセラ

なにもないところで転んじゃったり。
あと、エレベーターに乗って行き先のボタンを押さなかったり・・・。

トモ子トモ子

それってただのおっちょこちょいじゃ・・・。

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