11月3日のメルマガでご紹介した
高校生の男の子の不登校についてのご相談について
ツイッターで回答を募集した所
2名の方からご回答を頂きました。
ありがとうございました。
他の方からはご回答が
全くありませんでした。
これから、みなさんには「助け合い」
を意識していただければと思います。
では、私の考えについて
述べていきたいと思います。
相談者の方のご質問は
「親として何をしてあげるのが
本人(子供)のためになるのですか?」
というものでした。
では、親が何かをすれば
この問題は即解決するのか?
というわけではありません。
親御様のご質問は少しずれている気がします。
質問に直接的にお答えする
形でないかもしれませんが、
私の回答について述べていきます。
ポイントは2つあります。
1:「入った進学校で先生たちの威圧的な
雰囲気に馴染めなかった」
ということですが、
この一点で既にこの子が回避性の特徴を
持っていることが推測されます。
2:学校に対する不安感があります。
一人で外出できません。
「学校へ行く気はない。」
と言っています。
これらから、
対人恐怖(対人恐怖)を
持っていることが分かります。
では整理しましょう。
「親として何をしてあげるのがいいのか」
→この2つの問題を解決してあげるのがいいんですね。
次に進みましょう。
この問題の改善は2方向から取り組むことができます。
・1つは先程の状況を元に、
考えうる原因から取り組んでいく方法。
・2つ目は先程述べた特徴から不安の
源へとたどり着いていくやり方です。
対人恐怖を切り口にして
何が具体的にどう不安なのかを
掘り起こしていき、
さらにその不安を生み出している
源へとたどり着いていく。
この2つが考えられます。
「親としてできることは何か?」
という質問でしたので、
回答させていただくとなると、
「できることはこの2つです」
というのが回答になります。
どちらを選ばれても良いですが
「原因については数えきれないほどある」と
おっしゃられてますので、
恐らく相当頭のなかで
とっちらかっておられるのだと思います。
もし原因から取り組むのであれば
そこをきちんと整理していく必要があります。
今回は2番目にご紹介した
対人恐怖を切り口として
解決していくやり方について
少し説明していきます。
明確にこのお子さんは
対人恐怖の特徴を
示していますよね。
典型は、「一人では外出できない」。
といっているところです。
これは人の目を気にしているということです。
もしそうであれば、
「なにがどう気になるのか?」
「具体的にどういうシチュエーションで
どういう不安が出てくるのか?」
「誰と会うことが不安なのか?」
「外出の何が一番嫌なのか?」
このように、情報を整理していきます。
整理していく方法は、当然ですが
お子様へ質問することです。
この時このお子様なら恐らく
「面倒くさい、だるいから」
というかもしれませんが、
ソレに惑わされてはいけません。
「面倒くさい、だるい」というのは
本当は面倒くさい、だるいわけではなく、
強い不安が隠れているということです。
その不安を乗り越えるのが、おっくうなので、
子供は面倒くさいと表現するのです。
つまり、お子さんが面倒くさがり
外に出ないのなら、親としては
チャンスだと思って下さい。
そして、何がどう面倒くさいのかを
解明するために、お子様に突っ込まなければなりません。
まとめます。
まず、親御様ができることは何か?
それは、「お子さんは一体何が不安なのか?」
「どういうシチュエーションで
その不安が発動するのか?」
などについてきちんと
彼から引き出してあげて、
情報を整理してあげることです。
出てきた情報の内容によって
次のステップが決まります。
コレがちゃんとできたら
また私のところにご連絡下さい。
次に進みましょう。
ちなみに、お母様からの回答の中に
「上から目線で褒める」という言葉がありますが
これは、私としては全く意味が分かりません。。。
もし宜しければ、より具体的な
ご回答をお寄せ下さい。
くどいようですが、
まずは、質問で不安の答えを
引き出すことをして下さい。
今回のメールマガジンを読んでいる皆さんも
我が子の不安が一体、どういったものであるのか
どういった条件のもとで何に対して感じるのか
お分かりになっておられますか?
残念ながら殆どの親御様は
我が子の不安がなんなのか全く
わかっておられないと思います。
不登校というものは
「特定の条件下で発動する対人不安」です。
教室に入れないのも、
勉強が手につかないのも、
朝起きれないのも、
先生やクラスメートに会えないのも、
すべて、裏に対人不安が隠れています。
どういった条件で、
どんな対人不安が発動するのか?
これを親として理解し
把握する必要があります。
これが第一歩です。
あなたもぜひチャレンジして下さい。
なお、今後
「対人恐怖」「対人不安」「対人緊張」
など入り混じると思いますが、
すべて同じ意味だと思ってくださいね。