高校生が不登校になってしまう原因①受験や将来への不安
高校生が不登校になってしまう原因の一つは、受験のプレッシャーや将来への不安があります。
高校生にとっての受験は、思いのほかプレッシャーを抱える日々になってしまうので、受験勉強のストレスがたまり続けると登校拒否になることもあります。
不登校を引き起こしてしまうことも珍しくないのですが、周囲から一挙手一投足において干渉され過ぎている子供、真面目で神経質な子供などがプレッシャーを受けやすくなり陥ってしまう傾向が強くなっています。
また、進学先を決めることで概ね将来の選択肢を絞り込んで行く時期でもあり、将来への不安も強くなることから不登校になるケースも珍しくありません。
ある程度、自分の考えで就職先や進学先を決めて、その目標に向かって勉強をしていても本当に正しい道なのかという悩みに直面してしまうこともよくあります。
そんな不安が常につきまとうことで、今の状況に強い不安を感じるようになり気力が消失してしまうことで、今の高校生活から離れたいと思って登校拒否になってしまいがちです。
進路が本当に間違っていないのか、あるいは、この道だけの選択肢で良いのかという漠然とした不安感に苛まれることで現実から離れたい気持ちになってしまい不登校となってしまい、やりきれなさを感じながらも登校拒否を続けてしまうわけです。
高校生が不登校になってしまう原因②学校での問題
不登校になってしまう原因で学校での問題も、複雑に絡み合っています。
高校生になると自尊心が直なり、高校入学と同時に環境も変わるので友人付き合いも新たに作ることは、たやすくないこともあります。
SNSの普及で目に見えないために、学校や家庭でも気づきにくいままに悪質ないじめの被害を受けることも残念ながらあります。
高校になると中学とは学習の進行も早くなり、授業についていけなくなることもあり、中学時代に比べて一気に自信を喪失してしまう子供もいます。
さらに、高校生ともなると親の期待に拍車がかかることもあるため、その落差に悩んでしまうこともあるので親の期待が大きければ大きいほど注意をしておくようにしましょう。
多感な時期でもあり、担任の先生に悩んでいることを素直に言える環境を作りにくいこともあり、表向きでは明るく何事もないような印象を与えることもあり、なかなか不登校に至る段階で気づかれにくいの特徴があるのも顕著です。
同じように家庭でも、そのような態度を示すこともあり親も子供がそんな問題を抱えていることに気づきにくいために、不登校になって初めて何が自分の子供に起こったのかと驚いてしまうことが多くなります。
このように学校での問題は、大きく不登校に影を落としているのになかなか表向きには知られないという点が不登校への行動を増やしているのが現状です。
高校生が不登校になってしまう原因③人間関係の問題
高校生が不登校になってしまう原因には、人間関係の問題も大きくかかわってきます。
大人でも人間関係に悩むのが普通ですから、学校社会の中で複雑な関係に悩むこともたくさんあります。
わずかな原因によってこれまで友達だったのに、トラブルとなってしまうこともあり、思いつめるあまりに登校拒否になってしまいます。
多感な時期であり、友人とのトラブルは大きな精神的なダメージとなることも少なくありません。
一方、親子での人間関係に悩まされるケースもあります。親の離婚や死別、再婚などどうしても家庭で変化が起こってしまうことによって、これまでにはない家庭環境になってしまい心身へのダメージを受けてしまいます。
親子の間でも、親がストレスを抱えていることでその影響が子供へ及んでしまうこともあり、家庭内でできるだけ家族とかかわりを持たないようになってしまうのです。
その心の隙間を埋めるために、自分の部屋でスマートフォンに没頭したりゲームに集中したりする行為を続けるようになります。
本人にとってもできるだけ家族との会話を避けることの方が問い詰められるよりも、現状では楽だという思いから、こういった行動に及んでしまうのです。
現実を回避することができるメリットがあるのですが、ゲームやネットの世界にのめり込んでいくだけで、自分を見つめ直すことを避けるようになってしまいます。
高校生の不登校の対処法
高校生が不登校になった時には、子供の焦りや不安感をしっかりと受け止め、頑張っていることをまず、認めてあげるようにしてください。
登校拒否をしても、本人には「しばらく休んでも大丈夫」だと優しく伝え、安心感を与えましょう。
落ち着いて親子が会話できる機会を持つように心がけると、だんだんと言葉を交わすようになってくることも多いからです。
登校拒否している理由を言いたくない子供も多いので、むやみに問い詰めるのは良い対処法ではないことを理解しておくことが大事です。
徹底的に理由を聞こうとすれば、本人に罪悪感を持たせることになるので大体の事情を察する程度で状況を把握しておくのが賢明です。
自分自身への罪悪感から避けられるように、ゲームやネットに没頭するようになり、生活リズムが壊れてしまうこともよくあります。
この状況で心の内面を何とかして改善させようとする親の気持ちも分かりますが、本人が現実と向き合って自分で考える時間も必要になります。したがって、やりたいことや興味のあることを応援しながら、見守ることも求められます。
上手く行ったことや満足していることには、家族から褒めるように積極的におこなってみませんか。こうすると、自己否定していた部分を少しでも自己肯定できるきっかけになります。
高校は、様々な学校があるので高校卒業認定試験を受ければ大学受験資格も得られるようになることも知っておきましょう。
少し元気になったら通信制高校・専門学校などの選択肢やアルバイトを提案して声掛けをおこなってみてあげましょう。
高校生の不登校から進学する方法
子供が不登校になってしまうと親としては、高校生なので勉強の遅れも心配になるかと思います。
それならばと塾へ通わせることを目指す親も少なくないのですが、良く考えると学校に行くことを避けているのに、塾へ無理をして通わせることがプラスになるのでしょうか。
やはり、本人の意志に従って、本当に塾へ通いたい気持ちが強ければそれも進学のために役立つものですが、無理に親の気持ちを優先して強く勧めると不登校の悪化を招いてしまうこともあります。
子供の勉強をサポートしてもらうために塾へ通うのであれば、こういった場合、家庭教師の方が向いているケースが多くなっています。
大勢いる塾へ通うのは、これまで苦痛に感じていた人間関係や友人関係にさらにストレスを受ける可能性もありますが、家庭教師なら自宅に来てくれるため、無理なく家庭外の人とゆっくりと関わりを持つことができます。
塾であれば、先生の性格や指導方法などをこちらが選ぶことができないのですが、家庭教師ならタイプや性別などを考慮して選べるのは、選択肢を広げられることにつながります。
不登校コース専門のスタッフがいる家庭教師の派遣会社なら希望の先生を見つけやすいので、安心して任せることもできるようになります。
数多くの不登校の高校生を見て来ている経験があるからこそ、安心して依頼もできるだけではなく、さらに進学を目指すこともできます。
不登校であっても進学をするための方法があることを、本人に理解をしてもらうようにすれば、だんだんと自信につながり意欲的な部分もでてきます。
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不登校になっている子供を抱えると親の方も戸惑ってしまい、学校へ何としてでも行かせたいと思ってしまう気持ちも分かりますが、現状の本人は理由があって登校拒否をしているので、その気持ちに寄り添うことがとても重要です。
原因が分かれば対処法も一緒に考えられるようになりますし、つらく苦しい心のうちを自ら話せる環境を作っていくことも大切なことです。
学習への意欲ばかり強く指摘するのではなく、本人のやりたいことや試してみたいことを見つける手助けをしてあげるようにしてみてはいかがでしょうか。
寄り添うことできっと自分自身の方向性が見えてくるものですので、焦ることなくじっくりつきあっていく必要があることを理解しておいて下さい。
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