こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

 

先日、第4期マスターコースの開催が終わりました。

マスターコースに参加してくれているSさんは、気づいたら、いつの間にか解除を始めているという大変な才能の持ち主だと感じています。

横で監督として聞いている僕が「あら?いつの間に解除を始めたの?」と不思議に思うぐらい。とても柔軟に話を聞いて、カウンセリングをやっています。

 

そして、Sさんは記録魔です。

初めて私に会った数回後から私の発言をメモしています。

そして、今は第5期の大阪でのライトコースの私の動画を見ながら、すべて文字起こしをしているようです。

これにはさすがに驚きました。

 

以前マスターコースを受けてくださった別のSさんも、とにかく手を動かし書くとおっしゃっていました。

それ以外に魔法ことばベーシック講座に参加なさっている方々で、自身の掘り下げがうまくいっていたり、改善が着実に進んでいる。

そういった方々は、皆一様に、自分なりのメモやノート、あるいは重要ポイントをまとめた資料を作っている方が多かったです。

 

私自身カウンセリングの内容は、ホワイトボードか、パソコンに可能な限り、記録として残しています。

カウンセリングの時は、ほとんどホワイトボードに書いて書いて、書きまくっています。

 

逆にこれが絶対そうだとも言い切れないことでもありますが、改善がなかなか進まない何の変化もない方は、何の記録も取らず、メモも取らず、日々、流され、自分の言葉や内面を掘り下げることもなく、過ごしておられる方が多いようです。

(ただし、何も記録を取らなくても改善する方も少数ですがいます。)

 

この根本原因は、自分事になっていないからです。

ここが改善すると改善しない親の決定的な違いです。

記録をきちんと取る方やメモ魔の方と、何も意識せず、非共感的な発言を繰り返す方の違いは、本当の意味で親にとって自分事になっているのか?いつまでも他人事かの違いです。

 

私がどれだけ愛着理論や共感が不登校を引き起こすメカニズムを説明しても、まるで響いておらず、いつまでたっても子供を見下し、バカにし、子供の欠点ばかりを見つめ、子供に不信感を突きつける。

そういった方々が多いのも事実なんです。

そういった方々は記録など全く取っていません。

 

曖昧であやふやな記憶の中で、子供が弱い、怠けている、甘えている。

親はそれを一生懸命直そうとしたのに、この子はもう腐っているなどという考えに囚われています。

そこまでのひどい考えの人はそう多くはないのですが、記録を取らない方の大半は大なり小なり、このような考えの片鱗を持っています。

この考えの根本はどこにあるのかというと、親と祖母の関係にありますが、この話については今日は割愛します。

 

記録を取らずに全てを理解し、自分を見直し、自分を変えていくことができる。

そんな人はおそらく天才です。

私が出会った中でそんな人は、残念ながら一人もいませんでした。

 

常に書き続けている人は、

「子供と家族の命運を自分が握っている。子供たちの将来は親がどれだけ変えられるかにかかっている。不登校は子供の問題ではなく、私の自分事である。」

という認識を共通して持っています。

 

だから自分を変えるために学ぶんですね。

学ぶときにノートを取らない人はいないでしょう。

 

あなたも子供の命運を握っているのが自分であると覚悟を決めて、毎日、毎日、ノートを取り続けてみませんか?

必ず何か大事なことに気付き始めます。

だから第6期の魔法ことばベーシック講座から、参加者さんには、毎日の記録を取ってもらい、不登校の改善を早めていきます。

 

手を動かす人ほど、改善が早い。成長が大きい。

皆さんは、日々、お子さんの問題解決について、何かの記録を取っていますか?

我が子との会話や自分の内面について、記録をとり、それを見返すといったことをやっていますか?

やっていないなら、いますぐ始めましょう。

 

私たち人間は通常、自分がどんな言葉を使い、どう話しているか?

実は全く意識していません。

覚えているとしても、自分に都合いいように記憶が脚色されます。

共感を学んでも、変わらないという方は、まず自分の言葉や感情、思考について、きちんと記録を取ってみることをお勧めします。

それだけで確実に意識が変わります。

 

ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「嘔吐」

前回のクイズに5名の方から、ご回答いただきました。

みなさん、共感的で寄り添う質問から入っていて、好ましく感じられます。

 

途中から誘導が入っている方が何名かいらっしゃいますね。

強制や指示指図の匂いがしない誘導なので悪くはないのですが、できれば最初から最後まで共感と不安への理解を続けた方がいいですね。

 

嘔吐に対する不安の本質は、一般的には全く理解されていないのが現状です。

この不安の本質は、「嘔吐するような人間は、しない人間とは違う人間である。嘔吐する人間はしない人間に合わない、馴染めない。」ということなんです。

 

この言葉だけではピンとこないでしょうね。

この感覚については魔法ことばベーシック講座では詳しく解説していますが、ここでも多少触れておきたいと思います。

 

吐くことそのものよりも、「他の子は授業中に吐いたりしない。」とか、「吐いたら周りの人間に後始末させる。」とか、「授業を中断させるかもしれない。」など、周りを巻き込んで迷惑をかけることによって自分が違う人間であると認識されるのが怖いということなんです。

 

もしあなたのお子さんに似たような不安があれば、これを念頭に置いて、共感しながら話を聞いてあげてください。

似たような不安とは例えば、授業中にオナラをしてしまった、大きな音でお腹がなった。自分は臭い。こういったことへの不安です。

今回はハムハムさんとkyuさんが良かったですね。

 

ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「生きても意味がない。死にたい。」

4月8日と9月1日は子供の自殺が一番増える日として知られています。

私もカウンセリングで「うちの子が『死にたい。このまま生きてても何の意味がない。』と言っているんです。」

こんな話をとてもよくお聞きします。

とても悲しいことですが、これが現実なんです。

 

私たち親の責務は子供を幸せにすることにあります。

その状態から早くお子さんを脱出させてあげたいなら、あなたはどんな共感の言葉をかけてあげたらいいでしょうか?

もしあなたのお子さんがこのようなセリフを言ったとしたら、その裏にはどんな苦しみが隠れているのかをよく考えてご回答ください。

 

ぜひ考えて、ブログにコメントしてください。

ご回答の締め切りは4/8(月)12:00とさせていただきます。

 

次回、4/10(水)にブログにコメントいただいたものに、私のホンモノ共感の考え方とプラス言葉をお伝えします。

ぜひこの機会を活用して、みなさん、ホンモノ共感を身につけていってください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。