対人トラブルに巻き込まれにくい

引きこもりにメリットがあるとすれば、対人トラブルに巻き込まれにくいというものがあげられます。
家族同士のトラブルはどうすることもできませんが、それ以外の対人トラブルに巻き込まれる可能性はほぼなくなります。
日常生活を送っていてなにか揉め事が起こるときというのは、他人と意見の食い違いが発生したときになりますから、引きこもりをしていればこのような状況に陥ることは極めて少ないと言えるでしょう。

面倒な人間関係から逃げているから当たり前と入れるかもしれませんが、対人トラブルは相手がいるものだけに一度発生をしてしまうとなかなか解決をするものではありません。
頻繁に表で問題を起こすトラブルメーカーよりは、引きこもりであるかわりにそのような問題が発生しないのはまだマシという考え方もできます。
本人が悪くなくても周りの環境によっては、揉め事に巻き込まれてやすいこともありますから、環境が良くない場合にも引きこもりのメリットはあると言えるでしょう。

社会は誰かに迷惑をかけたりかけられたりして成り立っていると言えばその通りですが、特に近年は余裕のない人が増えてきたことから、隙きあらば相手よりも優位に立とうとして攻撃的になってくる人が多いだけに、外に出れば対人トラブルに巻き込まれてしまいやすいものです。
それだけに外で面倒事に遭わずに、問題が家庭内で完結しているのは決して悪いことだとは言えないのです。
メリットと言えるほどではありませんが、何事も表裏一体だけに外に出ないことは悪いこともあれば、良いこともあるということを頭に入れておきましょう。

他人に迷惑をかけることがなくなる

対人トラブルが起こらないと同様に、引きこもりであれば他人に迷惑をかけることがなくなるという点は、大きなメリットだと言えるでしょう。
外に出ることを嫌って殻にこもるような人間は、外に出たからといって簡単に変わるものではありません。
無理やり外に出ればそれでいいというわけではなく、そこから周りに溶け込んでようやく意味があるものです。

引きこもりではないけれども、協調性もなく周りに迷惑をかけてばかりというのは、引きこもりよりも良いとは一概に言えるものではありません。
他人に迷惑をかけることは一つの家庭内で完結をするのではなく、周囲を巻き込んだ話となりますから、問題は大きくなってしまうものです。
迷惑はかけたりかけられたりお互い様ですが、一方的にかけるようでは居場所がなくなってしまうことになります。

集団生活を送っているとどうしてもはみ出してしまう人間が出てくるものであり、そのような人物を受け入れるためには、全体に迷惑がかかってしまうことになるのです。
外に出ても周りの足を引っ張って迷惑をかけるようなことがあるのであれば、引きこもりをしていてじっとしていたほうが、問題は家庭内で完結する分だけ良いと言えるでしょう。
無理に社会に溶け込もうとするのは、本人からすれば良いことかもしれませんが、周囲の人からすれば迷惑な話であり、それだったら引きこもりをしてくれていたほうが良いということもあるので、他人に一方的に迷惑だけをかけうるのであれば、引きこもりにメリットがないわけではありません。
どうせ自分は駄目だからと引きこもりになるのは考えものですが、形としてはこのようなメリットがあることも覚えておきましょう。

人間関係のストレスを避けられる

現代社会はストレスの塊と言える時代であり、その中でも人間関係のストレスは非常に大きなものがあります。
引きこもりでなくても、誰かと付き合うのが嫌になるのはよくある話で、人間関係のストレスを抱えていない人はいないと言っても過言ではありません。
それほどまでに大きな人間関係のストレスを避けることができるのは、引きこもりならではのメリットと言えるでしょう。
人間は一人では生きていけないと言っても、無理に会わない人間と付き合うこともありません。

実際に今の時代は極力人と合わずに生活をすることができる時代でもあります。
生活が成り立つのであれば、必ずしも外に出て誰かと接点を持たなければならないということなく、人間関係が大きなストレスになるようであれば、引きこもりをして避けるのも一つの方法だと言えます。
引きこもりが問題となるのは、結局の所それでは生活をしていくことができないから問題になるわけで、その状態でも生活をすることができるのであれば、人間関係のストレスを回避できるメリットは非常に大きなものとなります。

また、引きこもりが一時的なものであれば現代社会の強い人間関係によるストレスから逃避するのは悪いものではなく、完全にプレッシャーで押しつぶされてしまう前にリフレッシュをするのも効果的です。
日本は苦労することが大事という考えがあったりしますが、しなくて良い苦労はしないに越したことはありませんから、抱える必要のない人間関係のストレスを抱えることもありません。
それを問題なく避けることができるというのであれば、引きこもりをすることにもメリットがないわけではないのです。

引きこもりのデメリットは大きい

引きこもりをすることによるメリットが無いわけではありませんが、実際には無理に上げたようなものであったり、無理なくメリットを享受できる状況が少ないレアケースだったりするものです。
現実的にはデメリットも大きく、できることなら外に出たほうが良いと言えるでしょう。

最大のデメリットとしては、社会に溶け込むことができなくなってしまうというものがあり、人間は一人では生きていくことはできない以上、何かしらの形で他者と関わりを持つことになります。
それを完全に断ってしまうようなことがあれば、自分の面倒を見てくれる人がいなくなったときに、文字通り生きていくことができなくなってしまいますから、生きていくという意味で引きこもりのデメリットは大きなものがあります。

上手な人付き合いをすることができなくなってしまうのも、引きこもりのデメリットになり、嫌な相手でも上手に折り合いをつけることで、人付き合いの仕方を学ぶことができるわけですが、それを拒絶すれば人付き合いの仕方を学ぶことができなくなります。
嫌いな相手と必ずしも仲良くする必要はありませんが、それにも限度がありますから、ある程度は嫌な相手とも付き合うことができるコミュニケーション能力を磨くことは、生きていく上で大事なことです。

引きこもりをすれば、対人関係のストレスから逃れることができるかわりに、コミュニケーション能力を失われてしまうことになるので、これは人間が社会的動物である以上は大きなデメリットになってしまいます。
引きこもりにメリットが無いわけでないものの、やはりデメリットが大きいことは忘れてはなりません。

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