こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

 

私は常々、カウンセリングで感じるもの、それは・・・

「資格と実力は何の関係もない!!」

 

なぜ、資格と実力は何の関係もないのか?

これを強く思ったのは、まさに親御様とのやりとり。

親「スクールカウンセラーに相談したんだけど、話を聞くだけで、何も変わらなかった。」

私「そうですか。変わらなかったんですか。」

親「ものすごく、大変な思いをして、評判が良さそうで、いろんな何とか療法をやってくれそうなところを探して、行ってみたんですが、唖然とする対応でした。」

私「それは残念でしたね。せっかく大変な思いで探したのにね。」

親「有名な精神科医の先生なんですが、言っていることと、やっていることが全然違ったんです。」

私「そうですか。それは大変でしたね。本当にがっかりでしたね。」

親「次は別の病院を見つけて、そこに行きます。」

私「ちょっと待って、本当にそれで解決します?」

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これはよくある話です。

「資格と実力は何の関係もない!!」

特に心理学の世界では、資格や肩書きと実力って、何の関係もない!!

ええ、もちろんいい先生もいますよ。

ただ、そんな先生がどこに生息しているかわからない?!

話を聞いてくれる先生はいますが、それで解決に結びついたという話を聞いたことがないんです。

 

私がうつになった時に感じたこと

これは私自身がかつて、うつになった時に心療内科に行った時に感じました。

薬を出されて、「仕事休め。」って言われて、それでおしまい。

「仕事休め。」って言われたことはよかったけど、具体的な解決に結びつくような話は何もない。

薬は飲みましたが、変な副作用を感じたので、すぐやめてしまいました。

国家資格は当てにならないですね。

 

ある中学生の女の子の言葉

この間、初めてお会いした中学生の女の子にこんなことを聞かれました。

女の子「新井先生みたいなカウンセラーと、お医者さんって何が違うの?」

私「うん、お医者さんはね、病気の勉強とお薬の勉強をしているんだよ。お薬については詳しいよね。

ただこういう心を扱うカウンセリングの技術は全然、勉強していないと思うよ。

私みたいなカウンセラーはお薬の勉強はしていない。

もちろん医者じゃないから薬は出せない。

だけど、お薬じゃなくて、心の問題を見つけ出して、解決して、行動まで変えていくことをやっているんだよ。」

女の子「ふーん。」

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こんなふうに女の子は聞いていました。

その女の子には、「新井先生ってめっちゃ質問するカウンセラーなんでしょ。」といきなり聞かれ、“お、ズバッときたな!”と笑いながら「そうだよ。」と答えたり。

もちろんカウンセリング中に、「こんなに深く考えたの初めて。質問の答え出るかなあ」という女の子に、お母さんが助け船を出したり。

その女の子に質問して、引き出した不登校の原因について、いろいろ話しているうちに、「みんな新井先生みたいに、器が大きければいいんだけど、そうでないなあ。」なんて話をしていました。

 

不登校の解決に関わる国家資格とは!?

この分野の国家資格は幾つかあります。

代表的なものは、医師免許と公認心理師。

そして、国家資格と同等に扱われているものに、臨床心理士も・・・

 

だけど、やっぱり

「資格と実力は何の関係もない!!」

 

スクールカウンセラーの話もよく聞きます。

しかし、スクールカウンセラーは何のために学校に配置されているのか?

 

子供たちの青春の悩みの相談相手になるためです。

勉強や成績の悩み、部活の悩み、人間関係や恋愛の悩み、そういったものを相談できる相手として、スクールカウンセラーがいます。

 

だから、これって不登校とはミスマッチ?

医師免許を持っている人たちも、ほぼ同じ。

 

ほとんどは問題の原因に深く切り込んで、解決するってことを全然考えていない。

そもそも不登校って、他人に話して解決するような問題じゃない・・・

 

不登校は他人に話せない!?

あるお母さんがまさにこのことを言っていました。

「友人の心療内科医のところに受診に行くんです。

私の不眠やうつとして。

そのたびに子供の不登校について、話そうと思うんですけど、どうしても言えないです。」

 

私はその話を聞いて、本当に疑問を感じました。

「その心療内科医、なんでお母さんの様子見て変だと思わないのか?

話しにくいっていう問題自体を解決しようって何で思わないのか?」

 

あるお父さんの実話

あるお父さんの話です。

「我が家の問題は妻の暴力問題でした。

これまでも20軒以上、臨床心理士や精神科医など妻といっしょに回って参りました。

しかし、私の育ってきた環境、妻の育ってきた環境などから判断されたのか、どこへいっても言われました。

 

「幸せそうに見えますよ」

「何も問題ないと思いますよ」

何が悪くて妻の暴力問題につながるのか全く先が見えない状態でした。

 

子供達の不登校をきっかけに新井先生と出会いましたが、先生は親との共感、愛着関係という視点で妻のカウンセリングを勧めてくれました。

そこで妻は幼少期から両親による激しい虐待を受けていたことが発覚しました。

密室で行われていた両親からの激しいしつけについてこれまで誰からも見逃され、助けてくれなかった想いを親との共感、愛着関係に着目している新井先生が救ってくれました。

 

これは妻だけで無く暴力の原因がわからず悩んでいた私も解放された気持ちです。

ただ単に国家資格をとりカウンセリングをしている人たちにはできなかったことだと実感しております」

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こちらのお父さんは、私のカウンセリングにたどり着く前に20カ所以上回ってきました。

有名な個人の精神科医、大手の国立病院、市立病院、有名な大学の子供の心の診療センター、児童精神科医、民間の大手不登校支援団体など、ありとあらゆるところに相談していました。

名前を聞けば、誰でも知っているような有名な病院ばかり、そこに行くと、ほぼ全て「夫婦の問題ですね。」なんて言われたそうです。

 

目の前で奥さんが子供を虐待している。

それで子供が不登校になっている。

 

それを「夫婦関係の問題ですね。」の一言で、国家資格者たちは次々と片付けていきました。

ここに何の進展も解決もありません。

「本当にひどいもんだ。」と私は強く印象に残りました。

 

私は、初回の無料電話相談でお父さんにこう言いました。

「奥さんは虐待を受けて育てられているはず。

奥さんの自殺未遂はそうとしか考えられません。

お子さんの不登校問題も、そこに根底があります。」

 

これが全ての謎を解くきっかけとなり、お子さん二人は今、学校へ通っています。

国家資格を持った精神科医たちは、虐待案件なんて山のように見てきたはずです。

それがわからないなんて、本当に資格と実力は関係ない!!

 

私たち日本人は、安定を求めます。

だから、国家資格職、あるいは公的な資格を持っている人か、大手の組織か、どちらかに相談しがち。

「その安定を求める心、失敗を避ける心が失敗の元!!」って気づいていますか?

 

いいでしょうか?

公的な資格や治療者、大手団体に行って「心の深い問題を解決してくれ。」と言い続けても、実際は不可能です。

よく考えてみてください。

なんであなたのお子さんの不登校問題はこじれて長年解決しないの?

 

子供の心の問題?

いや、そこじゃないんです。

 

なぜ、子供はそういう心の状態に育ったの?

そこを見るんだ。

 

あなたが悪いって言っているんじゃない。

ただ、そこを見ない限り、決して解決はしない!!

勇気を出して、あなたが親との関係の中で、閉ざした心の扉を開くんだ。

そうすれば、世界は変わる。

 

ただ、その一連のプロセスは、国家資格者は決してやってくれません!!

心の問題に決して触らないから。

 

そして今、国がスクールカウンセラーを増やそうとしているので、声を大にして言いたい!

「心の問題に切り込んで解決出来るスクールカウンセラーを増やして!!」

 

お医者さんにも同じく声を大にして言いたい。

「問題を見過ごして薬だけを与え続けても、ダメなんじゃない?」

 

もしあなたが、本当に問題を解決したいなら、閉ざしたあなたの心の扉を開くんだ!

それを親身に真剣にやれる力があるカウンセラーを探したほうが絶対いい。

それがあなたが取るべき、第1歩の行動です。

 

ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「大丈夫」

前回の質問に対して9名の方からご回答をいただきました。

1つ目の視点は、みんないいとこ突いている!

そう、それでいいんです!

 

でね、前回のブログにも書いたように、もう1つの視点が必要。

それは、子供の際限のない欲求の、本質を見抜くこと。

 

そこに言及した人が誰もいなかったので、この視点をぜひ身につけてほしい。

もし欲求が際限なく続く場合、これは簡単に言うと、ざるに水を注ぎ続けているようなもの。

いつまでたっても、ざるに水が満ちることはありません。

 

こう例えたらわかるかな。

この問題のもう1つの視点とは、子供の心にどんな穴がどう空いているのか?を考えてほしいということ。

そしてもう一つは、その穴を親がどうやって開けてしまったのか?

 

この2つを同時に考えたらどうですか?

 

世の中の引きこもりの解決方法は、ほとんど失敗だらけ。

ゲームに対する欲求に、日常生活に対する欲求に、応えきれてないよね。

 

なぜ、失敗するのか?

それはいくらうまく対応しようとしても、子供の心に空いた穴を親が正しくふさげていないから。

この視点がないと、激しい欲求を抱えたお子さんの解決は、全くできない・・・

 

私は常々、こう言っています。

「裏を見ろ。表面的な言動に振り回されるな。」

 

だけど皆さん、表面的な言動にどう対応するか?ばかりに振り回されていませんか?

裏を見ることこそが、ホンモノ共感です。

ホンモノ共感をあなたができるようになれば、お子さんの際限ない欲求は絶対に止まる。

 

ちなみに私の経験上、ザルの穴をふさぐホンモノ共感とは、見つかってみると特別でも難しくもなかった。

日常生活の中で、親が十分できる簡単なことばかりだった。

意外なほどシンプルだった。

 

たったそれだけで、砂の城が崩れるように子供から問題が消える。登校へつながるんだから、共感は面白い!

ホンモノ共感、なかなかやるな!!

 

あなたはいつまで、ざるに水を注ぎ続けますか?

そんなお互い疲弊するようなことをいつまでも続けずに、心の穴を塞いであげる。

そういった視点を持とう。

あなたは大人なんだから、深い心の視点を持とう。

 

ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「際限のない欲求」

あなたのお子さんは、何に際限ない欲求をもっていますか?

お子さんが何かに対する欲求が際限なく続いた時、その裏をみてください。

そしてどんな裏が見えたか、このブログにコメントください。

 

これをちゃんとやれるようになったら、お子さんの不登校解決はものすごく前進します。

コメント締め切りは、7/22(月)17:00までです。

 

来週7/24(水)のメルマガで、私が考える答えをお伝えします。

ぜひこの機会を活用して、ホンモノ共感の力を身につけていってください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。