先日魔法ことばベーシック講座の13期ライトコースの2回目の講義を終え、共感練習での個別指導が始まりました。

ライトコースは6月に始まったので、1ヶ月ちょっとですが、こんなふうにうれしい変化がすでにお子さんに出始めています。

・引きこもりだったお子さんが積極的に外に出始めた。

・家の中で非常に調子の悪かったお子さんが大変調子良く、生活が整い始めた。

・学校に対して、まったく興味のなさそうだったお子さんが「そろそろ学校へ行く。」と言い始めた。

 

なぜ、こんなにも早く、お子さんに変化が出始めているのか?

これらの変化を引き起こした大きな要因は、親御様がマイナス共感を身につけたからです。

マイナス共感とは、お子さんのマイナスの情緒、気持ちを積極的に捉えて、共感していくというものです。

実は残念ながら、ほとんどの不登校の親御様は、マイナス共感をできていません。マイナスの情緒に共感するという概念自体を知らない場合がほとんどです。

例えば、あなたのお子さんが長年通っていた習い事を「もうやめたい。」と言った場合、あなたならどのように対応しますか?

これは私が個人カウンセリングをしていたあるお母さんの実例です。

あるお母さんは、お子さんの言葉をきいて、怒りと不安のスイッチが入り、こんなふうにお子さんに言い放ちました。

「今やめたら、何にも残らないじゃないの!」

このことがきっかけとなり、お子さんの自己肯定感の低下が始まり、その後すぐに不登校になってしまいました。

あなたはこの実例をきいて、どのように感じましたか?

お子さんの「習い事をやめたい。」というマイナスの気持ちに対して、ほとんどの親御様はなんとか続けさせようと、プラスの方向に話を転換させようとします。

ところが親御様の気持ちと裏腹に、お子さんのマイナスの気持ちをマイナスの気持ちのままで受け止め、共感しないと、お子さんの自己肯定感は大きく下がってしまうのです。

 

「習い事をやめたい。」

「勉強めんどくさい。」

「あいつ嫌い。」

お子さんのこういったマイナスの気持ちを聞いた途端、なぜか私たち親はプラスの方向にもっていきたくなりますよね。

ここに不登校の大きな原因が潜んでいます。

親御様がプラスの方向にもっていけば、もっていくほど、不登校はますます悪化してしまうのです。

 

先ほどご紹介した、不登校の改善例は、お子さんが発するマイナスの情緒、気持ちに対して、意識をきちんと向けて、共感をし始めたということから改善が始まっています。

不登校を改善するための重要なポイントは他にも、もちろんいろいろとあります。

もしあなたが今、「お子さんの不登校を改善するために何をすればいいのだろう?」と思われるのであれば、お子さんの発する言葉の中に含まれる、マイナスの情緒をすべてキャッチするぐらいの気持ちで、お子さんの言葉に耳を傾けることをオススメします。

親御様がお子さんのマイナスの情緒をキャッチして、共感することができれば、必ず不登校は改善します。

 

実際、私が長期で開催している魔法ことばベーシック講座の第8期の不登校の解決率、2019年以降の個人カウンセリングの解決率は、親御様がマイナス共感を身につけることで100%になっています。

こんなふうに親御様がマイナス共感を身につけると、不登校は必ず改善するので、みなさんのご関心が高く、具体的な方法をぜひ教えてほしいというご要望が私のもとに多数よせられています。

また近年の不登校や引きこもりの増加にともなって、マイナス共感に限らず、私へのご相談もかなり増えています。

このため、もっと多くの方にマイナス共感を知ってもらえて、みなさんのお子さんの自己肯定感もあがって、自然に不登校が解決できるような特別な企画をプレゼントできるよう現在、詳細な内容を検討中です。

この特別な企画の詳細が決まりましたら、このメルマガで皆さんにご案内させていただきますので、楽しみにお待ちください。

 

ホンモノ共感クイズ「悲しげな表情」

前回のホンモノ共感クイズに3名の方からご回答をいただきました。ありがとうございます。

さとねえさん

ご回答いただいた言葉いいですね。また今回のクイズをきっかけにさとねえさんの怒りや不安な顔にお子さんの頭が痛くなる原因があるかもと気づかれたことはすばらしいです。

親の表情が笑顔でないとき、怒りや不安を表しているとき、そしてそれが多いとお子さんは必ず親の顔色を伺うようになります。

そして一見、何も気にしていないように見えて、「自分の言動が親のマイナスの気持ちを引き起こしている。だから自分はダメな人間だ。」と思い込んで自己肯定感が下がってしまいます。

このことがお子さんの頭が痛くなる原因となっている可能性が高いので、ぜひご自身の表情には気をつけてください。

あさこさん

母自身の気持ちの余裕がないと、おそらくイライラ、焦りなどがでるということでしょうね。ここもかなり注意しないといけないところです。

いくら口で共感の言葉を述べていても、表情が全く違うものになっていたら、ほぼ意味がないと思っていただいて結構です。

そしてお子さんの幼児返りですが、これもマイナスの状態だと考えて、ちゃんとマイナス共感してあげてください。親御様がお子さんの求めるものを満たしていく、そのためにマイナス共感をしていくことがとても大事です。

何も悩む必要はありません。親御様はお子さんのマイナスの状態に共感していくだけで大丈夫です。そうすれば必ず状況は改善していきます。

丹羽さん

詳細な会話の事例ありがとうございます。ただ確かにドツボにはまりましたね(笑)。

「行く、行かない。」のところではなく、お子さんの何かもう少し心の深い部分に触れられたらいいですよね。

「学校は行けたらいいなと思っている。」という会話から、おそらくずれ始めたと思います。ただこの共感のずれが感覚的にわかるようになると、いずれとても暖かいマイナス共感ができてくるようになりますよ。

また質問いただいた「どちらでもいいよ。」は、どちらかというと親の考えですよね。親の判断であり、親の考えです。

ほんのちょっとした言葉のニュアンス、言い方のニュアンスもありますが、これは選択の自由ということを表しているので、共感とは似ていますが、少し違います。

 

ホンモノ共感クイズ「先生に会いたくない」

あなたのお子さんは不登校で、半分引きこもりのような状態だとします。

学校の先生が学校のルールに従って、週に1度、お子さんと直接、連絡を取りたがります。

「お子さんに会いたい。それが無理なら、声だけでも聞かせてほしい。」と学校の先生が言ってきます。

 

お子さんは強い対人不安はないので、先生に会うこと自体は不可能ではありませんが、気持ち的には、先生に会いたがっていません。

「嫌だな、できれば会いたくないな。」

こんなふうに言っているお子さんの言葉に対して、あなたはどのようにマイナス共感すればいいでしょうか?

 

あなたが考えるマイナス共感の言葉がけを7/25(月)19:00までにブログのコメント欄にご記入ください。

来週7/27(水)に私が考えるマイナス共感の言葉をお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。