こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
私は現在、魔法ことばベーシック講座の13期のライトコースを開催していて、4回目の講義を終えました。
参加者の方からは、不登校の改善の声を聞くことが増えてきました。
あるお母さんからお聞きした声
「娘が8月から週4日登校できるようになり、とても落ち着いてきました。朝、起きたときのモヤモヤもなくなり、満員電車も娘は平気になってきたようです。
娘は以前、学校の先生を敵視していましたが、今では先生の側にたって、先生の考えに共感する言葉を発していて、とても驚きました。
また私がため息をついたときに、「お母さん、疲れている。」と結構、上手な共感をしてくれたので、それも驚きました。
問題だと思っていたことが、いろいろと解決し始めて、とても嬉しい限りです。
ホンモノ共感を続けていて、娘の変化につながり、よかったなあと思っています。」
別のお母さんのお声
「10月から仕事に息子が行き始めました。朝、6時半に出勤、8時半から勤務を始めています。息子の生活も大きく変わり、昼夜逆転がなくなりました。
息子は自分でいろいろなことを考えているようで、新しい世界に入っていくことへの不安もあったり、労働環境についても、考えるところがあるようです。親として、それを見守りたいと思います。」
また別のお母さんのお声
「初回のカウンセリングで教えていただいたことを実践し続けると、かなり順調になってきました。
学校もほぼ毎日行けるようになってきています。
先生からも「娘さんはすごく変わりました。」とおっしゃっていました。
娘は苦手な数学も「自分からやる。」と言い始めて、勉強し始めました。私自身も親として、すごく楽になりました。」
こんなふうに参加者から嬉しいお声をきくことが増えてきて、私もとても喜ばしく思っています。
不登校が解決した親御様に共通したポイントは、一体何なのか?
これらの親御様は、子供を変えず、親が自分を変えるというふうに意識をチェンジしているのです。
例えば、先生を敵視しているお子さんなら、親として、「先生の側にもいろいろ事情があるんだから、そこらへんを割り切れるようになってほしいなあ。」と思われるかもしれません。
もし、いろんな物事をわりきって、飲み込んで消化できるようになったら、それはお子さんにとって、大きな成長といえますものね。
しかしそれをお子さんに求めるのは、あまり得策とはいえないのです。
例えば、あなたのお子さんがこういったとします。
「学校は行けるけど、行っても誰ともしゃべらない時間が多くてつらい。一人になることが多い。」
これに対して、こんな言葉を言ったら、どう感じますか?
「世の中ってそういうものだから、わりきろうよ。」
おそらくほとんど場合、こんなことをお子さんに求めることはできないと思います。
では一体、どのような共感の言葉をかけたらいいのか?
私ならこんな言葉をかけます。
「そっか、学校に行っても一人の時間が多いんだね。それは辛いね。自分からはなかなか話かけられないのかな。」
そしてこんなふうに共感しながら、いろいろ聞いていきます。
「友達は全然いないの?」
「友達がいても、その友達となかなか楽しく話できないのかな?」
「周りの子と自分があわないなと感じることある?」
ここで重要なことがあります。
親御様は子供にプラスの考えを促してはいけません。子供の悩みそのものをマイナスのままで受けとり、共感していくことが必要なのです。
なぜならば、親御様が子供に共感することで、子供に安心感をもたらすことができるので、自己肯定感を高めることになるからです。
この点、なかなかわかりにくいものがあると思います。
私もかつてはわりきり型の考え方をもっていました。ですが、子供のわりきったりする力を引き出すのは、親御様のマイナス共感だけであるということに気づき、考えをかえました。
マイナスをマイナスのまま受け取り、プラスのことを言わない。これによって、お子さんたちが変わっていくのを幾度も目の当たりにしてきました。
今日、ご紹介した3つの事例の親御様たちもみなそうです。
マイナスのことを言ったのに、親からプラスにもっていく言葉をかけられると子供はとても重く感じます。これは悪い意味で重く感じます。
それがストレスやプレッシャーになり、子供の自己肯定感を下げるような作用をしてしまうのです。
だからこそ、子供がマイナスの言葉を発したときは、親御様はプラスなことをいうのを一切抑えて、ただマイナスのまま受け取ってみてください。
その接し方こそがお子さんが自信をもち、自分を変えて行く力に必ず変わっていくのです。
ホンモノ共感クイズ「ゲーム中に罵る子供」
前回のホンモノ共感クイズは2名の方からご回答いただきました。ありがとうございます。
2人とも息子さんがこの状態ということで最初はとてもとまどわれたと思います。こういう乱暴な言葉は誰しも聞きたくないものですね。
ですが、これもお子さんがマイナスの情緒を出してくれているのだと思えば、ここも共感すべきであろうことはおわかりいただけるかと思います。
子供がゲーム中にイライラしたり、仲間や相手を罵りたくなる気持ちと似たようなものを皆さん普段の仕事や生活で他人に感じたことが一切ないと言えるでしょうか?
それを言える方は少ないと思います。
なにかしら、人は人に対して情緒の動きがありますよね。そういう動きがあるということ自体が望ましいものだと捉えてみてください。
私ならもしゲーム仲間を罵っていたら、「その人何かしたの?」と理由を聞いた後で、「そうか。それは罵りたくなるよね。」とシンプルに共感します。
ゲーム仲間を罵るのは、大概、仲間に対する配慮がないとか、自分勝手だとか、迷惑をかけているとか、自分さえよければいいという行動が見られた時に発します。
そういった子供の気持ちを少し掘り下げてみて、「そうだね。この人のやっていることは迷惑をかけることなんだよね。あなたにはそれを我慢できないだよね。」と共感してみて、子供の反応をみてください。
この言葉に子供がのってきてくれたらしめたものです。さらにいろんな質問をしてみて、マイナスの気持ちに共感するチャンスにしてみてください。
ご安心してください。こういった言葉を発し続けるお子さんも共感を続ければ、必ず落ち着いてきます。
ホンモノ共感クイズ「努力」
あなたのお子さんは最近、学校に行き始めました。受験に向けて勉強もしなければならないと考えているようです。
ですが、なかなか継続した努力が難しいようでもあります。その辺りの話を聞いてみると、お子さんはこんなふうに答えました。
「努力は継続することにこそ価値がある。継続できないと自己嫌悪におちいってすごく落ち込むんだ。」
あなたとしては、少しでも努力できたら、無理に継続できなくてもすばらしいことだと思うのですが、お子さんはそうは思えないようです。
こんなときあなたなら、どのようにホンモノ共感しますか?
あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを10/24(月)16:30までにブログにコメントしてください。
来週10/26(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。