こんにちは、不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
先日、魔法ことばベーシック講座の第16期ライトコースの1回目の講義を終えました。
1回目の講義では不登校を解決するための重要なポイントをお伝えしました。
・不登校になる根本的な原因と解決方法
・不登校の解決のために最も理解しなければならない親子の愛着関係
・なぜゲーム依存になるのか?
・自己肯定感を高める法則
これらは不登校を解決するために最も基礎となる重要なポイントです。
参加者のみなさんはさまざまな印象をもたれたようですが、特に印象に残ったのが機能と情緒のお話でした。
多くの親御様が今回の講義をきいて、「子供と機能的な関わりばかりを重視して、子供の情緒面をまったくみてこなかったので、これからは不登校の解決のために子供の情緒面を重視しなければいけない。」と考えたようです。
なぜ、機能面を重視した言葉がけを使ってはいけないのか?
例えば、機能面を重視した言葉がけの代表例が「早くしなさい。」です。
「早くしなさい。」とは、本当に怖ろしい言葉です、
なぜ、「早くしなさい。」が怖ろしいのか?
この「早くしなさい。」という言葉をしつこく子供にかけ続けるだけで子供を引きこもりにできるからです。
実際、そういう事例をいくつも知っています。
「早くしなさい。」という言葉は次のようなメッセージを子供に与えます。
「あなたの遅さが私と合わない。私が求める時間的価値をあなたは満たすことができない。」
これは非常に子供の自己肯定感を下げる否定的な言葉なんです。
同時に「あなたは私と悪い意味で違う人間。ダメな意味で違う人間。」というメッセージにもなります。この悪影響が怖いのです。
今回の講座で「早くしなさい。」という機能的な言葉がけがこんなに怖いものだと知った方がとても多かったです。
こういった機能的な言葉がけに加えて、不登校のお子さんの情緒は大事にしようとしているが、他の兄弟のことはほったらかしで、相変わらず機能的な関わりをしているのも危険です。
こんなふうに初回の講義では力をこめて、根本的に深い内容を話したので、多くの受講生にさまざまな気づきがあったようで、実際の感想の一部をご紹介します。
「先回りの声かけをかなりしていると感じたので、子どもを信頼して、先回りをまずはやめてみようと思いました。
それから、機能的であろうとするスイッチが自分にはあるので、子どもと接する時はそのスイッチが入っていないか意識してしたいと思いました。
また、子どもに対してだけではなく、夫に対しても共感的に接していきたいと思います。」
「子供の将来を心配して、自分の子供のころと重ね、こうしたほうが良いと思う機能面のことばかりを子供に強制していました。
先読み、先回りばかりしていましたが、本日の講義で子供自身に「自分のケツは自分で拭かせればいい」と言う言葉が一番印象に残りました。
不登校の子だけでなく、妻や他の姉妹、社会に対しても機能的な言葉でなく、共感する言葉を家庭内で使うようにしていこうと思います。」
「機能的な在り方をいいものと思ってやってきたので、それを家庭と仕事で分けて考えていく必要があるとわかり、家庭ではそれらを手放していくのは簡単ではないけど、一つ一つやっていこうと思いました。
まずは自分の価値観に気づくことからだと思うので、会話添削などたくさんやって気付いていきたいです。
まず、早くと言わないこと、笑顔で手をとめ目をみて最後まで共感しながら話を聞くこと、それを徹底してやっていきたいです。」
「変えるべき常識と価値観や機能的なあり方についてのところ母親の影響が大きいと言うことで、母親は徹底的に変えなければいけないこと良かれと思ってしてきた行動が沢山あり、学びになります。」
「「早くしなさい」という言葉がこんなに怖い言葉とは思いませんでした。
無意識に言っている自分に反省です。
とにかく子供のことにもっと興味を持ってみようと思いました。
疲れていたりすると後回しにしていた日々です。
しっかりと目を見て体も向いて笑顔で話せるようになりたいと思います。
それも意識せず自然にできるようになりたいです。」
「子供の不登校やゲームYouTube依存に悩んでいましたが、その根本原因の愛着関係と共感ということをわかりやすく教えてくださり、まずは子供に安心を与え、愛着関係を築いていけたらと思いました。
子供の甘えやわがままを受け入れてこなかったことが子供が荒れることになったこともわかって良かったです。
愛着関係の作り方を細かく教えていただきましたが、今までやれていなかったことばかりで、本来の親のあるべき姿を教えてもらえ、すごくためになりました。
愛着関係の作り方で、子供に対しての直接的な関わりの内容をやれることから改善していこうと思います。」
「「結果を変えようとしない、原因がわかれば結果も変わる。」という言葉が一番印象に残りました。
不登校になった理由、なぜなぜということばかり思っていましたが、しっかりと原因を見出し解決すれば未来も明るいのだという自信にもつながりました。
子供の対人不安など、息子は発達の偏りがあるといわれたりしましたが、先生の話をきいていて、発達の偏りを起こしたのは家庭での役立たず不安でもあったのかと感じました。
私が変われば息子も変わると信じでいます。今は不安より自身のほうが大きくなりました。
まずは7つのことをしっかり取り組みたいです。
喜怒哀楽が顔に出やすいタイプでして、イライラすると口調が強くなったりと息子に指摘されます。
一方、父が感情が全く顔に出ないタイプで、息子も振り回されているのかもしれないです。
自分で自分の機嫌を取りながら、笑顔笑顔で過ごしたいです。
息子につらい思いをもうさせたくないので学んだことをしっかり取り組みたいです。」
「機能的なつながりを重視してきた子育てでした。
それを排除するのにすぐに完璧にはできないかもしれませんが、時間の効率を追わないことを意識してみようと思います。
「もっとこうしてほしいと思ったことはない?もっとこうしてくれたら安心だったんだって、いうことは?」と聞いてみようと思います。
言いたいことは質問で聞いてみようと思います。」
こうやって感想を書かれた方々は気づきの第一歩、不登校解決の第一歩を踏み出したと言えます。
不登校解決のためには親御様が今までの機能的な価値観を捨てて、親子の愛着関係を徹底的につくり、情緒的な関わりを大切にすることがとても大事です。
だからこの意識を強くもってもらって、実際のホンモノ共感の言葉がけを身につけていただくことが望ましいです。
魔法ことばベーシック講座に参加された方々には、これからお子さんが幸せにお日さまのもとを歩き、多くの友達と笑って楽しく過ごせるような人生を歩むお手伝いをさせていただきますので楽しみにしていてください。
ホンモノ共感クイズ「ベンツ」
前回のホンモノ共感クイズには4名の方からご回答いただきました。ありがとうございます。
それぞれ違いがあり、みていて楽しいものがあります。
明確に「今すぐ買えない。」という回答もあれば、「お金ためないと。」という回答もあったり、「子供と一緒にワクワクを楽しみたい。」という回答もあれば、節約の提案をする回答もあったり、皆さん、アイデアを振り絞っていて、とてもいいなあと感じました。
どの答えもいいと思いますが、私ならさくらもちさんのように「一緒にベンツの試乗に行こうか。」という言葉を子供にかけてみたいと思います。
これでどんな反応が得られるのかをみてみたいです。
たぶんこういった体験は子供の記憶に一生のこるでしょう。
「子供の頃に父と高級車の試乗に行った。」ということは、子供は良い記憶として忘れないはずです。
販売店のスタッフさんと子供が直接、話をしてみる体験をしてもらってもいいですね。
ホンモノ共感クイズ「人の目が気になる」
あなたのお子さんは中学生です。
最近あなた自身が言葉がけや態度を共感的に変えるように気をつけていると、子供は学校に少しずつ行けるようになってきました。
しかしまだまだ完全ではなく、子供は「人の目が気になる不安がある。」と言い出しました。
「どんな不安かな?」と聞いてみると、こんな不安を言い出しました。
「みんなでダンスを練習しているときに自分1人うまくできないと、みんなから冷たい目でみられそう。」
「物品の片付けの時に要領を得ない動きをしていると冷たい目で見られそう。」
この不安を聞いたあなたは、「これは昔からこの子に早くしなさいと言い続けた悪影響かな。でも今は言っていないし・・・。」と思いました。
さて、こんな場合、あなたはお子さんにどんなホンモノ共感の言葉がけをすればいいでしょうか?
あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを11/20(月)16:00までにブログにコメントしてください。
来週11/22(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。