メーリークリスマス!不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずだよ。
先月終わった魔法ことば講座の第19期ライトコースのお母さんから、胸がぎゅっとなるような、そして静かに涙が出るようなご報告をもらったよ。
ある日、娘さんがぽつりとこう言ったんだって。
「学校、行ってみたい。一緒に来てほしい。」
あれだけ
「学校は絶対に行かない!」とあんなに頑なだった子が、だよ?
お母さん自身も、信じられなかったけど、その日は学校に行ったの。
4歳の息子がいるから、預け先の関係で付き添えたのは2日間だけだったけど、別室登校という形で、娘さんは“自分の足で”学校へ向かったの。
娘さんが学校に行く前は不安もたくさん出てきたの。
「急に行ったら、なんで来たん?って思われるのが嫌。」
「坂道がしんどい。」
「別室登校をしていること、みんなに知られたくない。」
娘さんから止まらない“イヤ”の言葉たち。
「以前の私だったら、きっとどこかで止めてしまっていたと思う。」って、お母さんが正直に気持ちを教えてくれたの。
でも今回は違って、私から教わった通りにお母さんがマイナス共感に徹してくれたの。
娘さんは泣いて、怒って、感情を全部ぶつけてきた。
お母さんの心も揺れて、正直、動揺もした。
でもね、そのときお母さんは自分の胸の中で、そっとこう声をかけたの。
「動揺するよね。それでいいんだよ。」
自分で自分の気持ちにセルフ共感をしながら、最後まで、逃げずに、娘の話を聞き切って、共感したの。
すると娘さんは、ふっと落ち着いて、こう言ったんだって。
「歩いて学校行くわ。ママ、早く用意して!」
……もう、この一文だけで、すべてが伝わるよね。
学校に行ったことも、もちろん嬉しい。
でもそれ以上に、お母さん自身がこう言ってくれたの。
「私の心の変化が、いちばん嬉しい。」
「今後、続くかどうかはわからない。それも娘が決めること。
だから私は、まず“自分に共感すること”に集中します。
セルフ共感ができれば、勝手に、心から娘にも共感できる。
まずは自分。
それが、やっとわかってきました。」
このお母さんは半年かけて、ホンモノ共感と愛着を学んで、ようやく腑に落ちた。
この言葉を聞いて、私も胸の奥で何度も頷いた。
これは、何度も伝えているけれど、
“ホンモノ共感が腑に落ちたとき、子どもは必ず動き出す“
不登校の解決は、ある日、突然、“現実”として目の前に現れる。
これは、約束できること。
でも――
ホンモノ共感は、頭で知っているだけじゃ、使えない。
「優しくする」ことでもない。
「怒らない」ことでもない。
「否定しない」こととも違う。
一度、体験してもらうしかない。
体験した人はみんな言う。
「今まで共感だと思っていたものと、全然違った」って。
そして同時に、
「あぁ、これなら子どもが動くのもわかる」って。
このお母さんも講座ではよく、旦那さんの話もしてくれていたの。
実は――
不登校の家庭のお父さんの7〜8割は、わが子に厳しくなりがち。
直接子どもに言わない代わりに、お母さんに圧をかけてくる。
「甘やかしすぎじゃないか。」
「生活習慣はどうなっている。」
「好きなことばかりさせていいのか。」
そんな言葉を、日常的に投げられるお母さんたち。
対処法は、正直、ある。
でも今回はもっと根っこの話をしたい。
理想の父親像って、なんだろう?
家族にとっての精神的な大黒柱。
心のよりどころ。
「お父さんがいるから大丈夫」そう思える存在。
甘えられて、頼れて、家族がまとまる中心。
そんなお父さんって、どんな人だろう?
不登校の解決に大事なことだから、一度ちゃんとみんなと一緒に考えたいと思っている。
だから――
新年早々、インスタライブをやるよ。
・1/2(金) 20時〜
私とトレーナーの崎岡さんでやるから、私のアカウントをフォローして参加してね。
https://www.instagram.com/araiterukazu/
不登校に直接関係があってもなくてもいい。
「理想の父親像」について、みんなで考える時間。
自分のお父さん。
自分の旦那さん。
そして、
「こんな父親だったらいいな」
そんな想いをぜひ言葉にしに来てほしい。
最後に、これを読んでいるお父さんに伝えたい。
さっきの魔法ことば講座の第19期ライトコースのお母さんがホンモノ共感が腑に落ちるまで半年かかった。
すごく真面目で、本当に一生懸命取り組んで、それでも半年。
実は1か月目に、お父さんがしびれを切らして「まだ変わらないの?」って、イライラしちゃった、なんて笑い話もあったくらい。
でもそれじゃ、もったいない。
どうせなら、大事な女性と子どもを支えられる男になろう。
家族の背中を、どっしり受け止められる親でいよう。
1/2(金) 20時〜インスタライブで会えるの、本当に楽しみにしてる。
新しい年の始まりに、家族の“在り方”を一緒に考えよう。
あなたにとっての「理想の父親・理想の旦那さん」って、どんな人?
その答え、きっとあなたの中にも大事なヒントをくれるはずだから、考えてみてね。
参加する方は以下の私のインスタグラムをフォローしてね。
https://www.instagram.com/araiterukazu/
ホンモノ共感クイズ「VR」
今回も3名のお母さんから回答をいただいた。本当にありがとう。
今回のお題は、胸はざわざわする。
でも、それでも娘の気持ちを受け止めてみる。
そんな、ちょっと難しくて、でも大事な場面でした。
まず森田さん、経済的な事情で「来月か再来月にしようか」と伝える判断、これはもちろんOK。
でも私が「いいなぁ」と思ったのは、そこじゃなくて。
「会えたら楽しそうだね。」
「ママも見てみたいな。」
この言葉が、本当に大事。
“許可”よりも前に、興味を向けること。関心を示すこと。
子どもは「ダメかどうか」よりも、「一緒に見てもらえたか」をちゃんと感じ取っている。
そして☆☆さん、正直に言うね。
VRって、意外と…
大人の方がハマるかもしれない(笑)
私自身も、娘のVRを何の気なしに装着してみて、世界観の違いにびっくりして、ちょっと興奮しちゃった。
「え、なにこれ…!」って衝撃を受けたよ。
もし「ほんと?」って思った人がいたら、家電量販店でいいから、一度、装着してみて。
…たぶん想像してた世界と、全然違う。
☆☆さんの回答のいちばんいいところは、親が“楽しさを共有できる相手”でいようとしているところ。
これ、子どもにとってはものすごく大きい。
☆☆さんの回答もそうだけど、きっとみんな、
「これで合ってるのかな…」
「共感って、これでいいのかな…」
そんな不安を抱えながら、答えてくれたんだと思う。
それでいい。
むしろ、その不安があるからこそ、共感は育っていく。
☆☆さん、来年はぜひ“共感三ツ星” を目指していこうね。
そしてべさん、いつもありがとう。
今回の3人、みんなそうだけど、特にべさんは興味・関心をちゃんと向けているのが伝わってきた。
これは、派手じゃないけど、じわじわ効いてくるやつ。
正直に言うと――
興味や関心がないと、共感って、かなり難しい。
興味がないものに無理に共感しようとすると、どうしても上っ面の共感になる。
子どもは、それをすぐ見抜く。
ここで新年に向けてひとつだけ、どうしても伝えたいことがあるの。
新しいこと、やったことのないこと。
私たち親って、どうしても先に「不安」を考えちゃうよね。
「こうなったらどうしよう。」
「ああなったら困るな。」
でも、やりもしないで避ける。体験もしないで食わず嫌い。
これは、できれば今年で手放してほしい。
親が一歩踏み出して、初めてのことを体験してみる。
それ自体が、子どもへの一番のメッセージになる。
やらないまま不安を膨らませて、その不安を家の中にまき散らす。
これは、正直しんどい。
でも――
やってみて、自分の血肉にしてから
「ここはよかったね。」
「ここはまだ微妙だったね。」
そう話せたら、それはもう、すごく健全な会話。
そして、それをそのまま子どもにも伝えてあげたい。
ちなみに私自身も、娘のVRについては要望を聞いて、かなり協力してきたよ。
すぐには経済的に難しい部分もあるけれど、
いつか――
VRの世界でピクニックしたり、娘のVR友達にアバターで「こんにちは」って挨拶してみたいなって思ってる。
たぶん、それだけで娘の世界は少し広がる。
現実か、ネットやオンラインか、じゃなくて
“誰と、どんな気持ちでつながっているか”。
そこを一緒に見に行ける親でいたいなって思ってる。
あなたはどう?
今年、「ちょっと怖いけどやってみたいこと」ひとつ、思い浮かぶ?
それ、もしかしたら子どもとの距離を少し近づけてくれる入口かもしれないよ。
ホンモノ共感クイズ「初詣」
お子さんが中学生の男の子で、今は不登校だけど、外出はできるタイプだとするね。
旦那さんは子どもとの関係づくりにすごく前向きで、友達感覚で話せるし、「一緒に何かする」ことにもちゃんと向き合ってくれてる。
年末年始、家族でごはんを食べているときにふとこんな話題が出たの。
「ちょっと遠くの神社まで、初詣行ってみない?」
旦那さんの声は優しくて、圧もない。それ自体、何も悪くない。
でも、その瞬間にあなたの胸に小さな“ざわっ”が生まれたの。
あぁ…
あのパターン、来るかもしれない。
その場では「うん」って言うけど、当日、直前になって動かなくなることがある。
しかも初詣で人混み。
実は、我が子があまり得意じゃない場所。
「今回も、どうなるかわからないな…」
子どもはその場では「行く」と言っているけど、当日まで、正直、安心できない。
あなた自身もできれば行きたい。
せっかくの年末年始だから。
でも――
行けなかったときの、あのがっかり感を思い出すと、もう今から、ちょっとつらい。
「準備して、気持ちも盛り上げて、当日ドタキャンされたら…」
なんだか、裏切られたみたいで、心がズキッとしそう。
そんな未来を、あなたの頭は勝手に描き始める。
妄想と不安が、ぐるぐると回り出す。
そこであなたは気づいたの。
「あ、これは先に“子ども”じゃなくて、“自分”に向き合うタイミングだ。
子どもに声をかける前に、旦那さんに何か言う前にまずは、今ここでざわついている自分の心に向き合ってみよう。」
「行く気満々で準備して、当日ダメになったら、私はきっと、すごくつらい。」
「期待した分、落ち込むのも無理ない。」
そんな自分の姿が、もう目に浮かんでしまう。だからこそ、あなたは自分に問いかけてみて。
「この不安、このしんどさ、この“裏切られそうな怖さ”。
これを鎮めるために、私は私に、どんな言葉をかけてあげたらいいんだろう?」
ここからが、セルフ共感の出番。
もしあなたがこの立場だったら、どんな言葉を自分にかけてあげる?
「期待してしまうのは、それだけ家族の時間を大切に思ってる証拠だよ。」
「行けなくても、あなたの価値が下がるわけじゃない。」
「今日がダメでも、それは“失敗”じゃなくて、ただの一日なんだよ。」
こんなふうに自分の不安を無視しない、責めない。
先に自分で自分を抱きしめて、共感の言葉をかけてあげる。
それができたとき、不思議と子どもにも、自然にホンモノ共感の言葉をかけることができる。
まずは自分。
あなたなら、自分にどんな言葉をかけてあげる?
あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを考えて、1/5(月)8時までにブログのコメント欄に投稿してね。
次回1/7(水)のブログで、私の考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えするね。
あなたの言葉が、ほかのお母さんたちの気づきや勇気になるかもしれないので、たくさんのコメントをまってるよ!
最後まで読んでくれて、ありがとう。



