I君の事例の第2回目です。
(I君お母様から頂いたレポート。原文そのまま)
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カウンセリングは、息子の性格的なことや過去から現在における様子。気になる行動などかなり詳細に話をしました。
そのうえで、愛着障害についてとても詳しい説明とともに、息子がなぜそのような行動をとるように至ったのかを説明してくれました。
これはもう、とても納得できるものでした。
息子が小さかった頃から決して可愛がっていなかったわけでないけれど、親としてどうすることが愛情表現となるのか?実際わかっていなかったと思います。
自分自身、母親から愛情を受けて育ったと感じることはなく、どちらかというと、いつも強く叱られたり叩かれたりといった辛い思い出ばかりだったからです。
大人になってからも私を支配し続け、自分の思うようにならないと怒り出すような母に、なぜ愛情を感じることができるでしょうか?
だから自分はそうならないようにしたい、と思っていたのにいつしか子供が他人からよく思われることが自分を評価してもらえるものだと思うようになり、厳しくしかも理不尽なまでの命令的口調で子供をしつけていたのだと思います。
息子の症状を1つ1つ見ながら、自分のしてきてしまったことは息子の本来あるべき体験できるはずの学校生活を奪ってしまったと申し訳なく思いました。
しかし、新井先生から愛着障害が克服し正常化するための対応について学び、そうしていくうちに勝手に自分かから動き出していくでしょうと言われ、それだけで本当に親の方が安心してしまいました。
家に帰ってから、自然と笑顔で息子だけでなく家族に対しても笑顔で接することができ、なんだかみんなとてもうれしそうです。やはり、母親の笑顔、両親の笑顔は子供たちが幸せを感じるものなのだと思いました。
息子は「どうせ~だし」とか「俺なんて」といった自己否定的な言葉を以前にもまして使っていますが、表情は笑っています。
今はどんどん、これまで言えなかった自分の気持ちを出している時なのかと感じています。
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(続く…でしょう)