再登校事例

精神不安定による不登校 女子高校生SKさん Vol.3

母親が包丁を持ち出し「一緒に死のう」

このままでは改善されないので、少しでも環境を変えたほうがいいと思い、不登校になりがちな月~水曜日は、娘と私は学校近くのホテルに泊まり、そこから登校、私は仕事に出勤しました。
 
そうすると何とか登校ができました。
毎週ホテルというわけにいかず、通常は自宅からの通学でした。
 
不登校の状態が3ヶ月ほどたったころ、娘がチョコレートやスナック菓子を過食した翌日、娘は学校から帰るなり、家においてあったチョコレートやスナック菓子をごみ箱に捨て始めました。
 
それを見た家内はそれまで耐えていた感情が爆発したのか、怒って娘につかみかかろうとしたので、私が必死に抑えました。
 
娘は自分の部屋に駆け込みましたが、家内は包丁を持ち出し、「一緒に死のう」と言って娘の部屋へかけよりました。
 
私がどうにか抑えて事なきをえましたが、家内はこの状況が耐えられない状態になっていました。

解説

このお母さんの精神不安定。激情。
ここを詳しく言うと

「SKさんがチョコレートやスナックを(家族の分まで)捨て、お母さんが元々不安定な人なので(落ち込みやすい、SKさんの不登校に耐えられずキレる)怒りだし、とっくみあいに。
お父さんが取り押さえて事なきを得たが、再びお母さんが果物ナイフを持ってSKさんの部屋に行こうとしたところをお父さんが取り押さえて、お母さんのお姉さんを呼んで事なきを得た(SKさんは見ていない)。」

話を伺ったときはさすがに私も唖然としました。
これでは愛着関係の再構築もへったくれもありません。
いったんお母さんの下から離れるのが正解です。