再登校事例

社交不安障害による不登校 男子高校生GM君 Vol.12

卒業

(2012/01/15)
 
センター試験は受けると言っていましたが、自分の目指している事とは違う方へ向かっている事が、吐き気や眠れないなどの身体症状を引き起こしたようです。
 
息子は「社会勉強の為に受験しよう」と一晩考えたそうですが、結局当日の朝になって「受けない」との固い決心で受験しませんでした。
 
その晩スカイプカウンセリングを受け「ほめられなかった記憶」「放置された記憶」などを除去して頂きました。
 
その後1月17日、18日別室登校できました。しかし吐気や頭痛などの症状で登校できない日が続きました。結局1月は23日、24日、30日に登校出来ましたが、登校したりしなかったり安定しませんでした。
 
2月に入り1月いっぱいの登校状況をみて不足の教科の単位を計算してもらい、2月の出席日数、時間を担任の先生が出して下さって、時間割を組んでもらいました。
 
卒業できる見通しがたった事や、今までのカウンセリングのおかげで不安が無くなり、精神的にも安定したのでしょう。2月13日から17日まで続けての期間、8時半から3時頃まで1日中登校する事ができ、単位不足分の補習を受ける事ができました。
 
その努力が各教科の先生方に認められ、卒業が決まりました。卒業式は出席できるか?と心配しましたが、29日の出校日に本当に久しぶりにクラスの中に入り、卒業式の練習などに参加できました。

解説

まさしく失敗寸前。
ギリギリまで単位の行方がわからず、登校と不登校を繰り返す不安定な状態。

今思うとよく卒業できたな、と感じられます。
私は「プロは結果が全て」と公言していますが、結果はともあれ、内容はプロとして恥ずかしい限りです。

ここで、重要な教訓を得ました。

社交不安障害は、ある条件を満たさないと、記憶除去をしても大きな効果が得られない、ということです。