再登校事例

集団リンチによる不登校 女子中学生ESさん Vol.9

あまり気にならなくなってきた(8回目カウンセリング)

2週間後、8回目のカウンセリングです。
 
前回からの変化は「イライラがなくなった」。ずっと落ち着いた平穏な感じだそうです。それ以外は合気道の道場に通っています。
 
前回の宿題はちゃんとやってくれました。効果を確認します。
 
新井「MKの悪口について今どう思う?」
ESさん「別にどうでもいい。あまり考えなくなった」
 
新井「MKの1回目の裏切りのことを今どう思う?」
ESさん「あんまり気にしない」
 
新井「MKの2回目の裏切りのことを今どう思う?」
ESさん「信じたりはできないけど、関わらなければいい話だから、そんなに考えないようになってきた。裏切った後に謝ってくれたら許せたかなと思うけど、HPに悪口を書いていたし。もし少しでも悪いと思ってくれているのなら、信じることはできないけど、許すことはできる」
 
新井「AMの悪口は今どう思う?」
ESさん「やっぱり信用できないけど、考えなくなってきた」
 
新井「敗北感について今どう思う?」
ESさん「まだある。以前(1ヶ月前)は5~6点、今は2点ぐらい」
 
新井「復讐心(見返してやりたい)は?」
ESさん「以前は9~10点、今は4点です」
 
なかなかイイ感じです。この調子で点数を減少させましょう。
 
次は人間不信について。会いたくない人(MKなどは除く)、喋りたくない人、一緒にいたくない人はいないかを尋ねます。
 
ESさんはまず「同じクラスの人」と答えます。
休んでいたことで”何があったの?”と探りを入れられるのがイヤなのです。
また男子とも今はまだ喋りたくないと言います。
これも“男子はノリは良い分追及されそう”だからでした。
 
今日出てきた不信などについても、また同じように次回までにトラウマのアルゴリズムを1回ずつ毎日行うようお願いします。
今日の宿題は次のとおりです。
・MKのHPに自分の悪口が書かれていたことを思い出しながらタッピング
・MKが謝らない、自分が悪いと思っていない、と考えながら
・MKが信じられない、と思いながら
・AMが信じられない、と思いながら
・敗北感「負けた」と思いながら
・見返してやりたい、と思いながら
・学校へ行ったら悪口言われそう、と思いながら
・クラスの男子の一部に探られるのがイヤ、と思いながら
・「まだ学校に行きたくない、行く気がしない」と思いながら