不登校のお子さんのとても硬い心の壁とは!?
今日はお子さんの心の壁について、お話しします。
実は不登校のお子さんには、他人に対して、とても硬い心の壁があります。
その硬い心の壁から出て、他者と交わることができません。
だから不登校なんです。
では、この心の壁というのは、一体、何のために存在するのか?
この心の壁は、実はお子さん自身を守るために存在しているのです。
このお子さんの心の壁は、何から何を守るためなのか?
実は、人の目からダメな自分を隠すためです。
ダメな自分を人から見られないようにするために、お子さんは心の壁をつくります。
心の壁をつくることによって、人から「こいつはダメで無価値な人間だ。」と思われることを回避しているのです。
では、なぜ、不登校の子は、自分がダメで無価値な人間であると思われることを避けたいのか?
これにはさまざまな理由があります。
そして、皆さんがお子さんの心の壁をなくしてあげたいのであれば、まずはお母さん、あなたのイライラをなくすことが必要なのです。
なぜならば、自分の親がイライラにしているのを見ると、お子さんは親に対して、心の壁を感じるからです。
親のイライラがお子さんの心の壁をつくる!?
これをお読みの親御様自身、イライラした親に育てられた方が多いですよね。
その時、心の壁を感じませんでしたか?
イライラした親に接していると、自然と子供は心の壁をつくります。
なぜ、子供は心の壁をつくるのか?
実は、子供はこのように考えてしまうからです。
「親がイライラしているのは自分(子供)のせいだ。自分が優れた存在ではないから、親をイライラさせている。」
ありのままの自分がそばにいたら、親は不快になると思っているのです。
だから、自分そのものを隠すために、子供は心の壁をつくるのです。
子供が心の壁をつくっていると、ほとんどの親はこう思います。
「なぜ、そんなふうに人に壁をつくるんだろう?不思議な子だ。わけがわからない。」
いろいろ疑問には思うでしょうが、自分のイライラに壁の根本原因があることを気づかない方がほとんどです。
お母さんがイライラしているから、子供が心の壁をつくるのです。
そして、攻撃的で口の悪い不登校のお子さんが非常に多いですよね。
これは私から見ると、心の壁のように感じられるのです。
人を警戒する心の壁ですね。
他にもいろいろありますが、今回はイライラについてだけ考えてみましょう。
なぜ、親はイライラしてしまうのか?
私は個人カウンセリングや魔法ことばベーシック講座で、お母さんたちから、「昔はめちゃくちゃイライラしていました。」という告白を多くいただきます。
なぜ、イライラしていたのですかとお聞きすると、ほとんどの答えは、こんなふうでした。
・仕事が忙しい。
・家事が多い。
・子供が思う通り動いてくれない。
・旦那が手伝ってくれない。
ほぼほぼ、この4つに大別できます。
もし、これらがなければイライラしなかったのかというと、少し疑問がありますが、確かに自己肯定感の低い人たちにとって、こういう外乱によって、精神状態のバランスを崩すというのはよくあります。
これが外乱であれば、内乱は何でしょうか?
内乱とはつまりお母さん、あなた自身の内側の要因です。
よく考えてみてください。
外乱があっても、精神が安定している人はいくらでもいます。
そしてほんのちょっとした外乱にブレまくる人も、もちろんいます。
なぜ、そのブレはイライラになるのでしょうか?
外乱によって、ブレてしまう本当の原因を考えてみると、多くはこの不安や悲しさに行き着きます。
・自分のことをわかってくれない。
・自分のことを考えてくれていない。
・自分の忙しさや状況への配慮がない。
こういう状況に遭遇すると、心の奥底に隠れていたスイッチが入るんです。
そのスイッチが、自分のことをわかってくれていない、考えてくれていないスイッチです。
つまり、自分とは相手にとって、その程度の軽い存在、配慮する必要のない価値の低い存在と思われているということになります。
自分の存在価値が低いとは、誰しも感じたくありませんので、そこから逃げるための心の動きが怒りやイライラになってあらわれます。
では、なぜこんなスイッチがあるのか?
このスイッチ自体、できる根本原因が、あなたのお母さん、不登校のお子さんのおばあさまが、いかに共感しなかったのかによって、できたものです。
共感欠如の結晶と言ってもいいでしょう。
魔法ことばベーシック講座を開催していますと、受講生の中には、受講開始のかなり早い段階で、自分と自分の母親の関係を深く見直し始める方がいます。
そういった方々のお子さんの改善は早い傾向があります。
そして関係を深く見直して、こんなことに気づくのです。
・自分の母親がいかに壁のある人だったのか。
・娘である自分に対して、いかに壁をつくっていたのか?
・壁をつくられた悲しみをいかに抑圧されていたのか。
これらに気づき始めるので、改善が早いのです。
不登校の世代間連鎖は、人への心の壁の連鎖でもあります。
いつの間にか私たちは子供に対して、「人は安心できない。だから壁を作りなさい。」というメッセージを与えているのです。
そしてそれは私たちが親から受けたものと同じです。
この壁をまずあなたが壊さなければいけません。
これを壊さない限り、壁に阻まれて、あなたは子供に近づくことができません。
つまり、純粋でストレートな共感ができないということです。
この壁があなた自身、崩せれば、ホンモノ共感を腹に落とすことがやりやすくなり、お子さんの改善もめざましいものになります。
この壁を崩すためにはどうすればいいのか?
一番望ましいのが、おばあさまがあなたに共感することですが、多くのケースはそれが望めません。
ですので、他の対応策をとることになります。
では、その対応策とは、一体何なのか?
私が見る限り、壁の成分は大きく分けると2つです。
「役立たず不安」と「人間不信」という2大成分でできています。
この2つの大きな成分をつくっている間違った価値観、考え方、これらを変えていくことが大事です。
この詳しい方法は、魔法ことばベーシック講座の受講生の方にお教えしています。
ここでお伝えしたい大事なことは、実はイライラをなくせばいいということではないということなのです。
私が見る限り、イライラしまくっていたお母さんがイライラしなくなったら、子供は学校に行ったのか?というと、かなり多くのケースで、そこまで至っていないというのが現実です。
ということはイライラそのものが、本当の原因ではないということです。
イライラによって、子供に伝わった「役立たず不安」と「人間不信」が本当の原因なのです。
だからこそ、これを根底から消さないといけないということです。
そしてそれを消すためには、親御様、あなたは自分と自分の親の関係性、そしてそこからどんな間違った価値観が生まれたのかを冷静に考え直す必要があります。
これが不登校の解決の第1歩になります。
今日の話はかなり専門的で、1人で取り組むのは、かなりの知識と経験がないと難しいものです。
現時点では魔法ことばベーシック講座と私の個人カウンセリングの2つで、この問題の解決のサポートをしています。
現在どちらとも満席で、次回の募集は未定の状況ですので、空きが出ましたら、このメールマガジンでいち早くご案内します。
ホンモノ共感クイズ「息子の髪」
前回のクイズのセカンドチャレンジに多くの方からご回答いただきました。
みなさんの頭がずいぶん柔らかくなったようで、うれしく思います。
みなさんの答え、それぞれは概ねいいでしょう。
実際に効果があるかどうかはぜひ試してみてください。
私がご相談を受けた時は、息子さんに対してでした。
息子さんの髪はかなり長く伸びたそうです。
私がお母さんにアイデアとしてお伝えした言葉がけはこのようなものです。
「随分伸びたね。お母さん結んであげようか?」
これが私の答えでした。
髪を切らせようという意図は全くありません。
伸びたことを受け入れ、楽しむというマインドに転換してもらっています。
実際、その後、髪を切ったのかどうかは、もちろん私にはわかりません。
髪を切らせようとするよりは、子供が心を開いて、お母さんの言葉に耳に傾けやすくなるのではないかと思って、つくった言葉です。
みなさんはどうお感じになりますか?
ホンモノ共感クイズ「お母さんに迷惑がかかる」
前回のクイズに11名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。
今回の答えを考えていただく上で、1つヒントをお出しします。
子供はなぜ、生きているだけで親に迷惑をかけていると思うのか?
それは親御様が子供の問題に共感せずに、ささっと解決しようとしているからです。
子供の気持ちに共感せずに、軽く扱っているからです。
これをされると子供は「自分は迷惑だから。」と頭の中で自分のせいに転換します。
「自分は迷惑だ。」と子供が感じる理由は他にもいくつかありますが、根本はここにあります。
こういうふうに考えたら、どのような言葉をかけるべきでしょうか?
あなたは迷惑じゃないよとかけるべきでしょうか?
違いますよね。
問題の本質が「お母さんが子供を迷惑に思っているかどうか。」にはないからです。
みなさんに前回に引き続き、もう一度、ホンモノ共感クイズを出題します。
私の言っていることが正しいとしたら、この問題の本質は何ですか?
子供が自分は迷惑だと感じる問題の深い本質です。
これを考えて、もう一度、ブログに11/23(月祝)17:00までにコメントください。
これがわかればどのような言葉がけや対応をすべきかが自然と定まってくるはずです。
じっくり考えて取り組んでください。
来週11/25(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお答えします。
ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。