励ましの言葉は間違った言葉がけ!?

私がカウンセリングの場で、よくお聞きする間違った言葉がけに励ましの言葉があります。

あなたはお子さんにこんな言葉をかけていませんか?

 

「大丈夫だから。気持ち悪くならないから。」

朝、吐き気におそわれた娘に、こんな励ましの言葉をかけていませんか?

 

「きっといいことあるよ。」

「どうせいいことない。」とつぶやく息子にこんな言葉を言っていませんか?

 

「そうじゃない人もいるんじゃないの。」

「学校は嫌な奴ばかりだ。」という息子にこんな声をかけていませんか?

 

実は、これらの励ましの言葉が、不登校の改善を強く阻む、間違った言葉がけであることをあなたはご存知ですか?

世の中にある自己啓発本などでは、「自分にプラスな言葉をかけよう。」「自分のいい点を認めよう。」と書いてありますよね。

実際のところ、私の経験上では、不登校のお子さんに関しては、これらは全く通用しませんでした。

だから私は、世の中で常識になっている心理学や自己啓発に対して、非常に強い疑問を持っています。

 

例えば、うつで自殺願望にとらわれた人に、こんな励ましの言葉を言ったら、どうなるでしょうか?

「大丈夫。生きていればいいことあるよ。死んじゃダメだよ。」

 

あなたも想像してみてください。

悩みに悩んでいる人に、「大丈夫、大丈夫。」という言葉が、いかに虚しく響くのか。

想像してみると、このことがご理解いただけるとおもいます。

 

そして、このことは不登校の解決において、最重要のポイントです。

この間違った励ましの言葉を言っている親御様は、ほぼ全員、不登校の解決に失敗しています。

お母さん、あなたは子供のマイナスな言葉をマイナスのまま、共感できなければいけません。

これがきちんとできると、なんと両親と離れて暮らしている不登校のお子さんでさえ、再登校することができるのです。

 

ホンモノ共感で孫娘の不登校が解決!?

これは魔法ことばベーシック講座にご参加いただいたMさんというある不登校の女子中学生のおばあさまからいただいたご報告です。

「現在、孫娘はお陰様で高2になり、高校に毎日元気に通学しています。

そもそも先生のセミナーに参加した時は親元を離れ、私達祖父母の住む場所に弟と共に移り住んできました。

孫娘は、小5の3学期からの転入でかなりしんどく、中学に入り1学期の6月ごろから、ある障害と診断され学校を休みがちになりました。

さみだれ登校が続き、先生のセミナーに参加した時は、不登校でした。中3になって別室登校が続きました。

 

高校進学は説明会で学校を探しましたが、本人の気に入る学校がなく、定時制にチャレンジしましたが、すごい倍率で不合格でした。

やむなく同じ高校の通信制に入り、サポート校に通って、1年頑張った結果、今年3月編入試験にチャレンジし、無事合格いたしました。

コロナ騒ぎでようやく授業が始まり、毎日離れた私の元に学校の様子や日常の様子を報告してきています。

 

今の本人はマイナス思考の言葉は口にせず、将来の大学進学の前向きな話をしています。

逆に私の方が、『無理しないで、ぼつぼつでいいよ。』とまず授業に慣れていくことが大事と助言しています。

不登校で悩んで、母親のいないつらさを心に秘め苦しんでいた孫のことを思いだすと、今の状況が信じられない毎日です。

 

これも新井先生の肯定感を高める魔法の言葉がけのご指導があって、今の私たちがあると痛感しています。

うまく言い表せなくて申し訳ありませんが、感謝の気持ちを込めてこのメールを送らせて頂いております。

協会の益々のご発展をお祈りして、お礼の言葉とさせていただきます。」

 

両親がいない不登校をなぜ解決できたのか?

このMさんのお孫さんは様々な事情のもとで、両親の元を離れ、おばあさまと暮らしていました。

両親がいない不登校を解決できるのか?

つまり、親以外の血縁関係によるホンモノ共感で再登校は可能なのか?

 

これについては、私はハッキリと「可能です。」と断言できます。

その根拠は、一体、何なのか?

 

愛着理論の基本概念では、「子供には感情を受け止めてくれる大人が1人必要」とされます。

この1人とは、実際のところ、両親のうちのどちらか、できれば母親が望ましいです。(両親共に受け止められるなら最高です)

しかし、もしそれができない場合でも、血縁関係者がいれば大丈夫なのです。

もし血縁関係者もできない場合は、血縁関係のない大人でも、ホンモノ共感のマインドがあれば、大丈夫と考えられるからです。

 

このMさんは、私の講座にご参加いただいた時点で、すでにMさんの頭の中では愛着と共感の考え方を吸収していました。

たった1つあった大きな問題は、お孫さんの不安な気持ちやマイナスな言葉をなんとか励ましてあげたいと思うあまり、プラス転換してしまうことでした。

 

私は、講座のホンモノ共感の練習の場面で、Mさんのプラス転換を直すシーンをハッキリと覚えています。

私がプラス転換を指摘した時、Mさんはかなりのショックを受けていました。

「孫を励まそうとすることが、実はよくないことで、それをずっと繰り返していた。」このことに気づいたからです。

このプラス転換を練習で丁寧に私が直接指導して、直させていただき、講座は終了しました。

 

そして、私の計算通り、ご両親と離れて暮らしていても、お孫さんは再登校できました。

このように直接、私が会話を聞き、私からホンモノ共感の指導を受けていただくことは、再登校への最短ルートと言えます。

 

今、第9期の魔法ことばベーシック講座は、まさに開始直前です。

すでに多くの方の会話を私は目にし、耳にしています。

その中で、かなりのお母さんたちが、プラス転換を無意識のうちにやってしまっています。

しかも子供の伝えたいことと、まるで噛み合わないプラスの内容を話し始める人が結構います。

これは徹底的に直さねばなりません。

 

プラス転換を放置すると、子供はどうなるのか?

これを放置すると、どうなるでしょうか?

あなたも想像してみてください。

 

あなたが、もし辛い気持ちを抱えて、お母さんにこう言ったとしましょう。

「私はこういうことが辛い。」

 

それに対して、あなたのお母さんから、こう言われたら、どうですか?

「え、でもね。それにも良い面じゃあるんじゃないの。そう考えれば辛さがなくなるよ。大丈夫。

そんなマイナス思考を止めて、プラス思考になろうよ。」

 

じっくりとこの言葉をあなたのお母さんから聞いたと想像してみてください。

そして、これが何年も続いたと想像してみてください。

あなたの気持ちは、上向くでしょうか?

 

どんどん沈んでいき、やる気もなくなっていくはずです。

お子さんが不登校であれば、これで改善するわけがありません。

世の中の心理学や自己啓発関係の人たちも、全く同じ間違いをしています。

 

超有名な自己啓発の大家や心理学者ですら、「いいことを言え。」などと平気で言っています。

私はこのことに、とても危うさを感じています。

「マイナスを見ないで、プラスの方向にばっかり突っ込む。マイナスを切り捨てようとする。」

 

神様と繋がっているという人たちも、だいたい同じことを言っています。

おそらく自分の苦しみを抑圧し、負の感情を抑圧し、生きてきたのでしょう。

私にはそれで人を救えるとは全く思いません。

 

プラス転換は、不登校のお子さんには逆効果になります。

マイナスをマイナスのままホンモノ共感することによって、実はお子さんはとても元気になり、集団適応力も回復し、自己肯定感も上がるのです。

 

だからこそ、この方法を魔法ことばベーシック講座で、具体的に私が直接、指導して、徹底的に身につけていただいています。

私の次の魔法ことばベーシック講座の開催は、現時点で未定です。

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自分軸と他人軸クイズ「いい顔をするお母さん」

前回のクイズには11名の方からご回答いただきました。ありがとうございます。

嫌われ不安とは、不登校のお母さん、つまりあなたのこと、そのものです。

嫌われ不安は、不登校のお母さんの本質を的確に表す言葉です。

 

そして、ほぼ99%以上のケースで、あなたのお母さん、つまりおばあさまも強くこの性質を持っています。

・目立つと嫌われる

・はみでると嫌われる

・和を乱すと嫌われる

・意見を言うと嫌われる

・愛想よくしないと嫌われる

だから、嫌われないための人生を歩む。ここには、自分軸は全くありません。

嫌われないために最善の方法は何でしょうか?

 

そうなのです。

最善の方法は、最初から何もしないことです。

これが不登校の原因の本質なのです。

 

今回のクイズにご返信いただいた方々で、男性以外は全員、非常に激しい嫌われ不安を持っていると自ら書いています。

はっきり言います。

このままでは、ダメです。

このままでは、不登校は絶対に改善しません。

 

嫌われるのが怖いから、いつもビクビクして、愛想よくし、それを子供が見ています。

そして、我が子の言動が、わずかでも常識の枠から外れているのを察知すると、それを回避させるために共感できなくなります。

だから、子供の不登校は悪化するばかりです。

 

今日、お話ししたプラス転換も、この嫌われ不安が原因です。

物事をプラスに持っていけない人間は価値のない人間であり、社会の役に立たないから嫌われる。

このことを怖れて、避けています。

 

もう1点、ゆきさんと、ともさんが「嫌われる勇気」と書いています。

これは完全なる勘違いです。

私は「勇気を持て。」といったことなど、一度もありません。

もし、あなたに根性があれば、私の著作を全てみてください。「勇気」という言葉は1言もでてこないはずです。

 

あのベストセラー本は、自己啓発に近い内容であり、タイトルで読んだ人にぐさっとくる言葉を使っているので、「勇気」という言葉を使っています。

だから、ダメなんです。

「勇気」などを求めていたら、100万年かかっても、不登校は解決できません。

 

あなたに必要なことは何でしょうか?

「嫌われる勇気」を持つことではありません。

それだと「人は自分を嫌う。」という認識が、何も変わっていないということになります。

 

・人は、はみ出た人間を嫌う

・役に立たない人間を嫌う

・自分に得をもたらさない人間を嫌う

こういうおかしな考え方を根っこから覆すことが、あなたに必要なのです。

これができないといつまでたっても他人軸のまま、自己肯定感も上がりません。

この嫌われ不安については、間違った認識がとても多いのです。

あなたは正しい認識を持って、不登校の解決に取り組んでください。

 

さて、クイズの内容に戻ると、嫌われないために子供はどうするのか?

結局のところ、子供は自分の言いたいことや感情を抑圧してしまいます。

 

つまり、こんな状態になってしまうのです。

・子供は、人と情緒で交われない

・子供は、心で繋がれない

 

そして、人を不快にさせてしまう、自分の情緒を見せるのが怖い。

だから、そうなるぐらいなら、最初から何もしない。

この結果、子供は不登校になってしまいます。

 

長い間、カウンセリングをしていますが、不登校のお母さんには、本当に愛想がいい人が多いです。

私から見ると、人としての最低限の礼儀というレベルを超えて、とても過剰に感じます。

あなたの愛想はどのくらいでしょうか?

 

もし、愛想がいいと感じているのなら、それは過剰のレベルに達しているかもしれません。

大事なことなので、何度も繰り返します。

不登校とは、嫌われ不安です。

 

そして、お子さんの嫌われ不安は、必ず親、あなた経由で伝わっているものです。

親が社会から嫌われないために、お子さんのダメな部分を隠せということを、常に非共感で、伝えているのです。

だから、お子さんは自分を隠すために不登校になるのです。

 

だから、お子さんに対して、「どんどん前に出よう。」とプラスのこと言う、プラス転換が、いかに間違っているかお分かりでしょうか。

そもそも、お子さんが引っ込んでいるのに、プラスに「出て行こうよ。」と言ってしまう。

これおかしくありませんか?

 

しかし、この嫌われ不安が引き起こす回避性については、ほぼ専門書がありません。

精神医学において、1冊だけありますが、残念ながら解決策は書いていません。

もし、あなた自身が回避性を直して、お子さんに本当の自分軸をもってほしいと感じているのであれば、私の動画教材を見てください。

動画教材では、回避性の詳細な解決と方法は語っていませんが、あなたの考え方を変える大きなヒントを手に入れることができます。

これは不登校の解決の大きな1歩となるので、自信を持ってお勧めします。

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他人軸と嫌われ不安クイズ「ママ友」

あなたは不登校のお母さんです。

6月のコロナ休み明けから、お子さんはわずかに学校に行きましたが、大半はやはり休んでいます。

たまたまお子さんと一緒に学校に行った時にママ友を見かけました。

 

ママ友を見かけたあなたは、一瞬、「しまった。」と思いました。そして、こんなふうに思ってしまいました。

「どこか隠れるところはないか。

何か用事を作って違う方向を向いて気づかぬふりはできないか。」

 

このママ友は、悪い方ではありません。

お子さんの不登校について、悪口を言ったりする方でもありません。

なぜ、このお母さんは、「しまった。隠れたい。」と思ったのでしょうか?

 

他人軸と自分軸、嫌われ不安を鍵として考えて、6/29(月)の16:00までにブログにコメントください。

来週7/1(水)に私が考える自分軸と他人軸、嫌われ不安の考えをお答えします。

ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。