こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

あなたのお子さんは、引きこもりで暴力を振るいますか?

もし、お子さんが暴力を振るうならば、当然、親御様は本当に苦しい、苦しい思いをされていると思います。

そして、この問題を解決できるなら、なんでもする。

こんなふうに感じたことはないでしょうか。

 

もし、あなたが感じたことがあるなら、要注意です。

それは、悪質な「引き出し屋」に引っかかる可能性があるからです。

 

この「引き出し屋」とは、引きこもりの子供を説得、部屋から引き出して、施設に入所させて、訓練などを通して、自立を支援する業者のことです。

私の個人カウンセリングで、「引き出し屋」の話を何度かお母さんたちから聞きました。

そのすべてのお母さんが、「頼まなければよかった。」とすごく後悔しています。

しかも、この「引き出し屋」は、徐々に社会問題になりつつあります。

 

なぜ、この「引き出し屋」が、社会問題になりつつあるのか?

それは、高額な数百万、1000万を超えるような、とても高額な料金がかかるにもかかわらず、「引き出し屋」は、子供の同意を一切、得ることなしに、半強制的に子供を部屋から引き出し、連行するからです。

この「引き出し屋」の子供に対する接し方は、極めて非人道的です。

 

「引き出し屋」は、子供を部屋から引き出し、連行した後で、子供の意思に反する施設に強制に入所させます。

そして、子供が施設から逃げ出そうとすると、暴力などを振い、むりやり施設に閉じ込めるという事件が、続出しているからです。

 

このような非人道的な子供の扱いにもかかわらず、現在、「引き出し屋」を取り締まる直接的な法律はありません。

親の一存で、「引き出し屋」は、子供を部屋から引き出し、子供の意思とは全く関係なく、施設などに入れてしまうのです。

 

私がこの「引き出し屋」関連の話を聞くと、非常にまずいと懸念しています。

本当に良い自立支援を行なっているところなら、それはもちろん素晴らしいと私も同意しますが、「引き出し屋」に対しては、私はこんなふうに感じています。

1. 子供の基本的人権を無視している
2. 子供の意思、感情、気持ちを完全に無視している
3. 子供に自由がない、選択の権利もない
4. 親に引きこもりの原因や解決に関する知識がない
5. 親は他者に完全に委ねて、子供との関わりを放棄してしまっている

 

この「引き出し屋」が、子供を施設で訓練して、本当に子供が自立できるのか?

このことは、はなはだ疑問に感じています。

そして、「引き出し屋」の子供への接し方、やり方に対するものと同時に、「引き出し屋」に依存してしまう親御様にも懸念があります。

 

親御様に引きこもりの原因や解決する知識や技術がなく、子供の暴力を解決する知識や技術がありません。

もちろん「引き出し屋」を始めとする、似たようなサービスを提供する業者にも、これらの知識や技術がありません。

 

このことが、どんな悲劇をもたらすのか?

実際に「引き出し屋」を訴える裁判が、日本各地で起こり、訴えられる業者が続出しています。

そして、この「引き出し屋」は、とてもひどい、悲劇を起こしてしまっています。

 

「引き出し屋」がもたらした悲劇とは!?

<2019年12月15日の西日本新聞の記事>

自立を託した40代半ばの息子が孤独死—業者に1300万円80代の母の悔い

 

スタッフ5人が部屋に入って30分ほど後、長男は出てきた。

「すごく泣きました」とスタッフ。

女性は着替えを詰めたスーツケースを持たせ、「頑張ってね」と声を掛けた。

長男はうつむき、無言で家を出て行った。女性が最後に見た長男の姿だった。

 

業者を知ったのは2017年1月。

ホームページの「必ず自立させます」という言葉にひかれ、東京都内の本部に相談に行くと、スタッフに「早い対応が必要」と促された。

提示された契約金は900万円超。自宅を売る段取りをして準備した。

 

長男は都内の施設に入り、その後、提携する熊本県内の研修所に移った。

ほどなくして、業者から「熊本で就職した」と報告を受けた。

自立を妨げないようにと、女性は連絡を控えていた。

今春になって突然、業者から電話が入った。「息子さんが亡くなりました」

このお母さんは、長男が熊本に移る前に、業者に400万近くを追加で支払っていました

その際、研修終了後も、月二回、長男と面談をすると約束していたにもかからわらずです。

こういった悲劇が起きてからは、もう取り返しがつきません。

子供が死んでしまったら、もうどうにもならないのです。

 

今、子供が引きこもりであり、暴力を振るっていたら、光明が見えないと悩み、こういったところに手を出す人もいるでしょう。

本来、引きこもりの自立支援とは、親が子供と愛着関係をつくれるようになるところから、始まらなければいけません。

 

他者の力は、もちろん何かのきっかけになったりはします。

しかし、社会復帰できる、自立できる根本的な力にはならないのです。

 

この「引き出し屋」をはじめとした業者は、この辺りの知識はありません。

そして、親御様もこの知識がないために、業者が自立支援をしてくれると思ってしまうのです。

 

そして、悲劇を起こした「引き出し屋」のように、事前に親御様に約束したことすら、実際は行っていないという業者も多数いるのです。

実際に私が行っている、魔法ことばベーシック講座に参加されているお母さんが、この引き出し屋に似た業者に引っかかっていました。

この業者は子供に対して、何も行いませんでした。

だから子供の引きこもりには、何の進展もありませんでした。

 

そのお母さんは、私の魔法ことばベーシック講座に来て、やっと子供3人の引きこもりを解決しました。

3人の引きこもりの子供がいて、今は長男は就職し、次男が進学、そして3男が外出できるようになっています。

 

「引き出し屋」や似たような業者を頼ろうとしているなら、その業者の実態がわからなかったり、親子関係についての正しい理論やメソッドを知らない業者は、絶対にやめておいてください。

本当に本当に危険です。

 

そもそも、子供の問題の解決を人任せにしないでください。

子供の問題の解決の主役は、業者やカウンセラーではなく、親にあります。

 

部屋に踏み込んで引き出すというのは、非人道的な扱いです。

あたかも子供を犯罪者のように扱っています。

あなたの子供をそんなふうに扱ってはいけません。

 

こんなこともわからない人たちに、あなたの大切なお子さんの命を委ねてはいけません。

その対応を見れば、業者に子供を委ねた後、その業者が子供を大切にしてくれるかどうかもわかるでしょう。

その対応に、愛着関係も、共感もありません。

 

とても大事なことをもう1度、お伝えします。

不登校も、引きこもりも、子供の暴力も、問題の解決は愛着関係と共感から始まります。

子供が何歳であろうが、しんどくても、ここから始めなければ、解決になりません。

 

もし、愛着関係と共感ができなければ、去年、何回かニュースで報道された悲劇を起こしかねません。

川崎の事件、農水事務次官の事件、今日紹介した孤独死の事件・・・

だからこそ、お母さん、いますぐ、愛着関係と共感から、始めてください。

 

まず私の「不登校・引きこもりに改善効果がある10の言葉がけと接し方」をきちんと実践し、その後、不登校解決率100%の魔法ことばベーシック講座のエッセンスを凝縮した動画教材で考え方を変えていってください。

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<動画教材で手に入る内容>

・不登校解決に必要な絶対法則

・【最重要】不登校の本質的な要因

・不登校を解決する5つのテクニック

  • 心の手抜きをしない
  • 子供は親が気持ちを分かってくれたら前に進める
  • 価値観 “わがままはダメである”を変える
  • 子供に何を与えたらいいのかを理解する
  • 親のイライラの感情コントロールの方法

 

この内容をきちんと理解して、実践していただくと、6ヶ月後のお子さんの再登校も可能となります。

これは他のどこでも教えてくれない、一番、正しい基礎です。

心理学的にも、一番正しい不登校解決のテクニックです。

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情緒と機能クイズ「自傷行為」

前回のクイズに3名の方からご回答をいただきました。ありがとうございました。

内容的に少し高度な内容を扱いましたので、わかる方が回答いただいた感じなのかと思います。

 

そして、ケイトさん、みーやママさん、マサルさん、皆さん、正解です。

皆さんもこの3人の回答をよくみて、悩みや苦しむ子供の気持ちが深く分かるようになってください。

 

そして、今回のケースですが、私がこの子のお母さんと色々とカウンセリングをして、わかった自傷行為の原因は、相手の期待を下回ってしまうことへの不安でした。

この子は勉強でも、その他のことでも、非常に強い焦りがあります。

 

様々な情報を聞いて、これは自分の勉強の力が、先生やクラスメートたちにどう思われるのか?期待を下回っているんじゃないか?

この期待を下回ったら、どうしようという不安を持っていて、そして、期待を下回ったら、周りからがっかりされる不安があったんです。

 

このことをお母さんにお伝えすると、「ああ、そうだと思います。」とおっしゃっていました。

こういった原因のパターンもあると知っておくと、機能から離れて、より子供の情緒を深く、理解できるようになるでしょう。

 

機能と情緒クイズ「なぜ、連絡しなかったのか?」

2019年12月15日の西日本新聞の記事によると、40代半ばの息子は、2017年12月に熊本の介護施設に就職し、2018年7月に退職、それから8ヶ月ほどして、家賃や電気料金の引き落としが滞り、2019年の春に餓死しました。

 

この記事を見る限り、一度も、親のところに連絡していませんし、お母さんも息子に連絡していません。

お母さんは自分が連絡したら、自立を妨げると思っていました。

 

なぜ、お母さんは息子に連絡しなかったんでしょうか?

なぜ、息子は親に連絡しなかったんでしょうか?

 

機能と情緒の面からもお考えて、あなたが考える答えを1/19(日)23:59までにブログにコメントしてください。

来週1/22(水)のメルマガで私が考える情緒と機能面をお伝えします。

 

ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。