共感のテクニックよりも、大切なこと何なのか!?
今日は少し趣向を変えて、共感のテクニックよりも、とても大切な話をします。
ここに気づいて、高い問題意識を持っているかどうか?
これによって、お子さんが再登校に至るか?至らないか?とても大きく変わってくるというポイントをお話ししていきます。
このポイントはとても大切です。
なぜならば、親自身はここが問題だと自覚がないからです。しかし新井から見れば、とても大きな問題です。
しかもこの問題を指摘された親御様は、ほとんどの場合、問題解決から逃げてしまいます。
そのくらい大切なポイントを3つの例にお伝えしていきます。
<例1>マイナス共感ができない。
子供がマイナスなことを話した時、親はまず子供に共感するよりも、自分だったら、そのマイナス感情をどう考えるかを先に話してしまうのです。
私はこの問題をセミナーで指摘させていただいていますが、指摘された多くの親御様はそのまま逃げてしまうのです。
<例2>悪癖がやめられない。
少しならいいのですが、あまりに多いと、大変危険な悪癖があります。
なんの悪癖かは言いませんが、長い間、ここも問題であると指摘はさせていただいていましたが、そこを直視することからは、ほとんどの親御様が逃げてしまうのです。
<例3>子供の想定外の言葉に全く共感出来ない。
子供が行くはずだったところに、行く直前になって「行かない。」と言い出すなど、行くと思い込んでいた親御様からすると、まったく対応できなくなり、「行こうよ。」などと共感にも何もなっていないような言葉を何回も繰り返す。
これらは自覚ある方が多いのです。
しかし、この問題をきちんと解決せねば、不登校の問題の改善や再発防止にならないと口すっぱく言っても改善に取り組まない人が多いです。
無論、他にも事例をあげだすとキリがありません。
私が最近、目についたものをあげてみただけなのですが、特に共感の問題については、なかなか問題意識をもてない方が多いですね。
人間は自分の問題から逃げる生き物だと私も理解しています。
私自身、この世界に足を踏み込んで、理解も自覚も出来ない問題もありました。
10年以上、人から聞いていた問題をここ最近になって、「こういうことか。」とやっと腑に落ちたこともあったのです。
人間の成長は時間がかかることは重々承知しています。
しかし、親御様が逃げ続けると、子供も幸せにはなれないままです。
不登校を解決し、社会の中で人と適切な交流を持って、自らがもつ力を伸び伸びと発揮し、人を笑顔にし、自分も笑顔になる。
こんな子供の幸せを誰でも実現したいはずです。
そうすると、どうしても、変化を阻んでいる親自身の問題に直面せざるをえなくなります。
問題を自覚することを阻む、親の辛さとは?
先日、魔法ことばベーシック講座の第6・7期アドバンスコースの参加者とも、こういった問題をお話ししていました。
そこで出た話は、この問題を自覚するということを阻んでいるのは、親の辛さではないかということでした。
不登校の親御様自身も、共感されずに育っています。
つまり、簡単にいうと親御様自身の中身が空っぽのままなのです。自分が空っぽという感覚を感じているのです。
しかし、この空っぽという自覚すらない方も多くいるのが問題です。
ただ自覚があろうが無かろうが、中身が空っぽだと、その空っぽから派生する問題にはなかなか、目を向けることが出来ないのです。
実際、今まで講座に参加された方の中には、こんな絶妙な表現をされた方もいました。
「新井先生に共感を指導された時は、すごく辛かった。まるで首を真後ろに向けなければならないような感覚があった。」
実際、40年ぐらい生きてきた中で、自分の問題に全く気づかなかったり、自分の問題から逃げ続けている方は多いですよね。
そして、いざ問題に直面すると、まるで首を真後ろに向けるような苦しさを感じるのです。
この問題の根本は、親自身が辛いこと、苦しいことにあるからです。
その辛さや苦しさに目を向けて、改善できればいいのですが、真正面からこれを直視しない限り、いろんな問題を自覚できなくなったり、認識できなくなったり、人のせいにしたり、あるいは指摘されてもただ落ち込むだけで何もしないということになってしまいます。
逆に自分の辛さや苦しさにきちんとフォーカスが当たると、辛さの封印を解くために、一時的には辛くなるのですが、必ず改善するのです。
今回、このお話をさせていただいているのは、みなさんにお尋ねしたいからです。
先ほど私が話したような内容を見ていただいて、こんなふうに感じることがあれば、このブログのコメントで教えていただきたいのです。
・私はここから逃げている。なんとなく問題だと思うけれども、自覚ができない。
・問題だと思っているが、どうしても取り組む気にならない。
・マイナス共感が時々できなくなるが、それが問題だと自覚がない。
・このメルマガは読んでいるが、問題をばらすと新井に怒られそうで怖い(笑)
この問題を認識して、言葉にすることは、共感のテクニックを学ぶことよりも、はるかに重要です。
共感のテクニックは教えればある程度、誰でもできるようになります。同時に課題というのは、人間である以上、絶対にあなたに存在します。
この課題は必ずあなたの共感のレベルをさげ、あるレベルで子供に否定を繰り返し、あなたをうろたえさせるからです。あるいは直接的には共感ではなくても、子供に悪影響を与えてしまうからです。
共感しようとしても、いざ子供を目の前にすると、共感とは正反対の言葉ばかりを言ってしまうという悩みを話してくれた人も、とても多いです。
だからこそ、なんとなく「これは問題ではないのか?これは逃げているのではないか?」と思うことをこのブログのコメントする形で私に教えてください。
不登校の改善の第1歩は、みなさんが問題を認識し、自覚することですので、ブログにコメントすること自体に大きなメリットがあります。
何度も言います。
私がどんなにテクニックを話しても、あなたが自分の問題を認識できなければ、空気と同じことですよね。
私がどんなに「ここ変えよう。あそこをやめよう。」といっても、あなたがその瞬間から実行しなければ、そこら辺のインターネット記事を読んだのと同じですよね。
あなたが問題だと認識し、変えねばならないという高い目的意識を持って、実際に変化のための何かの行動に取り組む。それが理想です。
だからこそ、あなたの問題をこのブログのコメント欄に記入して教えてください。
それがあなたのお子さんとあなた自身を救うための第1歩になります。
ホンモノ共感クイズ「ゲーム課金」
前回のクイズに9名の方からご回答いただきました。ありがとうございます。
ゲームの課金の問題は、多くの親御様にとって、直面したことがあり、とても頭が痛い問題だと思います。
今回、みなさんのご回答はそれぞれ良かったと感じます。その中で私がいいなと思ったのが、naga-yoshiさんのお答えです。
みなさん子供がなぜ、ゲームに課金したくなるかご存知ですか?
ゲーム課金はなんらかのアイテムを買うためが多いですよね?
アイテムを買うものであれば、1つ1つのアイテムの金額が小さくても、つもり積もると、大きな金額になるのです。
魔法ことばベーシックに参加している親御様の話を聞くと、子供がゲームに課金する理由は大きく3タイプあるようです。
1つ目は、買い物依存のようにお金を使うことでストレスを発散させる。
2つ目は、生きる目的すら見失ってゲームの中だけで生きていくことを決めている。だからそこには遠慮がないので課金を求める。
3つ目は、naga-yoshiさんの話にもあった「限定という言葉に弱い」。
ゲームに課金する、直接的な理由としては、3番目のものが多いように私は感じています。
この「限定品に弱い」ですが、不登校の親御様もタイムセールや限定というものには弱い方が多いようですね。
この辺りは親子で似通っているのです。
『限定品なので、今を逃すと手に入らなくなる。その不安や焦りで、本来よく考えたら必要でないものまで買うことをやめられなくなる。』
どうも、このパターンが結構あるようです。
そして子供がゲームの中で何を楽しみにしているかは、共感というものを知れば、なんとなくわかるようになりますし、ここにご回答いただいた多くの方も、子供の楽しみを知る言葉になっています。
それはとてもいいことですね。
そしてもう1歩、naga-yoshiさんのように踏み込んでみると、なぜお金を使わないといけないかという問題の裏に隠れたマイナス感情が何か隠れているはずなのです。
実は私は、第10期のライトコースで、ゲーム依存と課金と親御様のある特徴について、結構な時間をとって、話をしました。
多くの方にとっては、初めての視点、まったく気づかなかった視点が多くあったようで、反応が随分良かったように感じています。
さて、今回はどの方の回答も基本的には良かったのですが、その中でもnaga-yoshiさんの回答のように、なぜゲーム課金をしようと思ったのかに注目してみてください。
親「そうなんだ。一万課金したいんだね。そのゲームにどうしてまた課金したいの?」
親「そっかー。そうなんだね。今だけ限定になると欲しくなるよね。私もタイムセールだと、焦って今買わなきゃって思うもん。すっごく欲しい気持ち分かるよ。」
子供「じゃあ課金してよ。」
親「そうだね、課金したいよね。うーん、私も買ってあげたい気持ちはものすごくあるのだけど、今月もう生活費でいっぱいいっぱいで、お金なくてきついのよ。本当にごめん。」
この回答に多くのお子さんのゲーム課金への共感のヒントがあります。
あなたもぜひ実践してみてください。
そして今回は、私のブログの内容を見ていただいて、こんなふうに感じることがあれば、このブログのコメントで教えていただきたいのです。
・私はここから逃げている。なんとなく問題だと思うけれども、自覚ができない。
・問題だと思っているが、どうしても取り組む気にならない。
・マイナス共感が時々できなくなるが、それが問題だと自覚がない。
・このメルマガは読んでいるが、問題をばらすと新井に怒られそうで怖い(笑)
この問題を認識して、言葉にすることは、共感のテクニックを学ぶことよりも、はるかに重要です。12/28(月)の21:00までにこのブログにコメントください。
来週12/30(水)に私からご回答いただいた内容について、私から解決方法をお伝えします。
ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。