先日、魔法ことばベーシック講座の第16期ライトコースの1回目の講義を行いました。

講義では不登校を解決するために重要なポイントをお伝えしましたが、その中で大きな反応があったのが、機能的なあり方や価値観を親御様が捨てることでした。

多くの不登校のお父さん、お母さんは機能的な価値観を正しいと思い生きてきています。

その1つ1つが間違っているわけではありません。

代表的なものが、「朝早く起きて、夜早く寝て、やるべきことをちゃんとやって、だらだらしない。」です。

 

機能的なあり方や価値観を親御様が捨てることとは?

不登校のご家庭での過去の子育てをみてみると、ほぼほぼ機能的なことがすべてで、情緒的な部分がないことが特徴になっています。

機能的な子育てであり、情緒的な子育てではありません。

この子育てをされると子供は自分の情緒を軽視されているので、自分の情緒に自信を失います。

情緒というのは人間の存在の本質ですから、子供は自分の存在に自信を失い、人前から姿を隠します。

これが不登校をつくりだしてしまう最大の要因です。

 

このことを知っても多くの親御様はこうおっしゃいます。

「機能的な価値観がこれまで正しいと思ってやってきました。子供にも求めてきました。

これではいけないというのは頭ではわかりますが、実際、仕事をしたり、生活をしたりする中で、これを崩すのは難しいと思います。どうすればいいのでしょうか?」

 

これは多くの親御様に共通する悩みかもしれません。

そこで私はこのように考えています。

家族以外の他人との関係や仕事において、機能的なあり方を求めるのはある程度、仕方がないと思います。しかし家族というのは別物です。

子育てに機能的なあり方を求めてはいけないと思っています。

つまり仕事やビジネスの論理を家庭に持ち込んではいけないということです。

 

家族は無条件の愛を注がれるものです。

家族以外の他人や仕事との関係では、何か価値を提供して、対価を受けます。

この線引きが明確でなければなりません。

つまり、機能的なものを重視する仕事や他人との関係と、情緒的なものを重視する家族関係では、明確な意識の切り替えが必要だということです。

 

その切り替えのポイントはなんでしょうか?

私が考えるに初心者の方が取り組むべきポイントは3つあります。

まず1つ目は家庭では役に立たないこと、役に立ってはいけないということです。

2つ目は家庭では価値を提供してはいけないということです。

価値の提供とは相手のためになるいいことを言ったり、問題解決をしたり、求められてもない役割を演じたり、そういったことをやめるということです。

3つ目は時間の効率を追わないということです。

家族以外の外の世界、特に仕事などではどうしても時間の効率は必要になります。

しかし家庭では、時間の効率は求める必要はありません。

 

初心者の方はこの3点を意識して、家庭生活を営み、子育てを進めてほしいと思います。

この3点を意識して、やめるだけで、子供の情緒的なものに意識を向ける余裕ができるでしょう。

情緒的なものに意識を向けるということは、これらに思いをはせる、時間的なゆとりができるということです。

「子供が今何を感じて、何を思っているか。何を伝えたいのか。子供に対して自分がどうふるまえばいいのか。どんな安心できる親になれるのか。」

こうして家庭の雰囲気や空気をゆったりとした情緒的なものに変えていくことができないと、いくら言葉じりで共感してもうまく響かないでしょう。

 

もしこの話を聞いても、自分が長年つちかってきた機能的な価値観を変えることにご不安があるのなら、それはあなたの親から受けた影響が強いと考えられます。

どうしても不安があり、機能的な価値観を捨てられないということであれば、一度、私の無料電話相談をご利用ください。

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ホンモノ共感クイズ「不安」

前回のホンモノ共感クイズには、はるかさんからご回答いただきました。ありがとうございました。

はるかさんのご回答はとてもいいと思います。

自分が人を気づかぬうちに嫌な思いをさせるかもしれないというのは、親に訳もなく怒られたということに起因します。

その理由が子供にとって不可解で納得できるものではなかったということが多いです。

 

子供は親の突発的な怒りを感じ、受けとるうちに「それは自分に非があるからじゃないか。自分の持っている特性や情緒が人にとって不快なものじゃないか。」と自分に非を求め始めます。

こうやって自己肯定感が下がってしまうのです。

 

ここでお伝えしたいのは「決してあなたのせいではない。」ということです。

人が不快になるのはその人に原因があり、あなたが何かを与えた影響ではないということです。

 

もしお子さんが「ああなったらどうしよう。こうなったらどうしよう。」などという不安を口にするときは、「自分の感情の波のコントロールがどうであったのか。子供に対して突発的に機能的な怒りを与えたことがなかったのか。それらは今も続いていないか。」ということをチェックされた方がいいです。

それらをなくすことができれば、極めて速やかにお子さんの不安は消えていきます。

 

ぜひゆっくり時間をとって、子供をどう育てるかではなく、これらを考える余裕をもってみてください。

・子供の不安の裏側には何があるのか?

・自分はどのように生きてきたのか?

・どういう子育てをしてきたのか?

 

ホンモノ共感クイズ「お風呂」

あなたのお子さんは、以前はなかなかお風呂に入りませんでした。

最近、調子がよくなってきて、お風呂に入るようになってきました。

先日は「お風呂にゆっくりつかりたいから、お湯をはって。」と頼んできました。

あなたは「何か変わってきたな。」と感じながら、お湯をはってあげました。

 

今日も「お風呂にお湯をはるのか?」を聞いてみると、娘からは返事がなかったので、お風呂にお湯をはらないでいると娘がお風呂に入り、こんなふうに怒り出しました。

「前からお湯をはってって言ったじゃない。」

あなたは一瞬、「だって返事をしなかったじゃない。」と言いかけましたが、口をつぐみ、ホンモノ共感することにしました。

この場合、どのようにホンモノ共感すればいいでしょうか?

 

あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを11/6(月)16:00までにブログにコメントしてください。

来週11/8(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。