あなたは夫婦関係で深い心の話ができますか?
もし今、シングルであるならば、かつてのパートナーとはできましたか?
先日、魔法ことばベーシック講座の第8期のミドルコースを開催しました。その中で扱ったのが、この深い心の対話・会話です。
深い心の対話・会話が一切ないあるご家庭の話
私が個人カウンセリングで関わらせていただいたご家庭の話です。
そのご家庭は、赤ちゃんが生まれたばかりなのに、お父さんは職場から逃げ出し、家でテレビを見て、隠れてパチンコに行き、借金をつくるような人でした。
もちろん家にいても、赤ちゃんの世話は全くしません。奥さんが仕事のことを聞いても、どうにもできないと言って、全く話になりません。
そして大きな問題は、職場から行方をくらました時の話です。
お父さんの母親、不登校の子のおばあさんと、お父さんの弟さん夫妻、不登校の子の伯父夫妻が、その当時、赤ちゃんを抱えて困っているお母さんのところに来てくれました。
しかしおばあさんもおじさんにも一言も身内の不始末を謝らず、共感もしてくれませんでした。
ここは深々と頭を下げて、「うちのバカ息子がごめんね。」「うちのバカ兄貴がごめんね。」と言わねばならないところでしょう。
しかし、そんな言葉は一言も発せられることはありませんでした。
また職場から行方からくらまし、戻ってきたとき、お父さんは奥さんに対して「ごめん。」の一言もなかったそうです。
またさらにさらに、パチンコでこさえた借金はおばあさんが返済したのですが、その時もお父さんとしっかりした話し合いは全くしていませんでした。
このお父さんの育った家庭は、人として、大事なことを何一つ言わない人たちの集まりなのです。
人として、大事なこととは何か?
深い心や深い価値観の話です。
それが不登校の子のおじいさん、おばあさん、お父さん、お母さんに大きく欠けていることでもあります。
ほとんどのご家庭で交わされる会話は、機能的な言葉でできているでしょう。つまり、深い情緒に触れるような会話・対話を全くしていないのです。
そして不登校の子のご家庭では、夫婦間で不登校についての話し合いが成立しないということをとてもよくお聞きします。
我が子の不登校について、話そうとすると、どちらか一方が黙り込むか、怒り出すか、逃げるかになることが多いですよね。
こういった話を私はカウンセリングで散々お聞きしてきました。
なぜ、ご家庭で一致協力して、向き合うべき問題なのに、それができないのか?
その原因は子供の頃から、ちゃんと心の奥底深く、大事なことを興味・関心を持ってもらったり、共感してもらったり、そういったことを全くしてもらっていないからです。
それが先ほどの例で、人として大事なことを何一つ言えない人に育てる大きな原動力になります。
何か問題が起きると、怒り出すか、無視を決め込むか、逃げるかです。
これはその人の性格的な問題とは言い難い面が多々あります。
今この話を読みながら、うちの夫婦関係もほぼこのとおりだとお感じになっているかたはとても多いでしょう。
これを解決していく方法は、わずかながらあるのですが、ここではもう少し将来を見据えて、あなたのお子さんがこういう話が通じない大人にならないために、どうすればいいのかを考えてみましょう。
その解決策は、たった1つです。
親御様が先に自分の胸を開いて、深い深い情緒的な対話をお子さんとすることです。
これをやらない限り、あなたのお子さんはいつまで経っても大事な話から逃げ、目を背け、耳を塞ぐ、そんな大人になるでしょう。
心の話、しかも深い心の話をするのは、今まで自分の親からやってもらったことがない人たちにとっては、相当苦しく逃げたくなるもののようですね。
私自身も、自分の深い心、自分自身の深い心を掘り起こそうとするのは、結構しんどい作業になります。
みなさんならもっとしんどいでしょう。
表面的な薄っぺらい会話だけで終われば、明らかにその方が楽ですよね。
最近ではないですが、ある有名な女優さんが漫画さんと結婚したというニュースがありました。その女優さんが結婚した理由を聞かれるとこう答えたそうです。
「深く私のことを聞いてこない。詮索しないから。」
つまり楽なんですよね。おそらくこのかたは将来、夫婦関係で相当苦しむと思っています。
今からパートナーを変えることは可能なのか?
ミドルコース中に私は参加者さんから、こう聞かれたことがあります。
「今からパートナーを変えることは可能ですか?」
答えは可能です。可能ですが、一朝一夕にいく話ではもちろんありません。
相当な試練が待ち受けているでしょう。
もしパートナーさんを本当に愛していらっしゃるのであれば、ぜひチャレンジしてみてください。
またあなたのお子さんが将来、深い話から逃げたり、怒り出したりする大人にならないために、あるいはそんなパートナーを呼び寄せないために、今すぐ取り組むべきは、相手に深く関心を持ち、深く共感をしておくことです。
これのみが解決方法です。
しかし多くの方は今、自分の話が浅いのか、深いのか、判断がつかないと感じるでしょう。
その理由は、深い話をしたことがないからです。
ですから、私は話が浅いか、深いかの違いを私の魔法ことばベーシック講座で、じっくりお教えしています。
それほど奥が深く、お子さんの将来に多大な影響を与える大事なことなのです。
魔法ことばベーシック講座は現在、満席のために当面の間、新規の募集を行う予定はありません。
募集が再開されるまでの間、私のメルマガに書かれた深い話に関する記事を何度も読み返してみてください。
ホンモノ共感クイズ「めんどくさい。」
前回のクイズに12名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。
皆さんの回答は、それぞれ似たところがあります。
そこで私からの質問です。
あなたは、子供が発するめんどくさいの本当の意味をご存知でしょうか?
子供のめんどくさいとはどういう意味なのか?
このめんどくさいとは、何か作業がめんどくさいという意味ではありません。
不登校の子供のめんどくさいの本当の意味とは、自信がないことなのです。
では、一体、子供は何の自信がないのか?
不登校の子供は歯を磨くことをめんどくさがります。
しかし、子供は歯を磨ける自信がないのか?
こういうふうに解釈すると、おかしいですよね。
つまり、不登校の子供の自信がないとは、他人が要求する基準に達する自信がないということなのです。
他人の目、他人の期待、社会であたりまえと思われている基準に達する自信が、自分にはない。
だから他人からジャッチされて、基準に達してないダメな人間と思われるのが怖い。
これがめんどくさいの本当の意味なのです。だからめんどくさがって、子供はやろうとしないのです。
実際に歯を磨くぐらい、誰でもできるはずです。さほど手間も労力も必要ないはずです。
顔を洗うぐらい、誰でもできるはずです。
なぜ不登校の子供はめんどくさがって、やらないのか?
実は、身だしなみを整えるということは、社会のある程度の基準に達するという暗黙の了解があるからです。
わかりやすい言い方では、他人の目にどれだけ叶うか、標準をどれだけ達せられるかです。
親御様の劣等感が強かったり、自己肯定感が低いほど、お子さんにも劣等感があらわれます。
劣等感が強いほど、自分のあるがままの姿は、水準に全く追いついていない。追いつけないと感じ始めます。
そしてこの水準とは、一体何なのか?
それこそが親御様が今まで持ち続けて、子供に伝え続けてきた価値観そのものです。
あなたがもし我が子の状態が似ていると思われたら、徹底的にご自身の劣等感につながる価値観を見直してみることをお勧めします。
今回、本当は作業そのものが、めんどくさいのではないことを皆さんにお伝えしました。
だから今回のクイズは、お伝えした内容を踏まえて、もう一度、ホンモノ共感の言葉、質問の言葉を考えて、5/23(日)21時までにブログにコメントしてください。
ホンモノ共感クイズ
「生きるのがめんどくさい。」
ひどく落ち込んでいて、こんな言葉を言い出してお子さんに、どのようにホンモノ共感しますか?
お子さんの「めんどくさい。」という言葉はいったい、どういう意味なのかもよく考えて、それに対して、質問を考えて、5/23(日)21時までにブログにコメントしてください。
ご自身で考えて、言葉を作り、口から発すればするほど、皆さんの共感力は上がっていきます。
来週5/26(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えします。
ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。