多くの親御様ができていない〇〇の共感!?
今日も他では聞けないし、ベーシック講座やカウンセリングだけで話している特別な内容をお伝えしようと思います。
この内容は実は多くの親御様ができていません。
しかしながら、「自分はできている。」と親御様が思い込んでいることが多い内容です。
それは一体、何なのか?
私はこのことを名付けて「攻めの共感」と言っています。
共感を聞くと、ほとんどの方は「受けの共感」をイメージすると思います。
実際のところ、子供が話をするのを待って聞くだけでは、はっきり言って、共感が足りません。
自己肯定感が低いNちゃんの実例
実例でお話ししましょう。私のカウンセリングを受けてくれたNちゃんというお子さんがいます。
私の魔法ことばベーシック講座を参加した方は、Nちゃんの動画見たことがあると思います。
Nちゃんはとてもキレイで、話し方もうまい、とても素敵な女の子です。
Nちゃんは、中1の冬頃から不登校になりました。そして私のカウンセリングを受け始めたのが中2の冬でした。
その後、中3の冬頃から徐々に学校に入ることができるようになり、高校からはほぼ休まなくなりました。
Nちゃんの問題の特徴は、自己肯定感が低いことでした。
特に目立ったのが、情緒不安定、人間不信と人間への敵意でした。
これらはNちゃんが高校にいけるようになった後も、長い間、Nちゃんを苦しめていました。
Nちゃんをいじめた人への敵意はもちろん持っていても構わないのですが、そうではない人たちへの不信感や敵意をあらわにし続けました。
その反面、Nちゃんの信頼できる人への心の開き方は、とても素晴らしいものがありました。
なぜか私も信頼してもらえたらしく、カウンセリングを始めた当初からオープンにいろんな話をしてくれたのを覚えています。
このNちゃんの負の面を一言で表すと、「人嫌い」と言っていいです。
人が嫌いな人は、自分が嫌いです。
Nちゃんは随分、長い間、自分のことが大嫌いでした。
ここでNちゃんの動画を見たことがある人は、「え、ちょっと待って。」と思うかもしれません。
Nちゃんの見た目はかわいいし、頭もいい。スポーツもいろいろできる。おしゃれなどのセンスもいい。人とも結構、話せる。
Nちゃんのいい面をあげるとこんな感じなんです。
なぜNちゃんは、自分が嫌いだったのか?
これは原因をさかのぼると、Nちゃんのお母さん自身の生まれと育ち、そしてお母さんの嫁ぎ先の問題の2点に集約されました。
Nちゃんのお母さんは結婚して、Nちゃんのお父さんの実家に入りました。
そこで姑さんからこのようなことを言われていびり倒されていたのです。
「お前に、息子を奪われた母親の気持ちがわかるか。
お前は子供が生まれたら、時々抱っこしにくればいい。それ以外は子供と関わるな。」
これをNちゃんが生まれる前から、たびたびこのような暴言を浴びせられていました。
Nちゃんのお父さんはというと、お母さんを助けることは全くなく、姑さんの味方を常にしていました。
そんな中でNちゃんが生まれたのです。
案の上、お母さんはNちゃんから引き離されました。
そんな環境で育ったNちゃんの幼少期の記憶は、なんとたった2つでした。
1.Nちゃんのお母さんが、お父さんと姑さんからいじめられ、泣いているという記憶
2.「お腹が空いた。」とNちゃんが訴えると、たまたまそばにいたお母さんが、うどんをつくってくれたという記憶
このたった2つでした。
しかも、Nちゃんのお母さんが泣いている記憶の方が古く、人生初の記憶でした。これはとても悲しい話です。
こうして、Nちゃんはお母さんから引き離されたので、Nちゃんは自分が大嫌いになったのです。
Nちゃんが自分が嫌いになった原因とは?
それはこういうふうにNちゃんが無意識に解釈したからです。
「ママが、私と距離をとるのは、私のことが嫌いだからだ。」
Nちゃんのお母さんは、その後お父さんと離婚しました。
それはNちゃんが小2の時でした。離婚後は、Nちゃんがお母さんと引き離されることはもちろんありませんでした。
しかしNちゃんの自分が嫌いなことは徐々に悪化し、小5の時点でピークを迎えました。
そこから中学に入学して、いじめから不登校へと発展してしまったのです。
さて、あなたはもう1つの問題点にお気づきでしょうか?
この問題点は、女性には耳が痛いもので、自分には責任がないと思っていることかもしれません。
それは、なぜお母さんはこういうところに嫁入りしたのかということです。
なぜでしょうか?みなさん、考えてみてください。
私が聞いた話では、Nちゃんのお母さんはお父さんと高校の時に出会い、お母さんがすぐに惚れこんでしまったそうです。
お父さんは最初の頃は優しかったのですが、付き合うにつれて、「あれ、おかしいな」とお母さんが思うことが増えていきました。
それでもお母さんは、お父さんに懸命に尽くして、結婚したのです。
お母さんは、姑さんのおかしな点も気づいたのですが、ずっと我慢していました。
なぜ、お母さんはガマンし続けたのか?
それはお母さんにとって、ガマンが当たり前だったからです。
お母さんが育った家庭には、愛着も共感もありませんでした。
また親から関心を持ってもらうことも、ほぼありませんでした。
お母さんは小学生のうちに家事を一通り覚え、料理も覚え、弟妹の世話までできるようになっていました。
そんな中で、他人のおかしいこと、理不尽なことに、お母さんが声を上げなくなっていったのは当然ですよね。
では、この問題の本質的な根本は2つあります。
1.お母さん自身が、自分の親から深い関心を持って育てらえていないこと。
2.Nちゃんがお母さんから引き離されて、距離を取らされていたこと。
この2点です。
あなたの子供への関わり方はどうですか?
さて、ここで話をみなさんの家庭環境、みなさんへの子供の関わり方に視点を変えてみましょう。
・共感しているんだけど、上手くいかない。
・どう共感しても、子供が怒りだして、無理難題をふっかけられる。
・子供の話がゲームばかりで、何をどう共感すればいいのかがわからない。
私は親御様からこういった話をよく伺います。
多くの人は「私は共感をしているんですけど・・・。」という枕言葉がつきます。
こういった場合、第1に疑うべきは、みなさん、お母さんの方から子供に距離を縮めているかどうかです。
あなたは自分から子供に話しかけに行っていますか?
あなたは何かの関心を持って、自分から子供に質問しに行くことができていますか?
これをお聞きすると、ほとんどの親御様は黙ってしまいます。
「いや、私は共感している。子供から拒否されるんだ。」と言っている方は、子供との話のポイントが的外れになっています。
この場合は、子供がイライラするようなポイントにわざわざ話を切り込んでいっているのです。
これでは共感にはなっていません。
親の方から子供へ近いづいていますか?
あなたは親の方からこんなふうに子供へ近づいていますか?
・親の方から子供の部屋に行っていますか?
・親の方から子供とゲームの話をしていますか?
・親の方から子供が好きなマンガの話をしていますか?
・親の方から子供が今やっているゲームについて質問していますか?
・親の方から子供の横に座って、時間を過ごしていますか?
実はこれらをまずやったことがない親御様がほとんどです。
親御様が、自らこれらを子供にやっていくことによって、Nちゃんと正反対の自己評価を子供はもつようになります。
「自分に関心があるから親が近づいてくれている。自分にはそれだけ価値がある。」
不登校の親御様というのは、私の偏見からかもしれませんが、子供の幼少期にはこのような関わり方をします。
・表面的な部分に過干渉で口うるさく、何をしているかを気にする。
・深い部分にはとても距離をとって、薄ぺらい会話をする。
この関わり方には、愛着も共感もありません。
だから子供の自己肯定感がボロボロになるんです。
お母さん、あなたはこの逆の関わり方をやらなければなりません。
表面的なことはどうでもいいのです。
本質的な部分で、もっと子供と距離を縮めなければいけないのです。
それは、特別なことではありません。
ほぼ日常の何気ない場面でもできることがほとんどです。
そこにほとんどの親御様は気づきません。
そして、周りにそれを指摘してくれる人もいません。
だからこそ、お子さんが不登校になる原因は、簡単に言うと、お母さん、あなたが、子供と心の距離をとっているからです。
子供との心の距離の遠さが、不登校の原因といっても過言ではありません。
何度も言います。
表面的なことに対して、口うるさく、過干渉ぎみで、何をしているかのみに目がいくのをやめてください。
そして本質的に子供が何をどう感じているかについて、目を向けてください。
これらができないと、子供の不登校の改善が全くすすみません。
不登校の改善がみられない親御様には、明らかにこの傾向が強く出ています。そして、親御様に自己弁護の傾向が非常に強くでています。
「いらないところで攻めて、いらないところで受けている。」
これでは子供は健全に育ちません。
だから今からでも遅くありません。
もう自己弁護はやめて、表面的なところへ目がいくような薄ぺらい会話もやめて、子供の心だけにグッと近づく攻めの共感をやってみませんか?
ご希望の方は私が責任をもって、魔法ことばベーシック講座で手とり足とりお教えています。
しかし、魔法ことばベーシック講座の次回の開催は未定です。
もし、今後、講座の開催が決まりましたら、このメールマガジンでお知らせしますので、それまでお待ちください。
ホンモノ共感クイズ「息子の髪」
前回のクイズに12名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。
今回の回答はイマイチでした。皆さんの回答がピリッとしませんね。
多くの方は「自分が切りたい。切らせたい。」という思いが先走りしていて、子供の思いに寄り添っていない感じがしました。
なぜ、お子さんは伸ばしているのか?
なぜ、お子さんは髪を切りたくないのか?
これを明確に聞こうという意図がある方が非常に少なかったです。
「うっとおしい。邪魔でしょ。」と勝手に決めつけていて、これはおそらく子供から反発されます。
あなたと子供の感覚は違うんです。
そのことを明確に示してあげないといけません。
違う感覚でも理解できることを示してあげないと、子供は絶対に心を開こうとしません。
みなさんなら、子供の感覚を聞くためにどのように聞きますか?
このことをもう一度、考えなおしてください。
ちなみに私はこれを質問された時、みなさんと全く違う答えを質問者にお答えしました。
髪を切らせようという視点が全くない答えです。
もう一度、考えて、コメントに残してくださった方には、来週、私からコメントさせていただきます。
↓↓↓
http://xn--1ck7b2cxds17qqy6a18u.jp/fear/
ホンモノ共感クイズ「お母さんに迷惑がかかる」
あなたのお子さんは不登校です。
なんとか会話しようと子供に話しかけると、時々、こんなことを言われます。
「俺が生きていたら、お母さんに迷惑がかかる。」
お母さんは驚いて、こんなふうに子供に言うのですが、子供の心には全く響いていません。
「迷惑なんて全然かけてないよ。子供が親に迷惑かけるなんて、なんにも悪いことじゃないよ。」
なぜ、子供の心には全く響かないのでしょうか?
子供の気持ちを考えて、それに寄り添うホンモノ共感の言葉を11/16(月)17:00までにこのブログコメントください。
来週11/18(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお答えします。
ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。