こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
あなたのお子さんは、人の顔色をうかがっていませんか?
また人から嫌われないように行動していませんか?
人にちゃんと自分の意思を伝えることができますか?
『いやだ。やめてほしい。』などの否定的な意思を相手に面と向かって伝えることができますか?
不登校のお子さんは、ほぼ全員できないはずです(家族に対してを除く)。
もしこれができないのであれば、不登校の解決は不可能と言えます。
逆にこれらをきちんと解決することができれば、お子さんが登校する日は間近になるでしょう。
これらの性質を専門用語で、”回避性”と言います。
不登校の本質 ”回避性”
不登校の本質を一言で表すならば、一番ぴったりくる言葉が”回避性”です。
・学校へ行くことを回避する。
・教室に入ることを回避する。
・勉強することを回避する。
・クラスメートと会うことを回避する。
・現実と向き合うことを回避する。
このように書けば、不登校のお子さんの性質とぴったり一致することがお分かりではないでしょうか?
お子さんは、甘えて、怠けて、取り組まないのではありません。
回避せざるをえないのです。
なぜ、お子さんが、回避せざるをえないのかというと、人から嫌われることが怖いからです。
“回避性”の本質は、人から嫌われたり、拒否、拒絶をされることなのです。
これらを避けようとしているのです。
つまり学校へ行って、みんなに授業で追いつけなかったら、みんなの話についていけなかったら、その時、みんなから嫌われるんじゃないかというイメージが湧いてくるのです。
そこでみなさんは不思議に思うかもしれません。
「誰もあなたのこと嫌ったりしないよ。」
「みんなあなたのこと歓迎してくれるよ。」
などと思うことでしょう。
現実には存在しない拒否や拒絶をなぜ子供たちが怖がるのか?
それは裏の理由があるからなのです。
裏の理由とは、母から嫌われる、拒否・拒絶されることなのです。
それを示唆するような感覚を子供たちはお母さんから受け取っています。
「いや、私はそんなことはやっていない。」と思われるかもしれません。
しかし、子供の考えに共感せず、子供に合わせることなく、子供の意思とは無関係な何かを子供に与え続けてきたことはありませんか?
何かしら、思い当たることがあるはずです。
つまりこれが「子供の意思や気持ちに母がそっぽを向いている。」ということになり、子供にとって、嫌われているということを示唆しているんです。
実はこの”回避性”は、7割以上のお子さんが幼少期から”回避性”の兆候を明確に示しています。
つまり幼少期から、「友達とケンカできない。自己主張できない。すぐ泣く。いやだと言えない。」などの兆候が明確に見られるのです。
これらが不登校のはるか前から明確にお子さんに現れています。
つまり、これらは家庭の問題なんです。
この”回避性”は、お子さんの集団適応力を著しく低下させます。
“回避性”が強いほど、集団に適応できなくなります。
なぜ、それほど著しく集団適応力を低下させるのか?
それは不登校のお子さんが頭の中で、マイナスのシミュレーションをしてしまうからです。
「こんなことを話せば、みんなからどう思われるだろうか?」
「嫌われたりしないだろうか?」
「変だと思われたりしないだろうか?」
だから、1対1ならなんとかなるというお子さんもいるかもしれませんが、集団で教室の中となると、全くダメになるんです。
集団適応力を回復することができなければ、当然、学校という集団生活を送ることはできませんし、社会生活も無理でしょう。
お子さんの”回避性”はどうすれば治るのか?
私がこれまで1,000件以上の不登校のお子さんのカウンセリングをしてきた結果、次のようなことが明確にわかりました。
それはお子さんに”回避性”が強く表れている場合、その過程と両親には次のような特徴が現れているのです。
・家庭の中の人間関係が荒れている。
・夫婦関係、大人同士(祖父母などとの)の関係が悪い。
・グチ、悪口、文句、ため息、嘆き、ぼやき、舌打ち、皮肉、嫌み、怒る、怒鳴る、マイナスの言葉が多い。
・威圧的高圧的。
・否定反論系の言葉が多い。
・肯定も共感もない。
・話を聞いてない。
・先回りとお膳立てが多い。
これらの特徴が間違いなく、100%あります。
これらが”回避性”の直接的な原因となるのです。
だから、この原因をきちんと解決すれば、”回避性”は治るんです。
お子さんの集団適応力を高める7つ方法とは?
1. 夫婦関係、大人同士(祖父母などとの)の関係をよくする。
2. グチ、悪口、文句、ため息、嘆き、ぼやき、舌打ち、皮肉、嫌み、怒る、怒鳴る、マイナスの言葉を一切やめる。
3. 威圧的高圧的な態度、口調を柔らかくする。
4. 否定反論系の言葉を一切やめる。
5. 肯定と共感を常に実践する。
6.(家族の)話を聞く。
7. 先回りとお膳立てをしない。
これらの7つの方法をきちんと実践すれば、お子さんの”回避性”は治ります。
集団適応力は必ず高まるので、不登校の解決がぐっと近づきます。
ところが、私がこれをいくら教えてもやめられないお母さん、お父さんがたくさんいました。
・夫婦喧嘩をやめない
・愚痴悪口を止めれない。
・否定、反論の言葉がどうしてもやめられない。
・家族への共感がどうしてもできない。
・家族の話をきちんと聞けない。
こんなふうに私に言うお母さん、お父さんが大変多くいらっしゃいます。
「これらをやめると子供の”回避性”が解決し、不登校の解決にも至るのになぜやめないのですか?」
私がこんなふうに理由を聞いても、皆さんの言葉はまったく要領を得ないものでした。
実はこれらをやめられない本当の原因があるのです。
その本当の原因は、親自身の自己肯定感の低さです。
だから、きちんとやるべきことをやり、自分の自己肯定感を高めた親御様だけが喜びを手にすることができます。
自己肯定感を高める具体的な方法は、魔法ことばベーシック講座もしくは個別カウンセリングでお教えしています。
このお子さんの集団適応力を高める7つの方法は、いますぐできるはずです。
あなたが今、実践すべきことは、お子さんの将来の幸せを願って、この7つの方法をすぐに実践することです。
みなさんは努力ができるはずです。
お子さんの不登校の改善のために、本当にすべき努力とは、この7つの方法に含まれています。
これらの7つの方法を3ヶ月続けることができれば、必ずお子さんが変わります。3ヶ月程度の努力の継続は、皆さんにとっては、なんでもないでしょう。
ぜひ頑張ってみてください。
ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「子供が学校に行かない理由」
前回のクイズに4名の方がご回答いただきました。
まず、ねねこさんです。
ねねこさんの娘さんとの会話は良いものだと思いますが、親の原因には踏み込んでいませんね。
「私を置いてどんどん先に行っちゃった。」という話を娘さんがしたのであれば、親の原因としては、親の意識が娘のはるか先を勝手に先走っていることが考えられます。
この原因がわかるようになるには、かなり時間を要しますが、なんでもいいので推測していただきたかったところです。
次は、ピノさんのご回答です。
全体的にはこの通りの回答になります。
そして肝心のお母さん自身の原因について、娘さんが「お母さんって、いつもあまり楽しそうじゃないんだもん。」と言ったことに対して、お母さんの言葉が突っ込み不足です。
「そうかぁ。自分では気づかなかったけど、あなたはそう感じていたんだね。
ごめんね。あなたが悪いわけじゃないのよ。
これからは気を付けるからね。」
せっかく子供が教えてくれたことに対して、さらっと表面を撫でただけで、あっという間に話を終えてしまっています。
こういった会話は、実際の不登校の親子の間では多くかわされることでしょう。
そして、これを共感だと思い込んでいます。
自分では共感しているつもりで、全く深く踏み込めていない。
深堀できていない、そういった会話がとても多くあるのです。
子供に何か言われたら、私であれば、「具体的にどんなところが楽しそうではないのか?」と必ず聞きます。
あるいは、「楽しくなさそうな親と一緒にいて、あなたが具体的にどう感じるのか?」も必ず聞きます。
ここが話の深堀のしどころであり、子供の心に深く触れるところでもあります。
ケイトさんも良いところをついています。
子供の心理を深掘りしようとしています。
もう一点、母がウザイという話が出てきて、その話が広がろうとしていますね。
もちろんこれは仮想対話なので、こういう展開になってしまったと思いますが、「ウザイ」についてもう少し膨らませられるといいですね。
子: だって、今みたいに色々聞き出そうとするから。
母: そうか。母さんから聞かれるのは楽しくない?
子: うん。
母: 話したくないんだね?
子: それがうざいんだよ。
母: そうか、わかった。
(こうやってマイナスの意志を出すのがイヤなんだな。それはおそらく、この子がマイナスの意志を出したときに、あたしが受け止めてなかったんだろうな・・・)
アポロさんの答えも基本的にはイイ感じです。
お子さんの答えに母の問題を示唆する言葉が多数含まれていますが、アポロさんは踏み込んでいませんね。
今回の皆さんはいい線いっています。
他の方も、こういった少し難しめの問題にぜひ取り組んでください。
ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「ママが悪い」
あなたには旦那さんと二人の不登校のお子さんがいるとします。
あなたがお子さんに対して、行ったあることについて、旦那様とお子さんたちから、一斉に非難の声が上がりました。
3人は「ママが悪い。」と口々に責めてきます。
それをされることによって、あなたはズーンと落ち込んでしまいました。
さて、何が具体的に悪いのかはお任せします。
その具体的な状況を設定して、あなたは、あなた自身にどのようなホンモノ共感の言葉をかけてあげればいいでしょうか?
注意してください。
今回は子供に対してではなく、あなた自身にホンモノ共感の言葉をかけて、落ち込んだ状態を脱出することが目的です。
子供からこのように責められることは、多くのお母さんたちにご経験があります。
頑張って考えてみて、ブログにコメントください。
※ご回答締切は、3月17日(日)午前10:00までです。
次回、3/20(水)にブログにコメントいただいたものに、私のホンモノ共感の考え方とプラス言葉をお伝えします。
ぜひこの機会を活用して、みなさん、ホンモノ共感を身につけていってください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。