不登校の子供を朝、起こす?起こさない?

あなたはお子さんを朝、起こしていますか?もし起きないとしつこく声をかけたりしていませんか?

「朝、起こす、起こさない。」については、とても多くのご相談をいただく内容です。

 

「朝、起こした方がいいのでしょうか?」

「朝、起きないのですが、放っておいていいのでしょうか?」

こういったご相談は常にあります。

 

「朝、起こそうとしたら、本人から起こしてくれと言われたのに起きませんでした。ここで少々、声をかけ続けたら、本人が不機嫌になって、結局起きませんでした。

朝、起こさないとずっと寝ています。起こせば、不機嫌でもなんとか学校に行きます。やっぱり朝、起こしたくなります。」

こんなお声もよくいただきます。

 

起こすか、起こさないのか、どちらに正解があるのかという問題は大変、難しい問題です。

必ずどちらかに正解があるとは言えないのが事実です。

私の経験上、多くのお子さんは1−2回、声をかけて起きなければ、もうその後、起きることは実際にはほとんどありません。「ああ、今日はもう行かないんだな。起きないんだな。」と引いていただいた方がいいように私には思えます。

ただ実際には、自力で起きれないので、親御様が四苦八苦しながら、起こして毎日学校に行っているお子さんもいます。お子さんが起きて学校に行くのであれば、粘るのも間違いではないと思います。

 

今まで私がカウンセリングしてきた限り、多くの親御様は朝、起きれなくなっているお子さんに対して、かなり強引な手段をとって、なんとか起こそうとしています。

そのうちに親御様の声がだんだん攻撃的になり、親御様がイライラしだす。

これが多くのケースで繰り広げられています。私は、これを避けていただきたいのです。

声を1−2回かけてそのまま引く場合も、なんとか起こそうとし続ける場合も、常に気持ちはフラットでイライラせず、暖かく穏やかな声でいていただきたいのです。

 

声がイライラしていたり、焦ったり、せかせたりする声を出している限り、それに呼応するかのようにお子さんは、布団の中に潜り込んでいませんか?

明らかに親御様のメンタルにお子さんの状況が反応していますよね。

親御様のメンタルで安定化させなければいけない1つのポイントがここにあります。

 

よくお聞きするのは、こういう考えです。

「朝、起きれないと、学校に行けない。学校へ行けないと、卒業できない。卒業できないと、大学に行けない。大学へ行けないと、まともな就職ができない。まともな就職ができないと、食べていくことができない。生活もできない。」

こういう負の連想が次々に起きていますよね。この連想を、考えを一度、止めていただきたいのです。

 

そして朝、起こすというより、根本的な愛着関係と共感を立て直すことによって、自然と自分で起きれる子に変わるようにしていただきたいのです。

どんな共感の言葉を使うかはもちろん大事なんですが、それ以上にフラットな気持ちでイライラせず、焦らず、穏やかで落ち着いた声で接していただくこと、これが愛着関係をつくるためにとても大事なのです。

この点をぜひ重視して、子供に接してみてください。

 

ホンモノ共感クイズ「コツコツ努力するのがつらい」

前回のホンモノ共感クイズに4名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。

どなたも子供の気持ちをよく聞こうとなさっていますね。

 

シドさんのご質問のよい方法というのは、「バタバタの中で余裕をもって子供と関わるにはどうすれば?」ということだと解釈しました。

それならば、シドさん本人が書いているようにイライラしないなど、常に気持ちをフラットに保つこと、今努力できないのは悪いことではないと考えていただくこと、親はただそれに寄り添うだけと考えていただくことがお答えになります。

親が自分を責める限り、フラットにはならないので、やはり子供にいい影響はありませんよね。

 

子供がなかなか努力できないところの気持ちというのは、ゆきみさんが書いているような気持ちで、おおよそ正解だとお考えください。

結局、「うまくいかなければ、周りから認められない。」あるいは「自分で自分を認めることができない。」そういった気持ちが奥底に隠れているはずです。

 

実際、私ならば、もし我が子が勉強が手につかなければ、2つの対応を考えます。

1つは、そのことについて一切何もふれない。

2つ目は、突っ込んで聞いてみる。

これは両極端な対応となりますが、どちらもありだと思います。子供の状況によって、どちらかの対応をします。

突っ込んで聞いてみる場合は、最初の言葉として、こんなふうに問いかけていくでしょう。

「やらなきゃいけないって、わかっているんだよね。だけど動けないのは、何に悩んで動けないのかな?何か不安があるのかな?」

 

そして、これに対する子供の答えをさらに深く深く聞いていきます。

「将来の自分がイメージできない。」とか、「何のためにやるのかわからない。」とか、いろんな答えがでてくるでしょう。

結局のところ、おそらく自分に自信がないのだと思われますので、そこを深く聞いていくことになるはずです。

みなさんのような聞き方も、もちろんオッケーだと思いますので、私の対応も参考にして、実際にお子さんに接してみてください。

 

ホンモノ共感クイズ「夜、寝ない我が子」

あなたが働いているとします。あなた自身も自己肯定感が低いという自覚があり、生活に気持ちの余裕がなく、すぐにイライラしてしまいます。

だからいろんなことをスムーズに進めたくなるのですが、あなたのお子さんは夕食後、なかなか寝る準備をしてくれません。

 

「睡眠不足になると、また朝、起きれなくなるのでは?」

「眠いからこれできないと言い出すのでは?」

お子さんをみていると、いろんな不安が頭をよぎります。

夕食後、ダラダラしてなかなか寝る準備をしない我が子にどのようなホンモノ共感や対応をすればいいでしょうか?

具体的なシチュエーションをあなたのお子さんにあてはめて考えてみて、2/21(日)18時までにブログにコメントしてください。

 

来週2/23(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えしますので、ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。