こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

私が今まで1400件以上の不登校の相談にのってきた経験からわかったことは、親御様がホンモノ共感を身につけると、お子さんは確実に再登校できます。

目安は、ほぼ半年です。

 

お子さんが2人とも再登校したあるお母さんの話!?

先日もあるお母さんから、お子さんが2人とも再登校したとの報告をいただきました。

1人は、中学生のお兄ちゃんです。

 

「友達と一緒に学年末テストを受けにいく。」と突然言い出し、実際に全科目受けることができました。しかも、テストの当日の朝、テスト範囲のプリントを勉強したそうです。

今までは完璧主義で、しっかり勉強して、全科目受けなければいけないとガチガチに考えが固かったのが、今回はこんなふうに言ってきたそうです。

「今の自分にできる範囲で勉強して、テストを受けにいく。勉強したくなってきた。」

さらにさらに、また「別の友達とも一緒に学校に行こうかな。」と言い出したそうです。

 

お母さんにとっては、とても嬉しい変化ですよね。もう1人の弟くんの方は、昼休みだけでも学校に行くことができるようになってきています。

このお母さんは何か特別なことをしたわけではありません。学校へ行かせようと躍起になって、洗脳したわけでもありません。

 

お母さんは、たった1つ、自分を深く、変え始め、常に私が教えるホンモノ共感を実践しようと心がけました。

ただ、それだけです。お母さんのホンモノ共感が子供の力になるのです。

もっというと、母親のあなたの共感でなければならないのです。

母親のあなたの共感が子供の心に伝わり始めると、最低でも半年以内に子供は自発的に学校に行き始めます。

最短ならば2ヶ月です。

 

共感がなぜ子供を動かすことができるのか?

共感なんかしていたら、子供はダメになってしまうんじゃないか?

甘えて動かなくなるんじゃないか?

こんな不安ありませんか?

 

私は常にこんなご相談を受けます。

「子供を早く学校に行かせたい。行って欲しい。だからそのために必要なことを1回や2回で教えて欲しい。」

こういった方、こういったご相談は、実は私がこの仕事を始めた10数年前から今に至るまで途切れることがありません。

 

そしてそういった方は、魔法のようなテクニックを求めて、何か1言、10文字ぐらいの言葉がけをしたら、子供はハッと目が覚めて、いきなり学校へ行き始める。

そんな夢のようなテクニックを欲しているのかな、と私は勝手に想像しています。

さて、ここには、大きな勘違いがあります。

 

そんなことをすれば、口先だけの共感になって、完全に上滑りになり、子供に一切、響かなくなります。

つまり、言えばいうほど、もっと空回りすることになります。

そして大切なことは、人間の心はそんな口先で操れるような軽いものではないということです。

 

あまり直接は言いませんが、子供を操ろうとしている人たちに対しては、正直に厳しい態度をとります。

親と子は、愛着関係という目の見えない心の絆で結ばれています。

あなたの子供が動かないのは、あなたが壊れた愛着関係をつくってきたからです。

 

これは人間関係の基礎、土台ともいえる部分です。

基礎、土台をなおすのに一朝一夕ということはあり得ません。どんな分野においても、どんな物事においてもです。

 

ここが一番、不登校の親にとって苦しいところですね。

だからあなたは、待てないですよね。早く目の前の現実から逃げたいですよね。

そういった方々にとって、私の言葉はみたくも聞きたくもないでしょう。

だからこそ、私はあえて言い続けます。

 

「目に見えるものが全てではない。

あなたは子供の心に響く、ホンモノ共感を自然に発する親になれているのか?」

 

例えば、先週のメルマガでご紹介したお父さんのように、あなたは自信を失った我が子に、ただひたすら寄り添い続けることができているでしょうか?

自信を失った我が子の心をポジティブに変換させようとせずに、ネガティブの状態のままグッと堪えて、止まり続けることができているでしょうか?

ホンモノ共感とは、子供のマイナスに親が留まり続けることです。

 

「明日にも子供を学校に行かせたい。」

これはマイナスにとどまり続けようとしていません。

子供が学校に行けない、あるいは行きたくない。このマイナスの状態に共感し続けて、一切、プラスに持っていってはいけないのです。

 

即、学校に行かせたいと思っている親は、子供のマイナスを見ることが怖いのでしょう。

だから、ささっとマイナスを終えて、プラスに転換させたいのです。

 

私が開催しているセミナーでは、ほとんどの時間は、非常に強いマイナスの話をし続けます。集中している方はいいのですが、集中していない方はすぐにわかります。

目が私の方を見ていません。画面からすぐに消えようとしています。私ではなく、横の方を見ています。

マイナスの話に共感し、集中し続けることができないのでしょう

 

学校に行かせるより先に、そこをなおさねばなりません。

そこをなおさない限り、子供のマイナスにも共感し続けることができません。

だから私がどんなテクニックを教えても、あなたは実践できないでしょう。

 

もしあなたが本当に子供の幸せを願い、社会や学校でいきいきと、活躍する姿を見たいのであれば、あなたは子供の強いマイナスの話に向き合い続けなければいけません。

これができない人を私はごまんと見てきました。皆さん、何かの理由をつけて逃げようとしています。

逃げたくなる気持ちは十分、承知の上で言います。

逃げずにとどまり続ければ、共感し続ければ、最初にご紹介したお母さんのように嬉しい現実を目の当たりにすることができます。

 

ホンモノ共感クイズ「早く死にたい」

前回のクイズに5名の方からご回答をいただきました。ありがとうございます。

皆さん、常連さんで練られた答えで、とても嬉しく思います。

さて、ここで皆さんと1つ考えてみたいことがあります。

 

「しょうがない。」とは一体、どういう意味なのか?

「生きていたってしょうがない。そんなことやったってしょうがない。こんなこと言ってもしょうがない。」

こういうふうに私たちは「しょうがない。」を使いますよね?この時の「しょうがない。」ってどういう意味でしょうか?

 

今回、ご回答いただいた5名の方の回答は、それぞれ素晴らしいのですが、お子さんの「しょうがない。」という言葉の意味を的確に捉えることができれば、さらにすばらしいホンモノ共感になります。

例えば、あなた自身に置き換えて考えてみてはいかがでしょうか?

あなたがもし、「しょうがない。」という言葉を発したならば、それって本当の意味は何でしょうか?

 

私は個人カウンセリングやセミナーで、「この言葉の意味は本当はこうですよ。」という深い解釈を皆さんに常にお伝えしています。

「こんな社会に生きていたって、しょうがない。」とはどういう意味でしょうか?

そしてその意味を踏まえた上で、親として、そのマイナスにグッと止まり続けてあげるホンモノ共感の言葉って、どんな言葉でしょうか?

 

こちらを今回のホンモノ共感クイズにしたいと思います。

前回、ご回答いただいた答えはとても素敵です。

さらに「しょうがない。」の意味を的確に捉えることができれば、子供にとって、胸キュンで、ハートを射抜かれるようなホンモノ共感の言葉ができるでしょう。

 

もし、あなたのお子さんがこういった言葉を多くは発するのであれば、またあなた自身も「しょうがない。」という言葉を発する大人であれば、ぜひその深い意味を考えてください。

こうやって、言葉の意味や感情を深掘りすることって、本当に大切なんです。

 

だから、私は薄っぺらい話をせずに、いつもあえて多くの人には受けないであろう、深い話ばかりをしてしまいます。

子供にとってはとても大事なことですので、気づいてください。そして私を信じてください。

ここまで深いホンモノ共感こそが子供の心に響くのです。だからこそ今回のホンモノ共感クイズです。

 

「こんな社会に生きていたって、しょうがない。」とはどういう意味でしょうか?

この意味を踏まえた上で、親として、そのマイナスにグッと止まり続けてあげるホンモノ共感の言葉って、どんな言葉でしょうか?

あなたが考えるホンモノ共感の言葉を考えて、3/8(月)21:00までにこのブログにご回答ください。

 

来週3/10(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えします。

ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。