こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

今年も1年を通じて、ホンモノ共感について、皆さんにいろいろとお伝えしてきました。

皆さんのお子さんの状態はどのように変化したでしょうか?

 

私のブログやメルマガをお読みの皆さんは、共感について頑張っていることと思います。

私の講座の受講生の中には、あともう1歩、共感があればお子さんも調子が良くなるだろうなと思われるケースは多々ありました。

・親御様の価値観と少し違っていた
・思わぬ言動をお子さんがとったりするときに、共感がずれてしまった
・真顔になって、重い雰囲気や硬い表情になって返事をしてしまった

こんなふうに共感をがんばっていても、うまくいかなくなるケースが多いです。

 

例えば、高校生の娘さんに化粧やメイクに興味を持ち始めたとします。

高校生なので、派手なメイクはしないと思いますが、もうメイクに興味をもってもおかしくない年齢ですよね。

あなた自身はあまりメイクに興味がない場合、あなたならどう対応しますか?

 

「まだメイクなんてしない方がいいんじゃない。大学生になってからでいいんじゃない。」

「あなたは綺麗だからメイクしなくていいよ。」

実際はこんなふうに対応される親御様が多いです。

ここで大事なことは、お子さんが興味・関心を持っていることに対して、親も同じように興味・関心を持つことなのです。

子供の世界に子供の目線で興味・関心を持って、共感していく必要があるのです。

 

ですので、私ならこんなふうに対応します。

「そうかそうか。メイクいいね。お父さんは詳しいことはわからないから、お母さんに聞いてみようか?」

「化粧品の売り場のお姉さんにメイクの仕方聞いてみよう。」

 

このメイクの話は一例にすぎません。

お子さんの学校であった話、「こんなことがあった。」「あんなことがあった。」「先生とこういうやりとりをした。」などの話について、マイナスなことを聞くと、すぐに親御様がプラス転換してしまうなどという話もよく聞きます。

何かお子さんにマイナスなことがあると、「それは相手にもこういう事情があったんじゃない。」とか、「悪気はないよ。相手には相手のこういう思いがあったんじゃない。」などと言ってしまうケースもよくあるようです。

この言葉を聞くと、お子さんは「あ、そうか。相手の気持ちはこうか、じゃあ自分の気持ちをおさめよう。お父さん、お母さんいいこと言ってくれてありがとう。」とは思いません。

子供が感じるのは「自分が感じることはおかしい。」とか、「自分が感じたことは間違っている。」とか、「自分の気持ちは認められない。」とか、そういったモヤモヤ不安感を感じてしまうのです。

 

実際、立場を逆にして考えてみてください。

もしあなたが子供の立場で何かマイナスのことを訴えたとき、親御様から「相手に悪気はないよ。」とか、「学校ってそういうもんだよ。」などと言われたら、あなたはどう感じるでしょうか?

きっと「うーん。わかってもらえないな。通じないなあ。言っても無駄だな。」と思うのではないでしょうか。

この感覚を積み重ねていくうちに自分の感じることに自信をもてなくなります。そして自己肯定感を下げ、学校というものに対して、行く気を徐々に失っていきます。

 

今、お話ししたようなケースは、お子さんに聞く限り、どうも親御様は自分では共感しているつもりのようなのです。

「子供の言うことに答えている。子供が安心できるような言葉をかけている。」という感覚なのでしょうか。ただこれは共感ではありません。

子供が嫌だと感じたこと、マイナスに感じたことは、そのままマイナスとして受け止めればいいだけなのです。

この感覚が親御様に身につけば、お子さんの状態はもっとよくなるだろうと思われるケースが多々あります。

もしあなたのお子さんがあと一歩というところで停滞しているならば、お子さんの言葉に対して、自分がどのように反応しているのか、特に親御様の価値観と違うことやマイナスな言葉に対して、どのように共感しているかをしっかりと見つめ直していただきたいのです。

 

これに似た話は何度も何度も繰り返してきましたが、何度お話ししても足りないぐらい重要なお話しです。

・子供の訴えに対して親御様の考えをぶつけてしまう。
・子供がマイナスの訴えをしてきたとき、それをプラスにもっていきたくなる。

こんな価値観や考え方があなたの中にないでしょうか?

 

実際、不登校の改善がうまくいっている親御様はホンモノ共感を徹底し、子供のマイナスにもマイナスのまま対応されています。

子供のマイナスをプラスに変えるということは、実はしなくていいのです。

もしかしたら、子供の考えがかたよっているとか、物の見方がおかしいとか、そう感じる方いらっしゃいませんか?

そう感じたとしたら要注意です。

子供のマイナスをマイナスのまま受け取る。これをしっかりと徹底していけば、必ずあなたのお子さんはプラスの方向に変わっていきます。

 

ホンモノ共感クイズ「ゲーム専用のマウスパッドを買ってほしい。」

前回のホンモノ共感クイズは、こちらのミスにより、コメントできない状態になっており、申し訳ありませんでした。

今回は、私から回答をお伝えします。

私ならマウスパッドはそんなに高くないので、ゲーム専用のマウスパッドだと、どんなふうにマウスの動きが違うのかを興味・関心を持って聞きます。

私自身はゲームはしないので、自分が詳しくないことについて、子供から詳しく聞いて、子供が見ている世界に共感しようとします。

おそらく今のマウスパッドには、不満が何かあるのでしょう。その不満についてもよく聞いて共感していきます。

 

ゲーム専用のマウスパッドは、おそらく種類がいろいろとあるのでしょう。

材質も凝ったものを使っていて、いかにマウスがなだらかに細かく動くのかということを売り文句にしているのだと思います。

ここにお子さんは惹かれるのでしょう。

・どういったところがその製品のいいところだと思ったのか?
・それによって何が得られると感じたのか?

こういったところを細かくきいて、共感していってみてください。

 

ホンモノ共感クイズ「ニンテンドースイッチ」

あなたのお子さんはゲームが好きで、特にニンテンドースイッチを使って、よくゲームをしています。

ある時、お子さんがこんなことを言い出しました。

「スイッチのボタンの押し具合が悪い。思わぬところで固くなったり、うまく押せなくなったりする。本体かコントローラーを買い替えてほしい。」

あなたなら、お子さんにどのように共感し、対応しますか?

 

ぜひお子さんが感じている世界をよくみてあげて、あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを1/3(火)14:00までにブログにコメントしてください。

来週1/4(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。