あなたはお子さんとの会話で沈黙に耐えられますか?
実はほとんどのお母さんは、お子さんとの間に長く沈黙が続くと、ついその沈黙を破って何かを話したくなります。
そしてその沈黙を破る言葉はほとんどの場合、提案かアドバイスになっています。
これを言うとお子さんは反応せず、ますますお子さんの沈黙は長くなります。
だからお母さんから沈黙を破ってはいけないのです。
お子さんが沈黙を破るのをひたすら待つことが大事なのです。
先日は魔法ことばベーシック講座の第11期ライトコースの参加者さんを集めて共感練習会を行いました。
練習会だったので、沈黙はなかったのですが、特に印象的だったのが、多くのお母さんが提案やアドバイスを言いたくなるのを必死に抑えていたことでした。
つまり、必死に抑えなければならないほど、お母さんたちは今までお子さんに提案やアドバイスをしてきたということなんですよね。
今回、練習に参加してくださった方は、そこは耐えて共感に徹していたので安心しました。
お子さんから求められていない提案やアドバイスは、絶対やめた方がいいです。
特にお子さんがしばらく沈黙する場面では、沈黙を破ってはいけません。
しかし通常、不登校のお母さんはそういう場面になると、無意識のうちにお子さんに選択を求めてしまうのです。
「どうするの?やるの?やらないの?」
「行くの?行かないの?」
「降りるの?降りないの?」
「残るの?帰るの?」
「なんでもいいからあなたの責任で決めなさい。」
こんなふうに沈黙を破って、お子さんに何かの選択を求めてしまうのです。
当然、この言葉は、ホンモノ共感とは縁遠いものです。
お子さんとの間で、しばらく沈黙が続いたならば、私はそれに合わせて沈黙します。
その間、お子さんの決定をじっと待っているのではありません。
その間は、口には出していませんが、私は心の中でホンモノ共感を続けているのです。
お子さんが悩み、迷いなかなか前に進むことができない。その心中を深く察して、心の中で共感し続けるのです。
これが先週にメルマガにお伝えした子供の状態のありのままに受け入れ、興味・関心を持つという本質的な正体です。
諦めるのではありません。見守るのともちょっと違います。お子さんに任せるというのとも少し違います。
この感覚は練習しない限り、おそらく身につくことはないでしょう。
練習してもなかなか難しいことと思います。
私ですらこれを身につけるのにすごい時間がかかりました。
最近、いろんな人への共感を通じて、このありのままを受け入れ、興味・関心を持つことができれば、相手が変わっていくことをとても実感しています。
面白いことにこのホンモノ共感は言葉を必要としません。言葉を発しなくても、なぜか伝わるようなのです。
何度も繰り返すようですが、これが腹の感覚でわかってできるようになれば、ホンモノ共感が腹に落ちたと言うことでお子さんがどんどん変わっていきます。
そのために魔法ことばベーシック講座を受講している第11期のライトコースの方々、今も共感練習に参加してくれているO B・ O Gの方々に、ホンモノ共感が腹に落ちる感覚をお伝えして、早期にホンモノ共感を身につけていただくための企画を継続して行なっています。
その企画の1つとして、受講生限定で、毎月1回、夜の共感練習会を行っています。
実際には共感の練習だけではなく、私が問題を徹底的に深く分析するデモンストレーションを行ったりもします。
前回はあるお母さんのスマホ依存の深掘りをしました。
そして数日前、報告いただきましたが、そのお母さんはスマホ依存を脱出することができたそうです。
面白いものですね。私は「スマホをやめましょう。」とは一言も言っていません。ただただスマホに依存してしまう理由を深く深く掘って理解していっただけです。
今月も夜の共感練習会があるので、また新たな問題の深い分析に取り組みます。
それは「基準」という問題です。
不登校のお子さんが人と関わろうとしなかったり、学校に行けない理由の1つに「基準」があります。
「社会や学校に求められる基準に自分が達しない。だから自分はその場には行かない。」
こんなふうに不登校のお子さんは思い込んでしまっているのです。
この「基準」という問題はとても深い問題なので、深掘りして面白い結果が出たらこのメルマガで皆さんにお知らせしますね。
なお、この「基準」もホンモノ共感を親御様がお子さんにできるようになれば、問題解決ができます。それぐらいホンモノ共感の効果は絶大なのです。
ホンモノ共感クイズ「この洗濯物が臭い。」
前回のクイズに7名の方から回答いただきました。ありがとうございます。
どの方も非常に良いお答えだと思います。
共感のポイントは子供の嗅覚を絶対に否定したり、疑ったりしないことです。そして子供の感覚に親の方から寄せていき共感していくことです。
どなたのお答えもそれができていて好ましいものでした。みなさんもこれらの答えを参考にしてください。
私の答えは皆さんと同じものになるでしょうから、今回は割愛します。
ホンモノ共感クイズ「車から降りたくない。」
あるお母さんは、お子さんが行きたいと言っていた場所に旅行に行くことにしました。
しかし当日の朝、やはりお子さんは「行きたくない。」とぐずりだしました。
お母さんは、なんとか時間をかけて、お子さんを説得して、車に乗せて出発し、目的地に到着しました。
それにも関わらず、お子さんは、「車から降りたくない。」の一点張りです。
あなたなら、こんなとき、どのような対応をしますか?
多くのお母さんは、ここで切れてしまいますよね。
「あなたが行きたいと言ったんじゃないか。だから連れてきたのに。」
みなさんはお分かりだと思いますが、ここで切れてはいけません。
なぜ切れてはいけないのか?
どの場所にどの目的で行ったのかは皆さんにお任せしますので、切れてはいけない理由と切れずにお子さんにホンモノ共感で関わる言葉を考えて、7/11(日)20時までにブログにコメントしてください。
ご自身で考えて、ホンモノ共感の言葉をつくることで、皆さんの共感力は上がっていきます。
来週7/14(水)に私が考える理由とホンモノ共感の会話をお伝えしますので、ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。