こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
あなたはお子さんが不登校になる共感の2つの落とし穴に気づいていますか?
魔法ことばベーシック講座では、ホンモノ共感を腑に落とすために実践練習を多く行っています。
参加者さん同士が二人1組になって、マイナスの話をしてもらい、それに共感するという練習です。
最近、お子さんが不登校になる共感の2つの落とし穴があることに気づきました。
1つ目の落とし穴は、話の最後に「良かったですね。」と言って話をまとめようとしてしまうことです。
そして2つ目の落とし穴は、型にはまった共感がうまくなることです。
まず1つ目の落とし穴「良かったですね。」についてです。
これは、プラス転換と言います。
大人の悩みに関しては、この言葉を使っても、わりと上手に共感ができるかもしれません。
しかし、この言葉では、子供の悩みについては、共感がほとんどできません。
子供のマイナスの話はマイナスのままで受け取らなければなりません。
聞き手が勝手にプラスに変えてはいけません。
ところが、多くのお母さんはマイナスの話をどうしてもプラスに転換しようとします。
そのお決まりの言葉が「良かったですね。」です。
一見、いい言葉でなにもおかしくないように見えますが、これは相手が他人の大人だから許される言葉です。
子供相手の会話で、最後に「良かったじゃない。」などと言うと、子供の心に少しずつヒビが入っていきます。
「話を強引にまとめられた。」
「『良かったですね。』とか言っているけど、お母さん本当にわかっているのかな。」
という感情が子供に宿るのです。
会話をプラスに持っていくのは子供の役割であり、その役割を親が奪うと後でとんでもないことがおきます。
そして、子供の心に少しずつ入ってしまったヒビは、このプラス転換を続ければ続けるほど、深く、深刻なものになっていきます。
しかも、子供の不登校はなおるどころか、どんどんひどくなっていってしまうことがほとんどです。
これが1つ目の子どもが不登校になる共感の落とし穴です。
2つ目の共感の落とし穴が、型にはまった共感はうまくなることです。
頭のいい人や理性・知性が相応に発達し、人生経験を色々と積んでいる大人は共感の練習をやらせても、割とうまくいきます。
ところが現場での、子供の問題には、非常に脆く、共感が崩れるのです。
これは型にはまった共感が上手い人ほど、顕著に崩れてしまいます。
それはなぜなのか?
今までは、親の自己肯定感が低いからと私は解釈していました。
ところがどうも、そうではなかったようです。
その答えが最近、わかりました。
その答えとは、子供の悩みや苦しみや本当の意味で全く腑に落ちていないからだったのです。
型を練習すればするほど、うまくなればなるほど、型ばかりに目がいってしまっているのです。
そもそも子供は何に悩んでいるのか?苦しみは何なのか?この本質に気づけなくなってしまうのです。
私は我が子のどんな問題に接しても、そして全てのお子さんのどんな問題に接しても、全く動じることなく、共感ができます。
その理由は、子供の悩みや苦しみの本質が手に取るようにわかるから、そこに怒る理由がないのです。そこに波立つ理由がないのです。
完全に子供の物の見方に立った物の考え方ができるからです。
頭のいい方はある程度、子供の気持ちは理解するのですが、それもある程度であって、ほとんどの場合、型に当てはめてしまっています。
本当の意味で深く、子供の気持ちが腹に落ちているのかというとやはりそうではありません。
そうすると、その人はおそらく、子供に対して、現場で共感することができず、できないことに悩み続けてしまうのです。
この問題の解決は人によって、方法が異なります。
こういった問題を持つ多くの人には、心の壁が分厚く存在しています。
そして、自分の本音や感情をちゃんと表に出せないことが共通しています。
特に親から共感されず、いい子で育った女の子ほど、大きく育ったらこんなふうなお母さんになりやすいのです。
私の仕事の大きな柱は、子供の心の代弁者だと思っています。
今まで不登校のお子さんの本当の心は、誰にもわかりませんでした。
それを私が初めて、明確な言葉にしたのです。
その代表例が「役立たず不安」です。
ホンモノ共感を身につけ、お子さんに幸せをもたらしたい。
その過程の中で、自然にお子さんが学校に戻ってくれればと願っている方は多いと思います。
ホンモノ共感を身につけたいのであれば、子供の悩みや苦しみを心底まで理解仕切ることがとてもとても大切です。
これは私が魔法ことばベーシック講座の中で、何度も何度も、子供の心を代弁しています。
このメルマガやブログでも、何度も何度も、子供の心を代弁しています。
これらを皆さんもっと真剣に腹に落とそうとしてください。
本当の子供の悩みや苦しみを代弁できることが、あなたの達成すべき目標です。
他の言葉がけの方法とは違い、私の提唱するホンモノ共感には、型がありません。
子供の感情や気持ち、考えに合わせるので、型があっては本来いけないのです。
ただ、練習の最初は、ある程度、型がないと取り組みにくいでしょうから、型を用意しています。
見ていると、型にはまった流暢な共感が得意になるのは危険です。
子供の心を型に当てはめようとしてしまうからです。
こうなると、子供の心に型はないので、共感しているつもりでも、子供の心から離れていることがよくあるはずです。
このメルマガをお読みのあなたはどうでしょうか?
あなたの自分の子供への共感のパターンは何種類ぐらいありますか?
ゼロという方や、もしその型が少ないのであれば、あまり良くない状況ですね。
なんども言います。
最初は慣れるために、型を持つのは構いませんが、そこから脱却できないと共感が進歩しなくなるはずです。
ただ単にさらさらと流れるだけ、本当の子供の奥深くの苦しみや悩みには到達していない。
もし、そう言った人が、「自分の型を崩して、ホンモノ共感をしてあげたい。」「子供を幸せにしたい。」と思われるのであれば、次の魔法ことばベーシック講座のご案内をお待ちください。
ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「大丈夫」
前回のクイズに15名の方がご回答いただき、ありがとうございます。
全員正解です。
「大丈夫」という言葉は、プラス転換になります。
「大丈夫、大丈夫。」という言葉を連発するお母さんは、私が見てきた限り、マイナスへの共感は、うまくない人がほとんどでした。
親から「大丈夫、大丈夫。」と言われ続けると、子供は弱音を吐けなくなります。
弱さを人に見せることができなくなります。
だから人前で弱いところを見せまいとして、学校へ行けなくなるのです。
私は不登校の解決とは、親も子も感情を解放することであると私は考えています。
幼少期に隠してしまった感情の解放がうまくいかないと、お子さんの不登校の改善や解決もうまくいかなくなります。
ですので、子供が何か問題を抱えたとしても、不安を口にしたとしても、「大丈夫。」などと言ってはいけません。
気づいた時から、必ず「大丈夫。」という言葉を使わないようにしてくださいね。
ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「本当に共感し続けていいのか?」
子供の要求には、共感をして応じてあげること、それを私は口を酸っぱくして伝え続けています。
そしてこれは、その私の主張に対して、よくある質問です。
「子供の要求に応答し続けると、際限なくエスカレートしてしまう。
本当に共感し続けていいのか?」
さてもし、あなたが共感のことを人に教えたとして、こんな風に聞かれたとしたら何と答えますか?
この回答には2つの視点があります。
どちらの視点でもあっていれば結構です。
このことを考えて、答えをブログにコメントしてください。
回答の期限は7/15(月)9:00です。
来週7/17(水)のメルマガで、私が考える答えをお伝えします。
ぜひこの機会を活用して、ホンモノ共感の力を身につけていってください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。