原因①母親と離れると不安

子どもが学校に行きたがらないときの原因は実にさまざまで、母親と離れることに不安を覚えているケースはよくあります。
子どもは親に依存するのが必然であり、依存度が大きいほど離れることに不安を感じてしまうのです。
今までずっと一緒にいられたのに、学校に行くようになれば離れなくてはいけません。
数分や数十分程度なら我慢できるかもしれませんが、数時間ともなると辛いと感じてしまうのでしょう。
子どもは父親よりも母親に依存する性質があるので、母子家庭の家庭ではよく起こる問題です。

我が子が不登校になるときは必ず原因があると考えてください。
小学校低学年で登校したがらない場合は、母親と離れたくないのが原因かもしれません。
近くから離れようとしない場合は、母親依存が招いている不登校だと考えられます。
この場合の不登校は年齢を重ねるにつれて解消することが多いので、さほど心配する必要はありません。
親ができる対策は子どもとよく遊んであげること、スキンシップを意識することです。
子どもが先生に対して慣れを感じ、学校生活に親しんでくれば自然と解決していきます。

原因②「良い子」期待への息切れ

人は周りから過度の期待をされると疲れるもので、大人社会でも顕著に見られるものです。
期待をされるほど、その期待に応えようとして無理をしてしまうわけです。
こうした状態は子どもにも見られることで、親が良い子への期待をすることにより、子どもが息切れしてしまうケースがあります。
例えばスポーツは万能でなければいけない、勉強は好成績が当たり前など、過度の期待をすると子どもは疲れてしまいます。
強いプレッシャーを感じてしまうので、心身ともに疲れてしまうのです。

ほかにも子ども自身の性格も大きく関係しており、完璧主義の子どもは無理をしがちです。
自分以上の能力を発揮しようと頑張るあまり、ストレスを感じて学校に行きたくないと考えてしまうことが少なくありません。
完璧主義の性格の持ち主は、神経質な性質であることが多いです。
小さなミスも許せないと考えていると、精神的に余裕がなくなってきます。
こうしたお子さんに対しては、無理をさせないことが親の務めとなります。
学校に行きたがらないときは、少しくらい休ませてあげるといいでしょう。
また自分に無理をしないように伝えてあげることも大切です。

原因③いじめや人間関係のトラブル

いじめや人間関係に問題があり、子どもが不登校になるケースは多いです。
思春期のお子さんによく見られる症状で、同級生からいじめを受けている、先生を信用できない、などが要因になることが多いです。
これらのトラブルは相手がいることですから、自分自身だけでは解決できません。
よくあるのは転校生が不登校になってしまうケースで、学校生活に馴染めずに引きこもってしまうケースはよくあります。
子どもはいじめの事実を親に話そうとしない傾向があるので、親が察してあげる必要があります。

身体の不調を頻繁に訴えてくるようになった場合、学校に行きたくないために仮病を使っている可能性もあるでしょう。
ただいじめや人間関係の悩みによって、本当に心身の不調をきたしている場合もありますから、親が冷静に見極めることが大切です。
性格が急に変わって怒りっぽくなったり、言葉遣いが荒れてきたりした場合も注意が必要です。
いじめの問題解決は簡単ではないため、転校をして現状から脱却するか、不登校の状態から進路のことを考えていく対策が必要になることもあります。

原因④発達や学習の遅れ

学校という大人数の場に身を置くことは、子どもにとって大きなストレスになる場合があります。
発達や学習の遅れなどが見られる場合も、学校に行くことを嫌がるようになるケースが多いです。
集団生活に馴染むことができない、勉強についていけなくて悩んでいる、コミュニケーションに問題があって友達ができない、などはよくある悩みでしょう。
お子さんが精神的に病んでしまうと、行動も荒れてくることが多いです。
我が子の様子が変化していくのを、誰よりも早く察知できるのは親です。

発達や学習の遅れが見られるお子さんには、得意分野・苦手分野がはっきりしている子が少なくありません。
担任の先生に対して子どもの特性を伝えておけば、配慮してくれる場合があるでしょう。
親がやるべきことは子どもを叱るのではなく、ある程度自由にさせてあげることです。
趣味に没頭させてあげること、無理に学校に行くように進めないこと、なども大切になります。
学校側からの対処法としては、登校方法の変更などを提案してくれることがあります。放課後に登校して勉強する、教室ではなく保健室でサポートしてもらう、などの対策は実際に行われているのです。

原因⑤甘やかされた子に多い甘え依存

甘やかされた子が学校に行きたがらなくなる場合、甘え依存が原因かもしれません。
家にいるときは自分の思い通りにさせてくれたのに、学校に行くとわがままが通用しないと感じたとき、不登校になってしまうことは少なくないです。
甘やかされると我慢ができなくなり、ちょっと嫌なことがあると学校を休んだりしがちになります。
嫌なことからは逃げればいいという逃避型の思考を身につけてしまうと、健全な学校生活を続ける上で問題となります。

甘やかされた子は自己中心的な思考に陥ってしまうことがあり、周りの子どもたちとうまくやっていけない状況を招きやすいです。
コミュニケーションを取るのが苦手、自尊心が高いので周りから避けられる、などなど。
甘え依存は生活リズムの乱れを招くこともあるので、規則を重視される学校生活は苦痛に感じるのかもしれません。
甘え依存によって不登校になっているお子さんに対しては、急かせないことが重要となります。
甘えることに慣れている本人からすれば、普通のことが人一倍苦痛に感じられるのです。
甘え依存から脱却させるためには、親が必要以上に甘やかさないこと、やるべきことは最後までやりきる癖をつけさせること、などが重要になってきます。

原因⑥無気力

無気力になってしまうのは大人だけではありません。
子どもが無気力になるケースもあり、人生を無意味なものだと考え始めることがきっかけになることがあります。
何度も失敗をして自信をなくすと、臆病な性格に変わっていきます。
受身の性格になってしまうと、自分から行動することを嫌がるようになるのです。
離婚や死別などがきっかけとなって無気力になるケースもあります。これらが原因で不登校になっている場合、その原因を取り除いていけば解消することが少なくありません。

無気力の子どもによく見られる特徴は、自分の好きなことにはのめり込むことです。
一日中ゲームをしたり漫画を読んだりしているなら、好きなことには興味を示している証拠です。
放置しておいても改善することが多いですが、学校に行きたがらない理由を模索していく必要はあるでしょう。
子ども自身が自分の中で焦りを感じたとき、行動に移すことは少なくありません。
子どもには子どものペースがありますから、親が登校するように急かしすぎるのはよくないです。
ストレスが原因の無気力なら、家でゆっくりと休むことで解消することがあります。

子どもが不登校になる原因で多いのはいじめですが、ほかにも理由は数多くあります。
自分の子どもが不登校になっている場合、どこに原因があるのか見極めていくことが何より大切となります。
そして子どもを焦らせることなく、じっくりと待つという対策も必要でしょう。

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