規則正しい生活習慣に改善

不登校になると朝が苦手となり夜型になってしまう傾向にあります。
不登校者の多くは心が休まるときは夜しかないと考えている傾向にあり、朝を苦手としてしまいます。
お昼過ぎまで寝ていて夜中に起きているということになってしまうと、更に朝が苦手ということも学校へ行くことができない要因となってしまう可能性もあるため学校へ行かないからと好きなようにさせるのではなく、朝は決まった時間に起きるように親も協力をしてあげる必要性があるのです、

規則正しい生活をすることによって、心のバランスがとれてくるケースも実は少なくはありません。
朝しっかりと目を覚まし、家族で食事を取るというような生活習慣だけでも精神的な安定を目指すことが可能にもなります。
特に両親が共働きなどで昼間家にいない場合、自由にさせてしまうと昼間家にいるのは楽しいことであると思ってしまう可能性もありますので、お菓子やお金を家におかずにお昼御飯は自分でつくってもらい、授業に沿った勉強をすることを声かけすることなども大切です。

不登校者でも学校にいるような生活を送れるようにすることで、不登校からも抜け出しやすくなるため普段から朝はきちんと起きる、学校に行かなくても学生としての務めを果たさなくてはならないことをしっかりと話し合うことも必要です。

家や学校以外で安心できる「居場所」を作る

不登校になってしまうと心配されるのが引きこもりではないでしょうか。

引きこもりの多くは学校へ行けなくなったと同時に家からも出る機会を失われてしまい、意図しない形で引きこもりとなるパターンが実に多いと言えます。
不登校になってしまう要因としては学校に居場所がないと感じている可能性が多いにあります。家にいるなら安心かというと実はそれも違います。

不登校者の多くは自分が学校へ行っていないという後ろめさたさを感じています。
そのため、学校にも家にも自分を出せる場所がなかったり、コミュニケーションを取る機会を失っている可能性もあるのです。
最近ではフリースクールなども増えていますのでフリースクールに通わせてみたり、何か好きなことに没頭できるような習い事をさせてみるというのも一つの手段です。

学校や家以外の世界を見ることでこれまでの考えが変わる可能性もありますし、引きこもりの予防にもなります。
更にフリースクールなどでは同じように学校へ行くことができないと悩まれている人もいますので、フリースクールで友だちを作り安心して過ごせる場所になることで心の安定を取り戻して行くことが出来ると言えます。
視界を広げてあげること、今の場所とは異なる居場所を作ることによって学校への復帰を目指すようになる可能性も非常に高いのです。

学校の先生と連絡を取り連携する

子どもが不登校になってしまうといじめられたのではないだろかという不信感から、親御さんのなかには一切の関わりを遮断してしまう人も少なくはありません。
しかし、それは子どもの学校への復帰を妨げている可能性があります。
そのため、子供が学校へと行けなくなった場合には諦めずに密に学校の先生との連携をすることが必要となっていくのです。

これまでの学校での様子がどうだったを知りたいと願うことによって、先生も学校でのことを調査してくれる可能性もあり、不登校の原因が判明する可能性もあります。
また、親御さんと学校の先生がコミュニケーションを取ることで自分のことを心配してくれているという存在がいるという安心にもなり、学校を意識して復帰したいという気持ちが高まるとされています。

残念ながら不登校の期間が長いと学校側も諦めモードになってしまうことがあり、不登校者の親からすると納得できないかと知れません。
けれど生徒数に対し教師の数は限られていますのでそのなかで次々と起こる問題に対応をしていかなくてはなりません。
親御さんから自主的に動いて先生とコミュニケーションを図りながら子どもに「今日は遠足だったらしいよ」などと話し学校が近くの存在であることをそれとなく認識させること、学校へ行けるタイミングを先生と話合うことが求められます。

子供の主体的な動きや意見を尊重する

子供が不登校になってしまうと親御さんの多くが焦りを感じてしまのも当然ですか、子供に対して学校へ行くように強要すると返って行き難くなってしまう可能性があります。
学校へ行きたくないという意見を受け入れるのは困難かもしれませんが、行きたくないことを否定しないことが重要です。
そのうえで今後のことをどうしたいと考えているのか、自由に意見が言える環境を作ることが大切です。

学校へ行けなくなってしまったことで頭ごなしに怒る親がいたり、理由を言わないなら学校へ行くように強要してしまうと、ますます殻に閉じ籠ってしまいます。
まずは親子の信頼関係を取り戻す意味でも、子どもの意見を尊重することが大切です。
学校へは行かないけれど塾は行く、習い事は続けるというと大抵が反対してしまいますが、それを止めてしまうと居場所を失わせることになります。
また、意見をねじ伏せてしまうとますます心を閉じさせてしまうことになりますので、意見に耳を傾けて主体的な動きは認めてあげてさらにはその意見を尊重してあげることが必要となっていきます。

学校へ行かせないとと焦ると自分の意見を押し付けてしまったりする可能性も多いのですが、それは完全に逆効果で、親からも認めてもらえていないという悲観に繋がり兼ねないということも念頭に置いておいて下さい。

不登校に対する罪悪感ををなくすように努める

学校へいけないということに罪悪感を抱く人は少なくはありません。
不登校だから出掛けたらいけないのだというような認識を持たせたり、同年代の子供とは違うという考えを抱かせてしまうと、ますます学校への復帰を困難にしてしまいます。

自身が不登校者というレッテルを貼られているような気持ちになってしまい、外へ行くのも困難となってしまい引きこもりを誘発されてしまいます。
罪悪感を完璧に失くすというのは難しいかもしれませんが、特別なことではないということを話してあげたり学校へは好きなときに行ってもいいということを話してあげることが必要となります。

なかには全く学校へ行かないというような子供だけではなく、月に一度くらい気が向いたら行くというような環境の人もいるかもしれません。その時に親が過度に喜んだりすると学校へ行っていない状態は悪いことなのかと深読みしてしまう可能性もありますので、学校へ行ったということを特別視しないことも罪悪感を抱かせないことに繋がります。

また、他の子供と比較をしないことや他のことで子どものことを叱るときに学校へ行っていないことを責めたりしないこと、子供が何らかの理由で傷ついていて、学校へ行かなくてはならないけれど行けないなかで戦っているということを認識することが大切です。

◇  ◇  

子供が学校へ行けなくなってしまい、不登校になったら親であれば心配するのも当然です。
しかし無理に通わせようとするのは絶対に止めましょう。

子供は親には言えないことで悩んでいる可能性が大きいのです。
自分にも打ち明けてくれないというのは寂しいかもしれませんが、言える時を待つということも必要であるため子供の意見を大切にすることを意識して下さい。

ちなみに、当サイトを運営する私、「新井てるかず」はこれまで1200人以上の不登校の生徒を対象にカウンセリングを行い、その88%を復帰へと導いてきました。
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