家庭での会話が事務的な確認や指示が多い
引きこもりの子供は自己表現が明確にできないことが多いものです。
その要因として家庭の中で自分の主張をはっきりとできないことが少なくありません。
特に家庭での会話が事務的な確認や指示が多い場合には、親との意思の疎通を図ることができず、一方的に指示を受け入れるだけの存在となっていると考えてしまうことが多いのです。
親は子供を立派に育てたいと考えるあまり、自分の経験から誤りのないように様々な確認や指示をする傾向が強くなってしまうことが少なくありません。
しかし家庭での会話が確認や指示の内容が中止になってしまうと、子供は自分で考えることの意味を見失ってしまい、やがて自分の居場所がなくなってしまうと言う恐怖感に襲われてしまうことが多いのです。
子供に失敗をさせたくないと言う気持ちはわかりますが、自分で考えて行動するようにすることは非常に重要であり、自主性を養うためにも非常に重要なこととなるのです。
子供の主体性を重んじて意見を聞くようにすることが非常に重要です。
条件付きでほめている
引きこもりや登校拒否に至る子供の共通点の1つとして、自分自身の行動に対して主体性がないと言う点があります。
その要因となるのは親が子供を条件付きでほめていると言う点です。
親の言うことを聞けば褒めるとか、試験で良い成績を取っていればほめると言うのがその例で、親の期待に応えることが褒めてもらえる方法であると勘違いしてしまうことになるのです。
子供は本来自分自身で物事を考え、解決の道を探っていかなければなりません。そのため自分自身で問題にぶつかった時に自分なりの答えを導くことが必要となるのですが、初めからその答えを親が与えてしまうことになるため、物事を論理的に考える力が欠落してしまうのです。
自分自身の問題を合理的に解決することができず、引きこもりや登校拒否といった行動をとることになってしまうので注意をしなければなりません。
子供が自分で考えて行ったことに対して客観的にこれを評価し、良い結果が出たのであればほめることが大切です。
子どもの話を向き合ってきちんと聞かない
現代社会では親もお仕事を持っていたり、子供の面倒を見る以外にも様々なやらなければいけないことが多いため子供の話を聞く時間が非常に短くなっているのが実態です。
しかし、だからといって子供の話を向き合ってきちんと聞かないのは子供にとって大きなマイナスとなるので注意をしなければなりません。
子供は子供なりに悩みを抱えていることが多く、まだ表現力が未熟であるために適切にその内容を端的に伝えることができない場合が多いのです。
そのような時に子供が言おうとしていることをしっかりと聞いてあげられない場合、子供は親に対しての信頼感を失ってしまうことが少なくありません。
これが結果的には大人に対する不信感につながり自分自身の殻に閉じこもるようになってしまうことが多いのです。
忙しい時間の合間でも子供の話を聞く時間を作ることが大切で、その話に対して答えを導いてあげることが信頼関係につながり、引きこもりや登校拒否を少なくするために重要な方法です。
自分の意見を押し通す
子供は未熟でも自分の意志をしっかりと持っているものです。
その意志を否定し親が自分の意見を子供に押し付ける事は子供が自ら考えるきっかけを失い、様々なものに流される傾向が強くなってしまいます。
そのため物事に向き合わずに逃げてしまう傾向が強くなってしまうのです。
また親を含めた大人を信頼しない傾向も強くなります。
これにより学校や家庭で嫌なことがあるとこれを表現できず、登校拒否や引きこもりを引き起こすことになるので注意をしなければなりません。
忙しい親の中にはついつい効率的な方法を子供に教えたいと自分の意見を押し通す人も多いものです。
しかし、様々な経験の中から自分自身で判断することで、困難な状況に向き合った場合でもこれを解決する方法を自ら考える力を身に付けることにつながるのです。
初めから自分の意見を押し通すのではなく、子供の話を聞いて、誤っていると思うのであればその理由を明確に説明して自分の意見を示すことが必要です。
常にレベルが高いことを要求する
子供は大人に比べて知識も経験も乏しいため、親から見ると様々な物事の実現レベルが非常に低く感じてしまうことも多いものです。
しかし子供は自分自身が精一杯物事を成し遂げたと考えていることが多いので、何かをやり遂げた場合にはまずその点に関してほめてあげることが重要です。
親の中には自分自身の知識や経験を子供に当てはめてレベルの高いことを要求する人も少なくありません。
自分の子供であってもその特性や経験はそれぞれ異なるため、急にレベルの高いことを要求されても実際にはできない場合も多く存在します。
親の要求に応えられないことで自分はだめな人間だと思い込んでしまう例も多く、そのために社会に対しての不信感や自分の能力に対しての不信感を持ってしまうことも多いのです。
結果として周囲に上手に適応できなくなってしまい、登校拒否や引きこもりを起こしてしまうことに結びつく場合も多いので、注意をしなければなりません。
子どもに困難を経験させない
引きこもりや登校拒否に至る子供の共通点として、親が子供に困難を経験させていないと言うものがあります。
人間が成長する中で常に様々な困難や今まで出会ったことのない現実と向き合うことが非常に多く、その一つ一つについてしっかりと向き合い十分に考えた上で自分なりの結論を出すことが生きていく上で非常に重要なこととなっています。
ですが、困難を経験していない子供にはそのような困難に向き合った場合にどのように対処していいかわからず、その場から逃げるために登校拒否や引きこもりを行ってしまうことが多いのです。
このようなことを防ぐためには子供に必要な困難と向き合う経験をさせることです。
難しい局面に至ったときに親がすぐに手助けをするのではなく、自分なりに考えて物事を解決することを行わせることが必要です。
その答えを導くために様々なフォローをすることが重要ですが、代わりに問題を解決してあげる事は避けなければなりません。
「今」の子供の姿を見ていない
子供はいくつになっても小さいときのままと考えている親も多いものですが、子供は驚くほど速いスピードで成長するものです。
またその過程で様々な情報を外部から吸収し、考え方も変化するものであるため、その現実を常に見てあげなければなりません。
子供が今何を考えているのかを知る努力をするとともに、子供の悩みや希望に関してしっかりと向き合ってあげることが必要となるのです。
登校拒否や引きこもりになりやすい子供の共通点は親が自分の理想を子供に押し付け、今の子供の姿をしっかりと見ていないことが少なくありません。
そのため子供の考え方と親の考え方が大きく離れてしまい、子供が親を信頼しなくなってしまっているケースが多いのです。
最近は忙しいために子供と向き合う時間をなかなか取ることができないと言う親も多いのですが、短い時間でも良いので子供と話をする時間を作り、今何を考えているのかを聞くようにする努力を惜しまないことが非常に重要なこととなっています。
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子供が引きこもりや登校拒否を起こす理由には様々なものがありますが、その最も基本的な要因は様々な問題を自分自身で解決することができなくなってしまうためにこれらの行動を起こすことが非常に多くなっています。
その要因として信頼できる大人がいない場合や、自分自身で物事を考えて行動することができなくなっている場合が多いのです。
1番身近な大人である親が子供に対して信頼できる大人となることが必要で、そのためには子供のことを正面から理解し、常に一緒に問題を解決してくれる頼れる人間であることを意識させなければなりません。
同時に、様々な事柄を子供自身に経験させ、自分自身で問題を解決することができる姿勢を身につけさせることも必要で、日常的なコミュニケーションを保つことが最も重要となるのです。