人嫌いだと引きこもりになりやすい
人嫌いだと引きこもりになりやすいのは、紛れもない事実だと言えるでしょう。
人懐こくて誰とでもすぐに仲良くできる人が引きこもりになるよりは、人嫌いで仲良くするのが苦手という人が引きこもりになりやすいのは何もおかしなことではありません。
人が嫌いだから必ずしも引きこもりになるわけではないにしても、なりやすい事自体は間違いありません。
人間誰しも嫌なことや面倒なことは避けたいと考えるものだけに、人付き合いを面倒だと感じれば引きこもりになる可能性は高まります。
あくまでもなりやすさの問題でしかないので、本人がどれだけ人が嫌いであったとしても、生きていく上で人との関わりを一切断つことが難しいことを理解していれば、最低限の人付き合いはしていくことになります。
わかっていても我慢できないほどに、人が嫌いであれば引きこもりになってしまうことでしょう。
現実的には人嫌いだからといって引きこもりになる可能性はそれほど高くはなく、実際に多くの人嫌いが社会に出ています。
それでも人嫌いではない人よりも、引きこもりになりやすいというだけの話なので、実際にそうなってしまうかどうかは、本人次第ということになります。
人嫌いだからといって、普通の人の何十倍もの確率で引きこもりになってしまうというわけではありませんから、これ自体は特別問題のあることではありません。
色んな人と交流をするのが好きな人もいれば、嫌いな人もいるというレベルの話ですから、引きこもりになった人の多くは人嫌いの傾向があったとしても、人嫌いが必ず引きこもりになるわけではないのです。
嫌いじゃなくても引きこもりになることに
人嫌いじゃなくても、逆に相手のことを考えすぎて人と接するのが怖くなり引きこもりになってしまうというパターンもあります。
人嫌いのタイプは我の強くて他人と合わせられないということが多く、外に出ること自体はそれほど苦にしないことがある一方で、お人好しのタイプだと周りに迷惑を掛けているのではと思って外に出るのを恐れるようになってしまうこともよくある話です。
周りに迷惑をかけたくないという気を使うことができるからこそ、自分は外に出てはいけないのではと考えるようになり、引きこもりになってしまうケースです。
単なる人嫌いだと自分第一に考えるので、生きていくためには社会にでなければならないが、そのために周りに合わせるのも嫌だという考えで社会に出ながらも自分勝手に行動することがあります。
それに対して他の人の迷惑を考えすぎると、自分が外に出て迷惑をかけてはならないと、外に出るのが怖くなってしまうということになります。
仲良くしてくれる人や環境が良ければ、外に出ることをなんとも思わないタイプでも、環境次第では引きこもりになってしまうことがあるのです。
むしろ、ケースとしては人嫌いで引きこもりになるよりも、こちらのほうが多いとも言えるでしょう。
特に日本人は相手の目を気にしすぎる傾向にありますから、相手の考えていることが気になり始めると、自分を中心に考えていない優しい人ほど外に出るのが怖くなり、引きこもってしまいがちです。
このように人嫌いでなくても、引きこもりになってしまう可能性は十分にあるので、引きこもりだから人嫌いと決めつけるべきではありません。
人が嫌いになって引きこもりになることも
元々は人嫌いではなかったけれども、後天的に人が信用できなくなってしまい、引きこもりになるというケースもあります。
誰かに騙されるようなことをしたり、嫌がらせを受けるようなことがあれば、人と関わるのが怖くなってしまうものですし、信用していた相手に裏切られればショックはさらに大きなものとなります。
一度人間を信用することができなくなってしまえば、外に出ることが非常に怖いことだと思うようになり、周りの人が全て敵に見えてしまうため引き込もってしまいがちです。
元から人嫌いだと最初の段階で人間は信用出来ないものだと考えているところがありますから、何かあったとしてもこんなものだと割り切れる部分があったりします。
人が良いと相手を信用していた分だけ、裏切られたときのショックは大きく、人嫌いというよりは人間不信になってしまって、引き込もってしまうのは珍しくありません。
世の中すべてが嫌になってしまうことがあるように、人嫌いじゃなかった人が人嫌いになって引きこもりになるというのは、よくある話です。
これも人が嫌いな性格の持ち主は引きこもりになるケースの一例ではありますが、過程が違いますから、元から嫌いだった人と比較をすると問題となる部分は違うということになります。
この辺のことを一緒くたにして人嫌いだから引きこもりになると言っても問題の解決にはなりませんから、十分に注意をしなければなりません。
競争が厳しい現代社会では、後天的に人のことが嫌いになってしまって、人間不信に陥り外に出ることができなくなってしまうことも、多いということをよく覚えておくようにしましょう。
誰しも起こり得ること
人嫌いだと引きこもりになりやすいと言っても、傾向の話であり最終的には個人差の影響のほうが余程大きいと言えます。
実際に世の中には偏屈で人を近づけさせないオーラを出していても、社会に出て生活をしている人もたくさんいますし、その逆に話してみれば人懐こくて誰とでも上手くやっていけそうな人が引きこもりになっていることもあります。
引きこもりは誰にでも発生しうるものであり、なりやすい性格があったとしてもその人達が確実になるわけではありませんし、逆になりづらい性格であったとしてもなにかのきっかけで外に出られなくなってしまうことも少なくありません。
大事なことは性格で一方的に決めつけてしまうのではなく、性格を含めた様々な要因を考慮して引きこもることがないかを考えることになります。
ストレスの多い現代社会では、何をきっかけに外に出ることができなくなってしまうかわかりません。
簡単に性格の問題と片付けてしまうようであれば、本来であれば救うことができた相手を救えなくなってしまうこともあります。
引きこもりはひとつの要因だけで起こるわけではなく、様々な要因が折り重なって起こるものですから、何かひとつの理由をあげてこれが原因だと断ずることはできません。
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一方的な決めつけというのは、逆に相手を追い込んでしまうことになりかねませんから、傾向としてそのようなものがあることと、人嫌いだから引きこもるようになるのは全く別物と考えるようにしなければなりません。
息つく暇もない厳しい競争社会の現代の環境においては、たとえ人嫌いでなかったとしても、いつ何処で何がきっかけで引きこもりになってしまうのか分かりませんから、決して決めつけはしないようにしましょう。
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