来春高校に進学する方の中には、働きながら学べる環境として、定時制高校や通信制高校を進学先として検討している方もいらっしゃることでしょう。

定時制高校も通信制高校も、所定の条件をクリアすれば高校卒業資格をとることができる点では同じです。

しかし同時に、次のように悩んでいるのではありませんか?

「いったいどんな違いがあるんだろう・・・?」
「自分はどちらが向いているかな?」
「仕事と勉強、両立できるのはどちらだろうか・・・?」

このように不安に思う方も多いでしょう。

今回は定時制高校と通信制高校の違いについて説明いたします。
あなたにとって、どちらがよりよい環境であるのか、参考にしてみてください。

定時制高校と通信制高校の違い

1.通学して勉強する定時制高校、在宅で勉強する通信制高校

定時制高校は日中仕事をしている人が、仕事を終えてから学校に通うケースがほとんどです。
クラスごとに先生から授業を受ける形式は、それまでの小学校、中学校と変わりありません。

一方、通信制高校の場合は、在宅で自主的に学びます。
学校によっては、夏休みの長期休暇に学校に行く機会を設けているところや、週に一度学校に行く日があり、勉強でわからない部分を教えてくれる制度もあります。

2.時間に縛りのある定時制高校、時間を自由に使える通信制高校

定時制高校のほとんどは、夜間に授業を行ないます。
日中、仕事がある人は、仕事後の時間を勉強にあてることができ、時間の有効活用になります。
ただし、仕事の疲労がたまっている場合でも、学校に行く必要があるので、仕事と両立できるかが重要です。

通信制高校は自宅で学ぶことができるので、夜間の仕事をしている人や、毎日決まった時間に学校に行くのが難しい人でも自由に時間を決めて学ぶことができます。

定時制か通信制か迷った時に選ぶポイント

1.時間管理

定時制高校の場合、授業の開始時刻と終了時刻が決まっているので、その時間は学校にいる必要があります。
職場と学校が離れている場合や、仕事に時間がかかってしまった場合、あるいは体調を崩した時など、授業に遅刻したり、休む必要があるでしょう。

その点、通信制高校の場合は自分の自由に勉強の時間を設定できるので、遅刻や欠席の心配はありませんね。
ただし、学校の授業と違って、先生や他の生徒たちがいないので、時間にルーズな人はなかなか勉強がはかどらないかもしれません。
自宅での学習は、スマホやテレビや本の誘惑もあるでしょう。

2.人間関係

定時制高校はクラス制を取り入れているところがほとんどです。
社会人を経てから学校に入学した人もいるでしょうから、若い人から年が離れた人まで、幅広い年代の人と出会うことができます。
そのため、人間関係の幅を広げたいという方には、定時制が向いていると言えるでしょう。

一方、通信制高校の場合は、自宅でひとりで学ぶことがほとんどです。
人付き合いが苦手な人や、ひとりの方が勉強がはかどるという方は、こちらが向いているかもしれませんね。

3.専門性

圧倒的に専門科目が多いのは通信制高校です。
学校によって得意とする専門科目が異なるので、あなたが学びたい科目について、どんな特色があるか、学校を比較して調べてみましょう。

定時制高校にも専門科目を学べるところはあります。
ただし職場から通える距離に、自分が学びたい教科を専門としている学校があるのかないこともあります。
自分が身を置いている環境に合わせて、行きたい学校を選ぶのがベターですね。

定時制高校、通信制高校どちらにも異なる魅力があることがおわかりいただけたと思います。

その上で大切なのは、あなたにとってどちらが合っているのか、ということです。

あなたが学びたいことが学べる学校で、仕事と勉強の両立が可能なところはどちらなのか、じっくり考えて検討してみてくださいね!

あなたのことを心から応援しています!