引きこもりが増加傾向にある?

引きこもりが増加傾向にあるようです。
その理由は、人の生き方が多様化していることが1つでしょう。
中学校までは義務教育なのでだれもが同じような教育を受けます。
全く同じことを習って全く同じ経験をするとまではいきませんが、一定の決められたカリキュラムがあるので、似たような教育を受けることになります。

高校に上がると差が出てきますが、それでも同じ学校ならカリキュラムは共通です。
普通科では大学受験を意識した勉強をしますが、工業高校や農業高校に通っている人は実践的な勉強をします。
また、男子校・女子高なども高校からは出てくるので、異性と関わる機会が減ることもありますよね。

中学までは引きこもりになる人はゼロではないものの、どちらかといえば少ないでしょう。
みんなと同じ行動をしていれば大きな失敗をすることはなく、困難な壁にぶち当たる可能性は低いです。
同じ道を歩んでいる人がたくさんいるということは生きていく上で大きなメリットです。
同じ道の先を進んでいる人がたくさんいて、見本となっていてくれます。
それに対して、人とは違う道を進んでいる人は見本となる人が少ないので、様々な壁にぶち当たるでしょう。
そして、壁にぶち当たっても自分の力で乗り越えなければなりません。

人の生き方が多様化している時代なので、困難な壁にぶつかって精神的に潰れてしまう人も増える傾向です。
うまく行かないことが続くと行動をすることが怖くなります。
「また失敗するのではないか」という不安が頭をよぎるからです。
そういうマイナス思考に陥ると、ますますうまく行かなくなって負の連鎖に落ちます。

引きこもりの人は現実逃避をする?

それでは、自宅に引きこもったらなにをするでしょうか。
多くの人は現実逃避をすることになります。
具体的には、ゲームをしたり動画を見たりです。

ゲームをするとまるでその世界の中に入っているような感覚になります。
最近ではMMORPGというジャンルのゲームが話題になっています。
一般的に、ゲームの中のキャラは現実には存在しません。
ところが、最近のネットにつながったゲームでは現実に存在する人がゲームの中で動いてコミュニケーションがとれるようになっています。

ネットではお互いに相手が見えないので、現実の自分とは違う人間を演じることも可能です。
引きこもりの人にとって現実の世界は辛いものであり、ゲームの中だけが自分の居場所ということも珍しくありません。

現実逃避をしている間はリアルで起きている辛いことを忘れられます。
同じ時間を過ごすならば、だれでも楽しい時間にしたいはずです。
普通に過ごしていたら辛いはずの時間が、ゲームをすることで楽しい時間に変わるのならメリットがありますよね。
なにもゲームに限った話ではなく、漫画を読む・音楽を聴くなどの方法でもよいです。

外に出て人と関わったほうが一般的には人生が楽しくなります。
ところが、人と関わることが苦痛と感じるようになっている人もいるのです。
そのような状態になっている人は、無理に外に出て人と関わる必要はありません。
ネガティブな気持ちは人から人へと伝染しますので、ネガティブシンキングになってしまっているのに無理に人と関わろうとするとさらに傷を深める結果になってしまうのではないでしょうか。
引きこもって現実逃避をするのも1つの方法としてありです。

引きこもりや現実逃避は悪くない

中学校までの義務教育はとても重要なので、だれもが受けるべきです。
逆に言えば、中学校を卒業すれば生きていく上で必要な知識・経験は基本的に身につけていることになります。
そこから先は、自由に生きていくことが許されています。
とはいっても、労働の義務があるので働く能力がある人は働いたほうがいいです。

この労働の義務について誤解をしている人がいますが、国が強制的に国民を働かせることができるというような強い意味での義務ではありません。
働いていないと国の制度の恩恵を受けにくいですよという程度の弱い意味での義務です。
例えば、社会保険に加入してたくさん保険料を支払っている人は、将来もらえる年金が増えます。
病気や怪我になった時に受けられる補償も、働いている人のほうが手厚いです。
逆に言えば、自分は一生暮らしていけるだけの貯金があるので国の制度の恩恵はいらないというならば、働かなくても大丈夫です。

つまり、引きこもりや現実逃避は法律的にもなにも悪くないということになります。
中には「労働の義務を果たしていない」とまるで悪いことをしているように言う人がいますが、あまり気にしないようにしましょう。
ポジティブな気持ちは人から人へと伝わります。
明るい人と一緒にいると明るい気持ちになるということはだれもが経験したことがあるはずです。
逆に、暗い人と一緒にいると暗い気持ちになったという経験もしたことがあるでしょう。
できるだけ明るくふるまい、人を明るい気持ちにさせられる人は成功しやすいです。
しかし、暗い気持ちがどうしても抑えられない場合には、引きこもりになるのも悪くないのです。

どうしたら悪循環から抜け出せる?

生きていると暗い気持ちになる出来事はあるものです。
「親しい人が死んだ」「大学受験に落ちた」などですが、こういった出来事があるとだれでも落ち込みます。
しかし、時間が経過すればまた明るい気持ちで生活できるようになっていきます。
時間が経過しても明るい気持ちになれず、落ちた状態が続くようならうつ病などの精神病にかかっている可能性があるので一度病院へ行って診察を受けたほうがいいです。

前述したようにネガティブな気持ちは人から人へと伝染するので、そのような状態に落ちたらむしろ人と関わることを避けたほうが賢い選択しかもしれません。
無理に人と関わることを続けていると、「あいつと一緒にいると暗くなる」などという噂をたてられて、ますます悪循環になる可能性があります。

悪循環から抜け出すための1つの方法として、引きこもりや現実逃避は悪くないのです。
引きこもってゲームをしたり音楽を聴いたりしているうちに自然と気持ちが明るくなっていたらしめたものです。
家に引きこもっていると運動不足になりがちですので、夜にウォーキングやランニングをするというのもおすすめです。
夜の時間帯に閑静な住宅街でランニングをすると足音が響くことがあるので、気をつけましょう。

辛い出来事があったときの解決策の1つは、忘れることです。
自宅に引きこもって現実逃避をしていると、記憶が上塗りされていきます。
辛い出来事の記憶が薄れて、楽しい記憶に変わっていくのです。
気持ちに余裕が生まれてきたら、アルバイトでもいいので働いてお金を稼ぐのがいいですね。お金に余裕ができると、ますます人生が楽しくなっていきます。

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