7/11のメルマガであなたにお願いした
「不登校の実態調査」について、
集計結果を発表しようと思います。
中でも、回答数の多かったものを
ご紹介していきましょう。
・人から拒否拒絶されることを恐れる
・人と人の衝突を見るのがイヤ
・人と人のケンカを見るのがイヤ
・人と人との悪口を聴くのがイヤ
・勉強宿題に取り組むことができるはずなのに
取り組まない取り組めない
・勉強、宿題の必要性はちゃんとわかっているのに、
実際やる気が起きない
・勉強、宿題はやる気もあるし必要性もわかっているのに、
実際どうしても手がつけられない
・自分に自信がない
・自己否定や劣等感が強い
・対人恐怖、対人不安、対人緊張のいずれかがある
・「恥」「恥ずかしい」という感覚が強い
・ストレスに弱い、受け流せない
・先生や友達、生徒の言葉をまともに受け、
強く気にして左右されたり、考え込んだりする
・朝起きられない、起きるのがとても遅い
・2次元依存(ゲーム/スマホ/PC/ネット/動画/アニメ/漫画)
・考えが頑固、こだわりが強い
・自分にとって正しいこと、正義を曲げない
これらが多くあげられました。
私がカウンセリングでお会いしている
お子さまたちが苦しんでいる問題と、
ほぼ一致します。
あなたのお子様はいかがですか?
かなり当てはまったのではないでしょうか。
これら以外にも次のような回答が
印象的だったので、公開いたします。
・潔癖症
・歯を磨かない
このように、極端な行動を取るのも
良く見られるケースです。
その他、
「トイレに行きたいと言えず、
もらしてしまったことがある」
これが5%ほどもいらっしゃいました。
他に目立つものとしては、
悪夢を見る子が多いことです。
私がカウンセリングで直接お聞きする
悪夢の内容は、悲惨の一言に尽きます。
悪夢のために夜充分に眠れず、
うなされたり、目が覚めてから
あまりの辛さ、苦しさ、怖さに
泣く子もいるほどです。
カウンセリング中にこのお話を
聴いていて、私はこの子達を
何とか救ってあげたいと
毎回決意を新たにしています。
では、これらの問題が起きる原因を
解明していきたいと思います。
まず、勉強宿題関連までが
“回避性“といわれる問題です。
「自分に自信がない」
以降は“自己信頼”の問題です。
自己信頼と回避性は、本質的に
似ている部分が多々あり、
厳密に分けるのが難しい面もあるのですが、
一応分けて考えると
取り組みやすくなります。
ではまず回避性から考えていきましょう。
回避性とは何か?
何度かお伝えしたことではありますが、
例えば
人とケンカできない、
衝突できない、
そういった物事を“回避する”ことです。
言い方を変えると、
頭の中でマイナスの事態が起きることを
シミュレーションして、
それを避けるように行動を
選択してしまうことです。
なぜ人と衝突できないのかと言うと、
衝突すると相手が不機嫌になるからです。
それが怖いのです。
相手の不機嫌な顔や声がこわいのです。
こうやって、常にマイナスの事態が
起きることをシミュレートしています。
これが日本最高の天才テニスプレイヤーである
佐藤次郎さんを自殺に追いやった「ある考え」の
ベースであります。
回避性とは、正式には
回避性パーソナリティ障害と言います。
昔、人格障害といわれた
精神疾患の一種です。
私以外に、回避性と不登校の関連性を
述べている人は本当にごく一部の
精神科医を除いておらず、
一般の方にもほとんど知られていない
精神疾患のため、初めて聞く方も
多いかもしれません。
また、正式名称が人格障害の
一種であったため、
親としてそっぽを向きたくなる
かもしれませんが、回避性は不登校のお子さんの
6~7割に、大なり小なり見られます。
“マイナスの事態が起きることを回避したい、避けたい”
ゆえにお子様は学校に行けないのです。
具体的には、
勉強をしてもどうせ上手くいかない、であるとか
良い点を取れなければ叱られる、嫌われる、など、
マイナスの事態を頭の中で
シミュレーションしてしまうために
学校に行けないのです。
このマイナス思考から
解き放ってあげることが、
不登校解決の大きな鍵を握っています。
ではどうすれば、回避性のマイナス思考から
お子さんを解き放ってあげることが
出来ると思いますか?
私はその鍵を既に一つ、手に入れています。
これについて次回、あなたにお伝えしますので、
お子さんの問題を解決してあげてください。