「夏休みの宿題が手につかない」
「夏休みの宿題がイヤだ」
こういったことでお悩みの方は多いことと思います。
実は、簡単になおすこともできます。
今年7月のカウンセリングでは、
すでに学校へ行けているお子さまについては、
宿題についてのカウンセリングを多く行いました。
そして、驚くことに、その原因はすべて
「マイナス思考と対人不安(対人恐怖)」
でした。
”ちゃんとできないと、先生が、クラスメートがこんなことを言うんじゃないか”
という、
「対人不安にもとづいたマイナス思考」が原因といえます。
それを端的に示す、あるエピソード(実話)をご紹介します。
私と、小2の娘の会話です。
娘が私の所に来て、こんなことを言いました。
娘「ねー父ちゃん、夏休みの宿題やだ」
父(私)「宿題やなの?」
娘「うん。。。」
父「宿題の何が嫌なの?」
娘「全部」
父「全部か(笑)」
娘「うん」
父「宿題のどういうところが嫌なの?」
娘「算数も、国語も、漢字も、字をいっぱい書くじゃん。あれが嫌なの」
父「そうか。字をいっぱい書くのが嫌なのか。字をいっぱい書いたらどんな風に思うの?」
娘「?」
父「字をいっぱい書いたらどんなふうに嫌になるの?」
娘「手が疲れるんだよ」
父「手が疲れるの?」
娘「うん」
父「算数でも国語でも漢字でも?」
娘「うん」
父「ひょっとして、字を書くときにものすごく力を入れてきっちり書いているか?」
娘「うん」
父「“ちゃんと書かないといけない”って思って、全部の字をものすごく力を入れてきっちりきっちり書いているよね」
娘「うん」
父「ちゃんと書かないと、先生に怒られる?」
娘「そんなことないけど、丸もらえないかもしれないし」
(*ほら、対人不安が出てきました。)
父「そうか」
娘「それに、担任の先生は、小学校で一番こわい先生だから」
(*娘が言う「こわい」とは、大人の目から見ると「厳しい」という表現が正しいと思います。)
父「そうか、そんなにこわい先生なのか。その先生に、字のことで怒られた事ある?」
娘「ないけど」
父「そうか。じゃあ、全部きっちり書かないと絶対丸をもらえないって言う事はないの?」
娘「うん」
(*実際に起きてもないことを考えてしまい、不安になる、これがマイナス思考です)
父「わかった。じゃあいちど力を抜いて書いてみる練習しようよ。
これでもし先生から何か言われたら、父ちゃんが先生に言ってあげる。”娘はちゃんと書いてます、真面目に書いてます。”って。だから大丈夫。
父ちゃんが書くから見てて。ほら、父ちゃんこんなに力を抜いて書いてるよ。テキトーで下手くそだろ(笑)?これでもいいんだよ。
じゃあ書いてみ」
娘「うん」
父「ほら、人差し指と中指が力入りすぎて折れ曲がってるよ。これだと指も痛いし、手首にすごく力がかかって痛くなってくるんじゃない?」
娘「うん。それに、顔を近づけて書くから首も痛い」
父「そうだよね。ほらこんなふうに父ちゃんの真似して、力を抜いて書いてみて。
鉛筆は、父ちゃんの持ち方はほらブラブラでしょ。力を入れて挟み込んでないでしょ。これぐらい力を抜いて。首も曲げないで。
丁寧に書くのは良いよ。けど、力はもっと抜いてごらん。」
娘「うん」
。
。
。
父「そう。それでいい。これぐらい力を抜いて書いてごらん。これでもし先生から何か言われたら、父ちゃんが先生に言ってあげるからね」
娘「わかった」
こういって、娘は宿題に戻っていきました。
かかった時間は5分程度でしょうか。
もちろんこれですべて完璧に解決かどうかはわからず、今後もよく見てあげる必要がありますね。
・・・・・
さて、お気づきでしょうか。
娘の「宿題やだ」は、なまけではなく、裏に、
「きっちり書かないと、学校一厳しい先生にダメ出しされるんじゃないか、丸をくれないんじゃないか」
という「対人不安にもとづいたマイナス思考」が原因だったのです。
*娘の字の書き方は、あまりにもきっちりして、力が入りすぎており、ちょっと書いては何度も書き直したりするので、私も以前から気になっていたのですが、やはりこんなことだったか、とわかりました。*
さらに、ひょっとしたら、こんな潜在的な不安があったかもしれません。
『ちゃんと書いて丸をもらえないと、それが父ちゃん(もしくはママ)に伝わりがっかりされる』
以前から、娘にはこれがあるのではないか、と薄々感じていました。
まだ小2ですので、この不安までは聞き出すのは難しいかもしれません。
なので、わたしから、「そんなことはないよ」という無条件の愛の言葉をつけ加えておきました。
これが上手く作用すると、「学校一厳しい先生」への不安も、和らぐでしょう。
ちなみにこれを放っておくと、ひょっとしたら
「宿題できてないから(夏休み明け)学校行くのイヤだ」
になったかもしれません。
・・・・・
なぜこのエピソードをあなたにお伝えしようと思ったのか?
それは、子供の勉強の問題も、実は対人恐怖(不安)とマイナス思考に原因がある、ということを知っていただき、
その根本原因がわかれば、それをなおすことは、実は簡単なケースも多い、ということをお伝えしたかったのです。
あなたのお子さまのこういった問題を解決します。
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