こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
「ともに考えよう 子どもと学校の未来」での不登校の講演
この10/20(日)兵庫県高等学校教職員組合淡路支部合同教育研究集会「ともに考えよう 子どもと学校の未来」で1時間ほどの不登校の講演を行わせていただきました。
お聞きになっているのは学校の先生であり、不登校に関して強い関心をお持ちでした。
短い時間の中で、不登校の本質とそして根本的な解決のために「学校の先生ができることは何なのか?」をお伝えし、短時間のワークを行いました。
先生方に私がお伝えしたのは、主に理論的なところです。
この講演を企画してくださり、私をお招きいただいた淡路高校のT先生によりますと、
「学校の先生は不登校というものを難しく考えがち。
ところが新井さんの講演で、不登校の原因と役立たず不安をいきなり直球で明確に示されて、みんな驚いていましたよ。」
つまり、「こんな簡単にわかっていいのか?もっと不登校は難しいものじゃないのか?」という驚きで、釘付けだったそうです。
後半のワークでは学校の先生自身の役立たず不安を点数化するワークを行いました。
そこで一気に雰囲気が盛り上がり、先生方が口々に「これあるある。」などと言いながら、点数をつけあっておられました。
そこでいただいた先生方の感想をいくつかご紹介したいと思います。
A先生
「子供より親だということにびっくりしました。とてもためになりました。」
N先生
「自分では全く気づかない部分を教えていただいた気がする。共感することと、甘やかすことの違いを聞いてみたかった。」
H先生
「数多くの相談事例から共通する点をわかりやすく理論化されて明瞭だった。」
I先生
「今日の講演を聞かせていただいて大変良かったと思います。原因が明確でスッキリしました。人の役に立つか立たないかの視点が最も印象に残りました。」
D先生
「『役立たず不安とは最初は何だろう?』と思ったのですが、お話を聞いて、なるほどと思いました。自分を受け入れてもらう(無条件に)心地よさ。確かにいつも周りを気にしている生徒、気配りしている生徒の根底に少し近づけたように思います。」
この講演で私はあるアイデアについて初めて話しました。それについて学校の先生方からの反応は全くありませんでした。
おそらくこちらの理解していただくアプローチが足りず、あまりにも急だったかなあと思っています。
これからもこのような公的な講演を全国どこでもお受けいたしますので、こちらまでお問い合わせください。
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さて、魔法の言葉がけセミナーは10/23(火)に全ての予定を盛況のうちに終えました。ご参加いただいた方々、本当にありがとうございました。
ご参加いただいた方の多くが魔法ことばベーシック講座におすすみになられることを決断なさいました。
いずれ第5期の魔法ことばベーシック講座が始まります。
その時には多くの親御様のお喜びの顔が見られるものと確信しています。
そして昨日は第4期の魔法ことばベーシック講座のミドルコースでした。
そこでは不登校のお子さんの親御様の自己肯定感を下げている原因をどんどん引き出し、私が作った手法で解除することをやりました。
親の自己肯定感が上がれば、お子さんの自己肯定感もそれにつられて上がります。
いろいろと自己肯定感を下げている原因をどんどん取り除いていたので、その成果がもうすぐしたら現れてきます。
その時を多くの親御様とともに楽しみにしています。
ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「ゲームをやめさせろ」
不登校の上の子が学校へ行っている下の子とのゲームをやめさせろということは、多くの家庭でお困りの問題のようです。
さて、この問題もまた多くの親御様にとって、少し難しかったようですね。
子供の言葉への共感もそうですが、親自身の問題に目を向けている方が1人を除いて、いらっしゃいませんでした。
そのお一人がひろさんです。
「ゲームばかりせず、ちゃんと〇〇するべきというこだわりは、私の価値観の反映だと思います。」
というふうに書いていらっしゃいます。
これは子供への言葉だけの共感では、絶対解決できない問題です。
言葉をいじくり回してもお兄ちゃんが収まることは絶対ありません。
ここでのやめさせたいお兄ちゃんの心理は何か?
「俺は昔、親の価値観に従って、頑張ってやってきた。
そしてゲームもガマンさせられてきた。だから俺はゲームをガマンしてきた。なのになんであいつは自由にゲームをすることが許されるんだ。」
こんなお兄ちゃんの心理があるんです。
これに対するホンモノ共感の言葉はもうお分かりでしょう。
ただ大事なのは、そのホンモノ共感よりも、そのお兄ちゃんの根底に渦巻いているものと、その価値観を押し付けていた親の根底にあるものが、実は同じであるということです。
ですので、ゲームをやめさせろと言われた時に
「はい、わかりました。やめさせます。」
これは実は共感なように見えるだけで、本当の意味での共感ではありません。
なぜ、お子さんがそのような発言をするのか?という深いお子さんの心理に全く触れていないからです。
深い部分の心理に触れていないのは、回答者様、全員同じに見えます。
まゆみさん
言葉の前半は共感に見えていますが、後半が「でも」でつながっており、実は共感になっていません。
柳沢さん
「○○ちゃんのこと、よくわかって心配なのね。でもあの子は大丈夫よ。」
心配なのかは置いておいて、子供の考えを「でも」で否定しているので、共感になりません。
もう一つ柳沢さんは「どうしたらいいと思う?ママにアドバイスして。」という言葉を使っています。
実際の妹さんの反応から見ると、これは良かったようですね。
「○○ちゃんをママが心配していることがわかるのね。」はいい言葉がけだと思います。
ケイトさん
「そうだよね、(兄弟が)折角家に帰ってきたんだから、ゲームばかりしていないであなたと一緒に話したりおやつ食べたりしてほしいよね。」
お兄ちゃんのやめさせろという裏の目的がこれであるなら、この言葉でオッケーです。
ケイトさんは多少考察ができて、劣等感を刺激されると言っています。
学校へ行けないことは劣等感ではありません。
劣等感という読みはいいのですが、不登校の親はほとんど勘違いしています。
学校に行けないことが劣等感ではありません。
もし学校に行けない原因は劣等感でないとしたら、それは何だろうと深く考えることをケイトさんにはお勧めします。
中野さん
子供「ゲームをやめさせろ」
私「そうだね。やめさせたいね。そう言ってみるね。」
これは言うと、弟君と新たな火種を抱えることになりますが、それでよろしいでしょうか?
一見共感的な対応に見えますが、なぜやめさせたいのかという理由の掘り下げがありませんよね?
そして言ってみてダメだったら、どうしますか?
これらの部分がオールクリアという前提でそういう回答をなさったのであればそれはそれでオッケーだと思います。
ハムハムさん
ご回答もほぼ同様です。
なぜやめてほしいと上のお子さんが願っているのか?そこに踏み込んでいませんよね?
中野さん、ハムハムさん、中原さん、Hardyさん
同様ですよね。
みなさん表面的な理解にとどまっておられます。それはそれで結構なのですが、一歩踏み込んだ共感がないのが残念ですね。
Hardyさん
「あいつにゲームをやめてほしいの?」
「どうしてゲームをやめてほしいの?」と聞きます。
ゲームをしていると、兄弟も不登校になると思って心配しているのでしょうか。
親が、子供にゲームをやめてほしいという思いがあるのではないかと思います。
このお考えはお子さんに一歩踏み込もうとしているようで、良いと思います。
これをもっともっと考察や考えを親御さん自身が進めると、子供の良い変化に結びつきます。
ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「共感と甘やかすことの違いは?」
先ほどのN先生からのご質問をみなさんに私の代わりに答えてあげてください。
「共感することと、甘やかすことはどう違いますか?」
私がホンモノ共感をお伝えすると、
「子供を甘やかすことになるんではないか?」
「そうやって甘やかせると、歯止めがきかない子になるんじゃないか?」
このようなご質問をとても多くセミナー等でお受けします。
皆さん自身もホンモノ共感と甘やかしの境界線に悩んでいる方も多いでしょうし、ちょうどいい機会だと思います。
考えたことをブログにコメントしてください。
皆さんの答えを私がN先生にもお伝えします。
次回11/7(水)にブログにコメントいただいたものに、私のホンモノ共感の考え方をお伝えします。
ぜひこの機会を活用してください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。