こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
あなたはこんなふうに感じたことはありますか?
「私は子供をとても大事にしてきました。とても可愛がってきました。
なのに、子供がこんなこと(不登校)になって、本当に混乱しています。」
私が講座やカウンセリングで接する多くの親御様は、お子さんのことを大事に思っています。
だから、大事に育ててきたのに、不登校になったという現実に、「一体、何が良くなかったのか?」を全くわからない方が多いです。
こういった現実をつくってしまっているたった1つの原因は何なのか?
そのたった1つの原因をハッキリ言ってしまうと、「子供の話を聞いていない。」からです。
もしこの言葉を聞いて、「私は話を聞いている。」と思った方は、次のように読み替えてください。
「子供の心の声を聞いていない。」
先日、魔法ことばベーシック講座の参加者から、こんなご質問を受けました。
「新井先生はお子さんが赤ちゃんの時、どんなことに気をつけて、子育てをしていましたか?」
この質問を受けて、私はずーっと自分の子育てで、「何をしてきたか?」を振り返りました。
私の子育てで、たった1つ重要なものをあげるならば、娘たちがまだ言葉を話せない時から、「常に娘の心の声を聞こうとしてきた。」ということです。
ここがおそらく子供を大事にしてきたにもかかわらず、お子さんが不登校になった方との決定的な違いです。
たとえ、娘がしゃべれなくても、そこに1個の自分とは違う人格がある以上、赤ちゃんであっても、何か必ずこちらに伝えたいことがあるはずです。
だから、結局、もちろん言語としてはわからなくても、その娘の心の声をキャッチしようとずっと向き合ってきました。
例えば、子供がぐずるとその様子を見て、「ああ眠いのよ。寝かせばいいのよ。」と片付けてしまう人が大勢います。
そういった対応は、私は大嫌いでした。
だから、そういったことが一切ないように、常に娘の心の声を聞こう聞こうとしてきました。
私は、世の中の人が子供への対応をあまりにも、心の声を無視して決めつけていることに、ものすごく違和感を感じています。
そして、私は聞いた娘の心の声に対して、慈しみをもって、いつも力強く、肯定と共感を与えていました。
単純に可愛がるや大事にするという考えとは、ほんの少し違っています。
究極的に言うと、いつも子供の心の声を聞くことができれば、そして肯定と共感を与え続けることができれば、不登校はあっという間に解決します。
もし、今あなたのお子さんが、不登校状態を脱出しつつあるならば、余計なことを考えずに、これのみを心がけてください。
そして現時点で不登校である場合、親御様、特にお母さんが子供の心の声を聞くことが全くできていないはずです。
心の声を聞くためには何が必要なのか?
それには3つのことが必要です。
1. 価値観の転換
2. お母さん自身の自己肯定感の向上
3. 聞くテクニック、特にすり替えをやめること
この3つのことを簡単にご説明します。
まずは価値観の転換です。
心の声を聞けない人は、間違った価値観を持っています。
それが機能の方が価値が高く、情緒は価値が低いという価値観です。
この子供の心の声とは、情緒そのものです。
機能に対する価値を完全に捨てさり、情緒の価値一本のみに自分の視点を定めなければいけません。
そして2つ目のお母さんの自己肯定感の向上には、いろいろ気をつける必要があります。
あるお母さんと不登校のお子さんの、会話の録音を聴きながら、お父さんがこんなことをおっしゃいました。
「息子が感情を出している時、この部分で家内はおそらく耳を塞ぎたくなっていると思う。その証拠に家内の答えがどんどん早くなり、何を言っているのかよくわからなくなっている。」
このお母さんの対応は、特に子供との心の対話で、女性に現れやすい特徴です。
このお母さんの対応には、自分の存在そのものの価値観の低さ、無価値感があることが表れています。
自分の存在が無価値であるという根本に潜む、非常に辛い感覚が子供の心に触れると露呈してしまうのです。
これは人間にとって、最も恐ろしくて不安なことです。
人間は自分の自信のないところを必ず隠します。
だから子供の心に触れる対話ができなくなるのです。
だから今ご自身の自己肯定感の低さを自覚して、向上していく努力が必要です。
3つ目の聞くテクニックは、他の2つに絡むことです。
子供の情緒に共感できないということは、広い意味で話のすり替えを常に行っているんです。
実に多くの親が子供の話をすり替えています。
子供の情緒をまともに受け取らずに、機能の話にすり替えるのです。
このすり替えに自覚がある方はまだましです。
自覚がない方は必死で気づかなければいけません。
そしてすり替えをすることなく、常に子供の情緒に共感していくことが必要です。
この3つができれば、子供の心の声を聞くことができます。
この子供の心の声が聞けるようになるレッスンを魔法ことばベーシック講座では、行っています。
だから、不登校の解決率が100%になっているのです。
魔法ことばベーシック講座の募集は終了し、次の開催は未定です。
だから、子供の心の声が聞けるようになるレッスンを何らかの形で提供して、不登校の解決に役立てていただけるように今、方法を準備しています。
12月に詳細をこのメルマガで発表しますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
機能と情緒クイズ「朝起きたくない。」
前回のクイズに6名の方から回答をいただきました。
みーやママさん、ケイトさん、はなさん、マサルさんがいい回答ですね。
寒いというのは、体に感じている体感覚です。
体温が下がっているのか、室温が下がっているのか、寒いと感じるのはどちらかでしょう。
当然それは、起きたくない表面的な理由です。
不登校のお子さんによく起きる身体症状の1つとして、深部体温が下がっているといったことを発表したお医者さんがいました。
私はそこまでもちろん計ったこともありませんし、それを計れる機械を持っていませんが、感覚的にはよくわかります。
深部体温はおそらく身体が持つ熱量のようなものです。
人間の体温も自立神経系がコントロールしています。
何らかのストレスにより、学校に対して、逃走反応が起きれば、自律神経系は当然、体温を下げる方向に体をコントロールします。
体を動かすエネルギーを生まないためです。
さて、その状態でどのように声をかけるのかというと、先ほど挙げられたような方々のコメントのどれかは子供にヒットするでしょう。
かいさんと忘さんのコメントは、とても惜しかったです。
どこが惜しかったかというと、子供に選択を迫っていたり、何かを動かそうとしている匂いがするからです。
ここは純粋に起きることから逃走を示してしまっているお子さんの心への共感が必要です。
ただこの状態だと、お子さんは明確になぜ起きたくないのかは言わないはずです。
自分でもわからないからです。
だから親は子供の心の声をフラットでクリーンに粘り強く聞き続ける力が必要なのです。
ぜひ、この視点でもう一度、考えてみてください。
機能と情緒クイズ「めんどくさい」
お子さんが夜にこんなことを言いました。
「明日の朝、何時に起きて、学校行くから、起こしてね。」
これを聞いて、親は平静を装いながらも、胸を弾ませて、「わかった。」と言いました。
しかし、次の朝、予定の時間にお子さんを起こすと、無反応で、布団をかぶり、さらに奥に潜り込んでしまいました。
5分おきにお子さんに声をかけますが、やっと出てきた言葉は、こんな言葉でした。
「めんどくさいから、やっぱり今日は休む。明日は学校に行くから。」
こんな時、あなたなら、どう共感しますか?
情緒と機能面から考えて、あなたの答えを11/25(月) 17:00までにブログにコメントしてください。
来週11/27(水)に私が考える情緒的な理由をお伝えします。
ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。