先日、魔法ことばベーシック講座の第15期ライトコースの2回目の講義を終えました。

その中でまずほとんどの方が気づかないであろう、共感を妨げる3つのポイントについてお話ししました。

1つ目は努力型と情緒型

2つ目は思考の先読み

3つ目は人は冷たい

 

いずれも普段、生活している中では全く気づくことがない点ですが、お子さんにホンモノ共感をしていく上でとても重要なポイントとなります。

このため、今日は講義の中で、最も反響が大きかった努力型と情緒型について、簡単にお伝えしたいと思います。

努力型とは、ものごとが嫌いでも、好きでなくても、気がのらなくても、まず先に努力してがんばることで、ものごとを乗り越えることができるタイプです。

情緒型とは、ものごとが好きか、嫌いか、楽しいか、楽しくないかによって、できる、できないが決まってしまうタイプです。

 

実は不登校の親御様は、ほとんどが努力型で、お子さんはほとんどが情緒型です。

一概にどちらがいいとか、悪いとかはないのですが、努力型の親御様はお子さんがものごとが嫌いだとか、楽しくないからやらないという情緒を理解しにくい傾向にあります。だからお子さんに共感できなくなってしまいます。

これを変えていくためには、親御様の意識的な努力が必要で、そのことを実際に講義で痛感した方々の感想をご紹介します。

 

「子どもに共感しているつもりなのに、どうしてずれた共感をしてしまうのか、という原因が3つのポイントからよくわかりました。

共感がずれてしまうのは、母が祖父母から共感されていなかったから…ということを知り、自分の幼少期を思い出してみると、共感されなかったし放っておかれたしどうせ聞いてもらえないと思って祖父母に悩みをほとんど話したことがなく、自分でなんとかしなくちゃと思っていたな…と。

それが嫌だったので自分の子どもには先回りして失敗しないようにしてあげたり、親としていいことを子どもに話してあげなくちゃと思っていたと痛感しました。

またセルフ共感すると心がスっと軽くなる感覚になるのですが、共感されるとはこういうことか!と共感の大切さが理解できるようになってきました。セルフ共感を新井先生の講義で初めて知りましたが、もっと早く知りたかったです。

 

「原理原則である共感マインドについて。3つのポイントがすごく自分に当てはまっていることを実感しました。

意識してなかったことですが、自分自身も共感されずに育ってきたことを理解しました。承認要求が満たされないことで、思考の先読みをしたり、ポジティブ思考に陥ってしまうんだということを知りました。自分の価値を認められたい思いがずっとあったんだと思います。

最後の解決策のない共感練習では、ただただ共感することに驚きました。どうしても提案したくなる衝動が起こりましたが、それを抑えることが初めは難しかったです。

どうしても話を膨らませて長く話そうとか、沈黙が怖くてかぶせてしまいがちになりますが、沈黙はいいとのことなので、徐々に慣れていこうと思います。」

 

「講座を受けていくに連れ、共感できてない、できてなかった自分をようやく自覚出来始めた事が私の第一のステップだと思いました。

娘とは会話がなく共感の場面がなかなか持てないのですが、気持ちの中で「辛いんだよね。イライラするんだよね。悲しいんだよね。苦しいんだよね。」と思えるようになりました。

今までは、娘の辛さを思うと私の自責の念が強くなり、自分責めをし、自分自身の辛さから娘とますます向き合えずにいたり、娘がこうできればいいのに(娘の為にも自分の為にもという思い)という気持ちからの提案の声かけが多くあったと振り返っています。

親からの提案を実施出来ない自分を娘が思い知り、自己肯定感が下がり、ますます悪化するという悪循環の繰り返しだったとも思います。

今後、会話の場面があった時は、ひたすらに共感し、親の考えを提案せず、沈黙も良いという気持ちで接してみたいと思いました。今日もありがとうございました。」

 

「共感できない三つのポイントはどれも当てはまると思いました。

努力型と情緒型では、私は典型的な努力型で、息子は情緒型。好きなことはするけど嫌いなことはしないというのは、わがままで、社会で通用しないから、努力型の方向に導いてあげなくてはいけないと思っていました。

そうではなくて、情緒型である息子のありのままを受け入れることが必要なのだとわかりました。

何かをすることよりもやめることが重要ということ、やめるべきポイントを何度も読んで頭の中に入れ込んでいきたいと思いました。

また、新井先生が娘さんを起こすところで、心の中で共感しただけで、それが娘さんに伝わったということから、逆に、心の中で共感していなかったら、言葉で共感していても、心の中のほうが伝わってしまうと思いました。

はじめは形から入るしかありませんが、学んでいく中で、心から共感できるようになっていくことが大切だと思いました。

最後の模範共感練習で、新井先生がかなり沈黙されていたことに驚きました。私ならこの沈黙に耐えられるか、何か言いたくなってしまうのではないかと思いました。

でも、この沈黙が子どもの心を引き出すこともあるのだと思いました。沈黙を恐れずに子供のマイナス感情に寄り添っていくことに挑戦していきたいです。」

 

「今日の講義を聞いて、私もプラス転換して問題解決、努力、ポジティブの3つを全てしている、全部私に当てはまる!と思いました。

実際に共感している会話を聞かせていただくこと、そして実践してみることでたくさんの気づきがありました。

「いいこと思いついた」のエピソード。まず一生懸命子供なりに考えていることや想いがあるということ、それを無視した返事がとてもとても悲しいと感じました。

自分に振り返ってみると、自分の忙しさやストレスを理由に子供と親身になって話をするということを怠っていたことが自分にもあったなということに気づきました。子供との会話を早く済ませたい、と思っていたんだと思います。

「いいこと思いついた」の一言から、先生方のデモであんなにも会話を膨らませて、楽しい時間にしていたことにびっくりしました。実際にやってみると、母親が共感で返してくれることによる安心感や楽しさ、伝えたいことが伝わる嬉しさを感じることができました。

子供の気持ちを受け入れる、共感するって本当に大事だなー!と実感できました。

また、答えのないマイナス感情にただただ共感する、という先生方のデモ。こちらも私ならすぐにアドバイスしたり解決方法を言ってしまったりしていたので、自分が同じ立場の時と比べて見ることができ、全然違うことに気づくことができました。

子供がマイナスの感情を抱いているとき、持ち上げようとしていたけれど、同じようにそこにとどまっていていい、ということがわかりやすく、共感に関する理解が深まりました。

 

「最後の共感練習で、沈黙して良し、子供の言葉(気持ち)にぐるぐる寄り添い続けて良しと言われて実践したところ、非常に楽でした。自分は、今まで、いいこと言おうとか、提案しなくてはとか、沈黙はダメとか思っていたことが実感できました。

また、ポジティブ思考が子供にとっては、人は冷たいとか、自分はダメな人間だという気持ちにさせるということは、驚きでした。問題は、できるだけ早く解決するものだとずっと思っていました。

それは、自分が共感されずに育ち、自分の苦しみを早く解決しようとしてきたからだとわかりました。

そして、自分の苦しみに自分で共感することで、自分の苦しみから解放されるのだと思いました。それが、子供のマイナスに共感できることにつながるとわかりました。

〇〇至上主義ですが、新井先生は、社会は悩まずに進むのかと思っていたと言われていましたが、私は、周りの人たちは苦しんでいないのかなとよく思います。苦しんでいるのは、自分だけなんじゃないかとよく思います。

実際に話をしてみると、みんないろいろ悩んだり苦しんだりしているので、安心するのですが、繰り返しみんなは、苦しんでいないと思ってしまいます。ありがとうございました。」

 

これらの感想を見ていただいたように多くの方が「自分と我が子に当てはまり、これは変えなければいけない。」と気づきました。

では具体的にどうやって変えていくのか?

その具体的な方法は、魔法ことばベーシック講座でご提供している実践的な共感練習です。

 

子供のプラスの情緒だけでなく、特にマイナスの情緒に真っ直ぐに向き合って、共感する必要があるからです。

この子供のマイナスの情緒への共感が人によっては難しくもあり、人によっては新鮮な驚きなど、さまざまな感想になりました。

子供のマイナスの情緒に共感できなくなる原因は、みなさんも感想を読んで思い当たる節があるかもしれませんね。ぜひこれらの感想を参考にみなさんも、子供のマイナスの情緒に寄り添う共感に励んでみてください。

今日お伝えした3つのポイントをきちんと押さえて、正しい共感をすれば、確実にお子さんの不登校は改善しますので、ぜひやってみてください。

 

ホンモノ共感クイズ「130kmでぶっとばしたい」

前回のホンモノ共感クイズには5名の方からご回答をいただきました。ありがとうございます。

どんな回答がくるかと、ちょっとドキドキしていました。「それは危ないよ(笑)」という回答がくると思っていましたが、きませんでしたね。

特によかったのは、みなさん共感しつつ、「イニシャルDを読んでみたい。」と言っているところです。130kmでぶっとばす痛快感というものを否定もせずに一緒に感じて、とてもいいなあと思いました。

親としては「ちょっと待て。」と言いたくなる場面かもしれませんが、こういったところに共感していくのはとても大事なんですよね。

私がなおしたいなと思った答えは1つもありませんでした。みなさん、お子さんの気持ちとイニシャルDにとてもよく共感なさっています。

 

ホンモノ共感クイズ「これ今、食べたい気分じゃない。」

あなたのお子さんは不登校ですが、部活になんとか毎日いけています。食欲旺盛でものすごくよく食べます。

一方で味や好みにとてもうるさく、あなたがつくったものも、よく「これ食べたくない。」「これ今、食べたい気分じゃない。」と言います。

とはいうものの「じゃあ、何がほしい?」のと聞くといつも黙ってしまいます。

そしてしばらく黙った上で、「お母さん、決めて。」と言ってきます。

 

あなたとしてはせっかくつくったものを食べてもらえずにとても残念ですが、こう言われたとき、あなたならどのようにホンモノ共感しますか?

あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを7/24(月)14:00までにブログにコメントしてください。

来週7/26(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。