こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
不登校のお子さんの多くには対人不安があります。この対人不安には、実は2つあることをあなたはご存知でしょうか?
不登校の子の対人不安とは!?
今日はこの不登校の子の対人不安について、詳しくお伝えします。
対人不安の1つは「相手が自分のことを腹の中でどう思っているか?」これを不安に感じています。
「自分の至らぬ点や足りていないところ、完璧ではないところ、ダメな点、劣等な点、普通じゃないところなどを見抜かれて、腹の中で批判されているんじゃないか?」
こんな不安を感じているのです。
そして2つ目は、「相手が求めるものや相手を満足させるもの、相手が嫌な思いをしないようなこと、これらを言われなくても察知して、読み取らなければいけない。もし読み取ることができず、相手に嫌な思いをさせたら、相手は自分のことを非難するのではないか?ダメな存在だと思うのではないか?」
こんな不安を感じてしまっているのです。
私がこれまでカウンセリングさせていただいたお子さんたちの対人不安もこの2つに大別できました。
両方とも本来、「そんなことを考えなくてもいいことじゃないか。」と思ってしまう親御様も多いのではないでしょう。
もしくは「これ私も不安に感じている。」と気づく親御様もいらっしゃることでしょう。
実はこの2つの対人不安の本質は全く同じなのです。
それは相手の「思考を先読み」してしまっているのです。
相手が言っていないこと、求めてもないことを言われてなくても察して、先回りして、価値として提供しようとしてしまっています。
この「思考の先読み」を不登校のお子さんも親御様も気づかぬうちに無意識にやってしまっています。
そして、この「思考の先読み」は不登校のお子さんにとっては、対人不安の原因となり、対人不安が強まることで不登校にもなってしまいます。
そして親御様の「思考の先読み」は、子供が求めてもいないことを提供しようとしたり、子供が言ってもいないことを言ったかのように錯覚したりするので、かなり大きな共感のずれを引き起こしてしまいます。
さらに不登校で苦しんでいる我が子の姿をみるたびに、「自分は子供を喜ばせることができなかったダメな親だ。」と感じて、親御様自身が自己否定や劣等感に苦しむことになります。
あるお母さんの苦しみの本質とは!?
実際、あるお母さんはこんなふうに苦しんでいました。
「不登校じゃない、周りの親は子供を楽しませることができている。それを私はできないダメな親だ。」
この言葉に対して、あなたはどう感じますか?
これ実は全く逆の思い違いなんです。
不登校じゃない、周りの親は先読みをせず、相手の表情にそこまで敏感になっていないのです。つまり、楽しませるということが逆に良い意味でできていないから、不登校ではないのです。
この全く逆の思い違い、ご理解いただけますでしょうか?
これは先読みをしている人たちを非難、否定するためにお話ししているのではありません。
なぜならば、「思考の先読み」というものは共感がなく、ピリピリした笑顔の少ない家庭で育った人がその雰囲気を察して、なんとか場をなごませるように嫌な空気にならないようにという目的で本能的に身につけざるをえなかったものだからです。
実際、「思考の先読み」をしている人のほとんどは、共感がなく、ぴりぴりとした雰囲気をよく感じて育っています。
そういう家庭で育った以上、その空気を敏感に察知するアンテナが発達してしまうのは、しょうがなかったことなんです。
ただお子さんの不登校を改善するためには、お子さんも親御様もこの「思考の先読み」をやめなければいけません。
言われてもないことを察知する必要なんてないんです。いえ、言われていないことは察知しない方がいいんです。
他人の思考を察知して、それに合わせて、行動するということは、他人軸で動くということです。
この「思考の先読み」をし続ける限り、自分軸が作られることはありません。
だからお子さんの自分軸をしっかりと育てて、不登校を解決したいと願われる親御様は、今すぐこの「思考の先読み」を捨ててください。
そして子供の気持ちと言葉にしっかりと向き合ってください。
子供の言葉をしっかりと聞いて、子供の気持ちにホンモノ共感するだけでいいのです。
親御様がやるべきことはとてもシンプルです。ですがシンプルなことが意外と難しいかもしれません。
何十年も「思考の先読み」をやってきたのに、どうすれば手放せるのか?
こんなふうに感じる方もいるかもしれません。
また自分もおそらく「思考の先読み」をやっているとは思うものの、具体的に何をどのように「思考の先読み」をしているのかが、自分でははっきりわからない。
無自覚すぎて、意識をどこにむけて、「思考の先読み」をやめればいいのか、わからない。
こんなふうに悩まれる方もいらっしゃることでしょう。
そういった方々は一人一人の状況に合わせて、私が個別に「思考の先読み」をどのようにやめていくのかを詳しくアドバイスしている次回の魔法ことばベーシック講座の案内を楽しみに待っていてください。
とはいうものの、私の魔法ことばベーシック講座は現在、満員御礼で次回の開催は未定です。
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ホンモノ共感クイズ「いじめ」
前回のホンモノ共感クイズには4名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。
ここで陽キャ、陰キャを理解する基礎知識として、皆さんに知っていいただきたいことがあります。
いじめの問題の前に陰キャの人は「陽キャの雰囲気に合わせるのは難しい。」と感じていることです。
明るくはじけたり、いちいち深く考えず、思ったことをすぐに口に出したり、相手の顔色をうかがわず、無理に相手にあわせることをせず、言いたいようにやりたいように振る舞う。
こんな陽キャの人が多くいる場に、陰キャの人はなじめず、とてもいずらいと感じているのです。
そしてここでも「思考の先読み」をしてしまっています。
「陰キャな自分が陽キャの人の前で無理をしたり、ぼろがでたりしたら、どうしよう。陽キャの人はどう思うだろう。」
こんなふうな不安を感じてしまっているのです。
陽キャの人は、陰キャの人に何かいうかもしれませんが、陽キャの人はそんなに深くは考えてはいないはずなんです。
ですが陰キャの人は、常に深く考え、人の顔色を読んだり、合わせたりすることが、しんどいので、何も考えずに人と話すということは、とても難しいことなんです。
自分がいじめられそうというのも、ほとんどの場合、「思考の先読み」であり、誤った思い込みであることがほとんどです。
陰キャの人がどのように陽キャの人を苦手としているか?
この陰キャの人の気持ちを深く理解するようにお子さんに質問で聞いていくことができれば、それがそのままホンモノ共感になります。
私もこの陽キャ、陰キャの深い心理学的な問題がわかるまでかなり時間を要しました。単純に陽キャのこういうところが嫌だとか、自分とは違うという問題では実はないということなのです。
みなさんの回答は、陽キャと陰キャの気持ちを理解するための質問として、よく聞けています。
その上で、「いじめられそう。」という言葉の本質をさらに深掘りするような質問をお子さんに聞いてみていただきたいのです。
おそらくいじめられそうと思っている陰キャの子たちは、陽キャの子が暴力をふるってきたり、集団でハブにしたりとか、そういうわかりやすいいじめをしてくるとは実は思っていないはずなんです。
おそらく陰キャの子がイメージするいじめとは、陽キャの子がちょっと嫌な顔をしたり、少し不快感を感じたり、あまり話さなかったり、そういったことをいじめという言葉で表していることがこの問題の本質なんです。
無論、例外はあるでしょうが、私が直接的に個人カウンセリングしてきたお子さんたちは、みなここで説明したようなことを感じていました。
陽キャ、陰キャの違い、価値観の違いをみなさんは質問でよく聞けています。
その上で、さらに不登校の解決を早めるためにも、いじめという言葉の本質となぜ陰キャが陽キャからいじめられるのかという心理学的な理由、ここにも触れていただきたいのです。
みなさんのお子さんへの心の理解度と共感力がさらに上がることができれば、不登校の解決も早めることができますので、ぜひやってみてください。
ホンモノ共感クイズ「思考の先読み」
あなたのお子さんは不登校で、自分と同世代の子と外で会うことをとても嫌がっています。
あなたと一緒に外出した時は、なんとか同世代の子といても、やり過ごすことができるようです。
しかし一人では、同世代の子と会うことをとても嫌がり、極端に避け続けています。
こんな場合、どんな「思考の先読み」をお子さんは無自覚にしていると思いますか?
あなたのお子さんにあてはめて、これまでのお子さんの言動をよく振り返って考えてみてください。
あなたが考えるお子さんの「思考の先読み」を6/20(月)16時までにブログにご回答ください。
来週6/22(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。