こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
先月の末から台風が何度も発生しています。今週も台風17号が発生し、小笠原諸島付近を通過。台風18号も発生の可能性が高まっています。
台風にともなって、何度となく激しい雨風、雷が発生していました。私の仕事中にも、雷と激しい雨が降っていて、とても気になりました。
あなたのお子さんは、雷や激しい雨の音を怖がったりしていませんでしたか?
一部の地域では、土砂崩れや浸水により、被害がでていますが、台風が直撃していない地域では、家の中にいれば、特に危険はありませんでした。
それにも関わらず、自然現象や大きな物音を怖がる、不登校の子はたくさんいます。雷の音、台風の激しい風、雷そのものを怖がるお子さんも結構いました。
多くの親御様は、家の中にいれば、安全なのにそこまで怖がる理由がなかなかわかりづらいかもしれません。
この大きな原因は、家庭の中の愛着関係やホンモノ共感の欠如にあるのではないかと私は思っています。
愛着関係やホンモノ共感が欠如していると、基本的に外界のさまざまなものごとに対して、子供は安心感がもてなくなるのです。
つまり「外の世界が安心だ。」と認識できなくなるのです。
この不安があるからこそ、侵襲的なものごと、特に音に対して、不登校の子はとても敏感になります。
侵襲的とは、こちらが何か被害を被る可能性があることや、常に何か気を配らなければ安心できないような状況のことです。
「もし近くに雷が落ちたらどうしよう・・・」
「もし強い風で家が吹き飛んだらどうしよう・・・」
こんなふうに不登校の子は不安から危険な状況を想像して、怖がってしまっているのです。
これに近いものに虫や生き物への恐怖があります。実際、不登校の子は虫や生き物を極端に嫌がります。
「もしこっちに飛んできたら、どうしよう・・・」
「もし刺されたりしたら、どうしよう・・・」
「もし、吠えられたりしたら、どうしよう・・・」
こんなふうに不登校の子の頭の中は、不安な妄想でいっぱいになってしまっています。
これらに根本的に共通しているのは、自力では絶対にコントロールできないものごとに対して、どうなるか不安を感じて、恐怖を感じているということなんです。
実際に雷も雨も風も虫も生き物もどう動くのか、どういう行動をするか、私たちには絶対にコントロールはできません。
これは言い換えると、そういったコントロール不能な状況がおきたときに余裕をもって対応できる自信がないという不安があるのです。
だからこそ、この問題を解決するには、お子さんに自信をつけさせるしか方法はありません。
では、どうしたら、お子さんに自信をつけさせることができるのか?
そのたった1つの方法が、親子の正しい愛着関係を築き、ホンモノ共感でお子さんに接していくことなんです。
なぜならば、親御様がお子さんに常に愛着的な接し方とホンモノ共感の言葉がけをしていれば、お子さんの心には安心感が生まれます。
この安心感が親子の正しい愛着関係を築き、それをお子さんが外の世界に反映して、「外の世界も安心だ。」と認識できるようになります。
そして常に親御様の反応が安心できるものだとお子さんが予測できるようになれば、これも外の世界に反映して、「不安にならなくていい。大丈夫。」という認識をお子さんがもつことができるようになります。
つまり逆の場合をいうと、親御様の反応が不安定で、いつ地雷を踏むかわからないというような予測をお子さんに与えるような対応をしてしまうと、これはお子さんにさらなる不安を生んでしまいます。
そして、その不安を外の世界に反映して、何が起きるか予測できないものごとに不安を感じて、恐怖を感じることになってしまうのです。
私が長期で開催している魔法ことばベーシック講座に参加している親御様のお子さんの最近の改善例では、いろいろなことに怖がり、引きこもっていた子たちも、外の世界に向かって、自信いっぱいで歩き出しています。
これらの子たちは、なぜ不登校や引きこもりを解決することができたのか?
その理由は、親御様たちが常に安定なホンモノ共感を繰り返し繰り返し、コツコツと行ってきたからです。
親御様のホンモノ共感の力で、自然現象は何も変わらないのに、お子さんたちの認識が自然と変わっていくのです。
ですので「外の世界が不安。自然現象が怖い。」という場合は、今一度、親御様の愛着関係の作り方とホンモノ共感ができているかをよく見直してみることをおすすめします。
ここで大事なことは、繰り返しになりますが、親御様がお子さんに安心を感じさせるような対応、愛着関係ができているかということです。
そして、親御様がホンモノ共感で子供の気持ちをすり替えたりせず、プラス転換せずに、そのまままるごと受け止めているかということなのです。
この2つが不登校や引きこもりを解決する鍵となります。
もし、あなたのお子さんが外の世界に安心していなかったり、自然現象をやたらと怖がる場合は、この2つのポイントを重視なさってみることを強くおすすめします。
ホンモノ共感クイズ「修学旅行」
前回のホンモノ共感クイズには5名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。
どの方もお子さんの気持ちに触れていて、しかもちゃんと質問までしていて、とてもいいと思います。
私も我が子の修学旅行が中止になったら、同じように共感して、みなさんと同じような質問をすると思います。
「学校は行かなくても、修学旅行は行く。」というお子さんは結構いるので、修学旅行は多くの子たちにとって、楽しみであることは間違いないでしょう。
それが中止になったショックや何を一番楽しみにしていたかを丁寧に聞くこと、これがホンモノ共感です。
皆さんの答えがホンモノ共感になっていて、読んでいて私は嬉しくなりました。
こういった共感をコツコツ積み重ねることによって、台風や雷を怖がらない子にもなると考えていただいて結構です。
ホンモノ共感クイズ「体育祭の中止」
現在、静岡では台風の被害で断水が続いています。
今回のクイズとして、あなたの住むエリアにも台風の被害がでて、学校の体育祭が中止になったとします。
お子さんは体育祭を楽しみにしていて、気が抜けたようになっていて、なかなか復旧しない被害状況に文句を言っています。
こんなとき、どんなふうにホンモノ共感してあげればいいでしょうか?
もちろん「自然現象だから仕方ないよ。」とは言ってはいけません。
あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを10/3(月)16:00までにブログのコメント欄にご記入ください。
来週10/5(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。