こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
2月も終わりに近づき、お子さんの進学や進級で悩まれている方も、うれしい結果を手にされている方もいるかと思います。
お子さんが不登校になれて、どれほどの月日が経ったのか?その期間、親としてどんなことに取り組んできたのか?
こんなことを振り返ることも多々あると思います。
もしあなたが、何かもっと改善できる点もあったのではないかと思われるのであれば、今日お伝えするホンモノ共感の言葉がけをしっかり取り組んでみてください。
実際、私が長期で開催している魔法ことばベーシック講座に参加しているお母さんからこんな嬉しいご報告をいただきました。
「おかげさまで1年以上、鉛筆をもっていないところから、息子は少しずつ勉強し始めました。その後、学校を1年3か月ぶりに登校し、第一志望の私立に息子は合格することができました。少しずつ回復しているのがわかります。
私自身はまだイライラすることも、モヤモヤすることもありますので、これからも自分の内面とホンモノ共感に取り組んでいきたいと思います。」
別のお母さんからはこんなお声をいただきました。
「子供が最近、学校に行き始め、様子がずいぶん明るくなりました。ホンモノ共感に取り組み初めて数ヶ月ですが、こんなに効果があることに驚きです。
家でも勉強に取り組み始め、今までとは様子がかなり変わりました。」
また別のお母さんからもこんな声をいただきました。
「子供は通信制の高校に変わってから、徐々に安定に登校し始めました。
今まで共感ではなく、親の意思に従わせていたことを反省し、子供の意思を全て聞いて、ホンモノ共感するようにしてから徐々に子供が変わり始めました。
こんなにも子供の意思を親が良かれと思ってダメにしていたのだなあと思うと、なんともったいないことをしていたものかと振り返ることがよくあります。
今でもつい、親の意思に従って、子供を導きたくなることがありますが、それは厳につつしむようにしています。ホンモノ共感に徹するというのは簡単なようでなかなか難しいですね。」
これらは最近、私のもとに寄せられたお母さんたちの声の一部です。
みなさんはどのように思われましたか?
ホンモノ共感というのは、おそらく多くの親御様が思われるであろう子育ての正解とはかなりかけ離れています。
親が正しい道を示して、子供が失敗をしないように導いてあげることで、子供に幸せになる人生を歩ませてあげるという考え方とはまったく違うのです。
なぜなら、ホンモノ共感とは、子供の気持ちを最重要視して、それに親が合わせていくことだからです。
親は子供を導くことなく、子供の気持ちを最重要視して、自分軸と自己肯定感を育て、子供自身が自力で幸せへの道を歩む土台をつくってあげるのがホンモノ共感の考え方なのです。
しかし、ほとんどの場合、親御様は子供にホンモノ共感することができていません。実際、不登校のほぼ全ての原因は、親御様の共感がないことが原因となっていることがとても多いです。
なぜ、親御様の共感がないことが、不登校の原因になるのか?
その理由は自分の親から共感されないことにより、子供は自分の情緒、つまり本質に自信を失い、自分を隠すようになってしまうからです。そして人前から自分を隠そうとして、不登校になってしまうのです。
つまり、不登校は子供の甘えやなまけが原因ではありません。また思春期の特有の問題でもありません。
親御様が子供の気持ちに寄り添うことを知らなかったために起きた心理学的な問題なのです。
このため不登校は、本当の原因を知ってしまえば、実は簡単に解決することができます。
親御様がホンモノ共感を学んで、実践で共感力をあげて、子供に共感していけばいいのです。
とはいうものの、共感はとてもシンプルで簡単なものですが、実際に共感をしたことがない人が実践で共感を使いこなすには、慣れないうちは難しいかもしれません。
実際、多くの親御様が共感を使おうとしても、つい余計なことを言ってしまったり、「共感だ。これは問題ない。」と思っていたことが、実は言ってはいけない言葉だったりしています。
これらは無自覚に行っているので、おそらく気づかなければ、同じ問題を繰り返してしまい、不登校の改善を難しくしてしまうでしょう。
実際、多くの方から、間違った言葉がけを自覚できるようにするにはどうすればいいのかといった相談を私は受けています。ホンモノ共感を身につけるための場所を提供してほしいといった要望や私から直接学びたいという問い合わせも多数いただいています。
そこで今現在、何らかの形でみなさんにホンモノ共感を学んでいただき、お子さんの不登校を解決していただく場を提供するための特別な企画を検討しています。
詳細が決まりましたら、このメルマガでお伝えさせていただきますので、ぜひ楽しみに報告をお待ちください。
ホンモノ共感クイズ「進学への不安」
前回のクイズに2名の方から回答いただきました。ありがとうございます。
縄文パパさん
最初の共感はとてもいいですね。なお4行目の「でも、まだ何の問題が起こっていないんだから、それほど不安に感じることはないんじゃない。」から、ちょっと雲行きがあやしくなっています。
実はこれがホンモノ共感に徹しきれず、マイナスをプラスに転換してしまっている言葉がけなのです。マイナスはマイナスのまま、受けとめて共感してあげるようにしてください。
はるかさん
いろいろ質問して、うまく不安を引き出そうとしていますね。最後はこんな無条件の愛のような言葉で締めくくっています。これもいいですね。
「そういう不安があっても何も不思議じゃないよ。登校できてもできなくても、お母さんはあなたの味方だよ。何か心配なことがあれば、いつでも相談してね。」
さて、今回のホンモノ共感クイズは、実際にあった事例をもとにして、私はこのように解釈しました。
この子供には今まで目を背けてきた、逃げてきた学校に行くということに直面することへの不安があったのです。
もし、みなさんが不登校の立場だとして、今まで目を背けてきたことに対して、直面するとなったら、やる気いっぱい、元気に不安なく取り組めるでしょうか?
おそらくそんなことはないと思います。
何かわからないけれども、気が重い、不安に似たような感覚がいろいろと襲ってくるのではないでしょうか?
もし私なら確実にそうなると思います。そのように子供の考えて共感してみるのはどうでしょうか?
長い間、向き合ってこなかったことに対して、急に向き合うとなると、不安になるのは当たり前というマインドで共感してみてください。
具体的な何が不安というのがわからない場合は、いろんな角度からその不安を考えてみるのがいいですね。私ならこのように解釈して共感していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ホンモノ共感クイズ「死にたい」
あなたのお子さんは不登校で、1日中、死んだ魚のような目をしています。お子さんはこんなことをよく言って、ゲームとYouTubeばかりしています。
「生きていてもしょうがない。こんな社会で生きていくのは何も楽しくない。死んだっていい。むしろ生きていたくない。」
あなたなら、このような言葉に対して、どんな質問や共感をしますか?
あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを2/27(月)18:00までにブログにコメントしてください。
来週3/1(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。