こんにちは、不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

ゴールデンウィークですが、いかがお過ごしですか?

私がこれまで不登校のご相談を受けてきた中で、最も多かった親御様のご要望は、こんなことでした。

ゲームばかりしていないで、外に出たり、人と関わってほしい。夜、ちゃんと寝て、朝起きてほしい。生活習慣を正してほしい。自分のやりたいことを見つけて、前向きになってほしい。

 

特にゴールデンウィークなどの休み中にゲームばかりしている子供にイライラや不安が募る親御様はとても多いです。

こういった親御様たちのお気持ちは、とてもよくわかりますが、この考え方には、とても危険な点が含まれています。

どんな危険かというと、不登校の解決に失敗し、現状が何も変わらないという危険です。

なぜ、こんな危険があるのか?

その理由は親御様たちの望みの中に、「子供を変えたい。子供を変えよう。」という思いが強く現れているからです。

「子供に変わってほしい。」というお気持ちはとてもよくわかります。

ですが、実際に子供を変えようと親御様がすることすべてがことごとく失敗します。

私も多々、そういった経験があります。

 

実際、私自身が新進気鋭のセラピストとして駆け出しの頃、学びたての心理療法のテクニックを使って、子供たちを変えようとして、ことごとく失敗しました。子供たちからの信頼も失うことも多々ありました。

なぜ、失敗したのか?

今ならとてもよくわかります。

一言で理由をいうなら、不登校問題の原因は子供にはないからです。

親との愛着関係と共感欠如の問題が子供の自己肯定感の低下と集団適応力を失わせているという結果になって現れているにすぎなかったのです。

 

どんな心理学でもここを教えてくれるものはありませんでした。

数多くの不登校の個人カウンセリングさせていただいて、私はようやくこのことに気づきました。

このため私は子供の個人カウンセリングは必要最小限にとどめ、親御様に愛着関係とホンモノ共感の指導を始めることで、やっと不登校の解決に安定に成功するようになり、2019年以降は解決率100%になりました。

 

子供の意思、生活習慣、考え方、性格、こういったものを心理療法や外部の力で変えることはできないのです。

もし親御様の言葉がけで一時的に変わったように見えたとしても、いずれまた元通りに戻ってしまいます。

唯一、根本的に子供の不登校を解決できる方法が、ホンモノ共感と愛着関係の構築なのです。

もし、あなたが子供の不登校を解決したいと願っているならば、「愛着関係とホンモノ共感のために変わる。つまり変わるのは親である。」という考え方は絶対に必要です。

とはいうものの、ここに気づいて現実的な指導できる治療者は私の知る限り、ほぼいません。

だから不登校の解決は何年もかかったり、解決しないまま、大人の引きこもりへと移行するケースが多発するのです。

 

そこで今日は子供を変えるのではなく、親御様がホンモノ共感を身につけることで子供への接し方を変えることによって、子供の不登校の解決に成功したというあるお母さんのお声をご紹介します。

この4月から中3の息子が今まで入れなかった教室に入り、クラスで1日過ごせるようになりました。

不登校になってから、息子が人目を気にして、外出するときも人に会わないように行動していた日々を思うと、信じられない変化です。

しかも今までは点数を気にして、逃げていた学校のテストも久しぶりに受けることができました。

以前は完璧主義のために息子はできない自分を隠していましたが、今回のテストでは、「今日テストがあった。たぶん20点ぐらいしか取れていないけど。」と笑って報告してくれました。

なにより以前と比べると、息子はすごくイキイキして楽しそうに学校に行くようになり、私も本当に嬉しいです。

「学校だるいなあ。」とは言いますが、表情は明るく、時間に間に合うように準備して、学校に行っています。

私がホンモノ共感を学びたいと思ったきっかけは子供たちに「自分のことを好きになってほしい。ありのままの自分で堂々と生きていってほしい。」と思ったことでした。

その姿には一歩、近づいたと思います。

ホンモノ共感では子供を無理やり動かすのではなく、親の中にある劣等感や自信のなさの問題を解決することで、子供への関わり方が変わり、結果的に子供の行動に変化が現れた気がします。

子供と話す時はいつも笑顔で接し、言われたことはすぐ対応することを心がけてきました。

私自身も変化して、以前より人目を気にしたり、落ち込んだりすることも減りました。

子供のことをあまり心配しなくなり、本人に任せようと思えるようになりました。

子供もこれからまだまだ悩むことがあると思いますが、その度にたくさん話をきいて共感していきたいなと思います。

このお母さんのお声にあるようにホンモノ共感は子供を無理に動かそうとか、何かを制限しようとか、何かを変えようとすることを一切しません。

ホンモノ共感とは親御様の言葉がけや考え方、親御様自身の自己肯定感を変えることで子供への関わり方を変え、結果的に子供の行動に変化をもたらす技術です。

ホンモノ共感であれば、子供を無理に変えることがないので、子供から反発されたり、親子が衝突したり、子供にいらぬストレスをかけたりと逆に悪化に導く要因は一切ありません。無理なく自然に子供に変化が現れます。

もし、子供を変えたくてしょうがなかったり、子供につい指示や指図、アドバイス、提案などをしてしまったりする方は、是非一度、ホンモノ共感を知るために魔法の言葉がけセミナーにご参加ください。

 

今回の魔法の言葉がけセミナーでは、不登校の解決の重要ポイントを具体例とともに大公開します。

・最短2週間で子供の行動が変わり、不登校を解決したホンモノ共感の実例

・5年間ずっと不登校だった20歳の子が通信制高校へと再登校した親子の会話の重要ポイント

・多くの人がすり替えたり、すっとばしてしまう会話での共感の間違いポイント

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ホンモノ共感クイズ「ゴールデンウィーク」

前回のホンモノ共感クイズには、4名の方からご回答いただきました。ありがとうございます。

4名の方のご回答、どれも良いと思います。

「めんどくさい。」「人混みが嫌だ。」そういったところによく共感なさってゲームとYouTubeを肯定していますね。私もそうすると思います。

 

気になるのはyukinoharaさんです。引きこもりのお子さんに質問したら、嫌そうな返事がかえってきて、それで終わってしまったそうですね。

「そんなこと答えないとダメ。」という嫌そうな返事はおそらく考えたくもないし、思い出したくもないということか、「言っても無駄。わかってもらえない。」と思っているか、どちらかだと思います。

ここでもし嫌がられたとしても、私ならば「どうしても嫌だったらいいけど、もしよければ人の目がどう怖いか教えてほしい。人の目から何を感じるとか、わかることだけでもいいから教えてくれるとうれしいなあ。」と私ならちょっと食い下がってみます。

 

人間の不安や恐怖といったものの根源を探っていくと、必ずと言っていいほど、親子の愛着関係と共感の問題にたどり着きます。

そういった事例を私は嫌というほど見てきました。

ちなみに人の目が怖いということに対して、シチュエーションを聞くのは、ちょっとずれています。

シチュエーションはあまり関係がなく、こういったことが怖いのです。

「人が自分の至らぬ点やダメな点、人から見てできていない点などを批判するのではないか。嫌うのではないか。人から下に見られるのではないか。」

つまり、どんなシチュエーションであっても、ほぼ関係がないと言えるでしょう。

この知識を念頭において、先ほどお伝えしたような聞き方で一度、再チャレンジしてみてください。

なんとか子供のマイナスの気持ちを引き出す姿勢は賞賛に値します。がんばってください。

 

ホンモノ共感クイズ「昼夜逆転」

ゴールデンウィークに入りましたが、あなたのお子さんは変わらず、外に出ようとしません。

夜寝るのも遅く、朝起きるのも遅く、昼夜逆転しています。

陽の光を浴びない生活にあなたは不安になり、「もう少し夜早く寝られないかな?朝早く起きられないかな?」と言ってみたところ、お子さんからはこんな返事が返ってきました。

「自分でもそれは思っている。夜は寝たいけど、目を閉じても眠れない。朝目覚ましをかけてもまったく聞こえない。

昼間ゲームをやっているのも、好きだからやっているんじゃない。退屈で他にやることないからやっているだけ。」

こういった返事をするお子さんにどのようにホンモノ共感しますか?

 

あなたのお子さんが昼夜逆転になっていると想定して、ホンモノ共感の言葉がけを考えてみて、5/8(月)15:00までにブログにコメントしてください。

来週5/10(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。