本日11月22日はいい夫婦の日です。
みなさんは夫婦間で共感しあっているでしょうか?
気づいている方も多いと思いますが、お子さんの不登校の改善と夫婦間の共感は実は密接な関わりがあります。
なぜならば、夫婦の間での会話で父と母がどんな言葉を交わし合っているのかを子供はよく聞いているからです。
つまり、家庭内でかわされる全ての会話の内容が子供に影響があるということです。
なぜ、子供の不登校の改善と夫婦間の共感が密接に関わるのか?
特に不登校の改善が停滞しているケースでは、不登校のお子さんに共感はがんばっているけど、改善がみられないということがよくあります。
この場合、私は3つの可能性を疑います。
1つ目は子供に共感しているつもりで実はしていない部分がある。
2つ目は夫婦間での会話が共感になっていないので、子供の安心感を壊すような言葉が父もしくは母から発せられている。
3つ目は不登校の子供に兄弟姉妹がいて、親と兄弟姉妹の間での共感ができていない。
今日はこの中の夫婦間の会話について、詳しくお伝えします。
多くの不登校が改善しない原因を探っていくと、お子さんに対しては共感をがんばっているものの、旦那さんに対して全く共感していなかったり、嫌な顔ばかり見せていたり、旦那さんが文句や愚痴が多く、イライラしていて、なにかにつけて語気を荒げていることがよくあります。
例えば、こんな事例があります。
- テレビや芸能人にむかって、批判や非難を繰り返していて、それを不登校の子が聞いている。
- 夫婦のどちらか一方が「なんで俺(私)にもっと共感してくれない!」と怒っていて、イライラして夫婦喧嘩になっている。
- 夫婦間の距離がすごく遠く、親密でウェットな関係がなくて、とてもドライで事務的になっている。
- 夫婦間の会話がとても機能的で、情緒が全く含まれていない。
- 夫婦のどちらか一方が親から大事にされ、共感される子供にねたみやそねみを向けている。
こんなふうに事例をあげれば、きりのないぐらい共感欠如のパターンがあります。
もしあなたが子供なら、両親のどんな会話を聞きたいですか?
暖かく、仲のいい愛着的で共感的な会話を聞きたいのではないでしょうか?
ちなみに私が子供の頃は父親がすぐに怒って、怒鳴り出して、酒を飲んできれることを繰り返していました。
私の母親はじっと父親に耐えて、裏で文句や愚痴をぶちぶちと言っていたので、私はずっとそんな両親を見て、聞いて育ちました。
その悪影響がのちに鬱(うつ)にまで発展したと思っています。
難しい理屈は抜きにしますが、家庭内での環境が子供にとって安心じゃないもので満たされてしまうと、子供は残念ながらそれを他人や社会、そして学校に投影してしまいます。
つまり他人や社会、学校は家庭環境の再現になっています。
ここでいう家庭環境とは、親御様の言葉、笑顔、態度そのものです。
全ての不登校の改善のカギはここにあります。
あなたはこのことをどのくらい意識していますか?
私は先日もちょっとしたことで声を荒げて、とげとげしい空気になっている、不登校の親御様の夫婦間の会話の録音を聞きました。
こういった状況では、子供に対して共感をがんばっていても、不登校の改善は確実に遅れます。
不登校の改善はするかもしれませんが、何年かかるかわからないという感じになるかもしれません。
よく聞くのですが、本当の意味で自己肯定感の高い子供が育った家庭はこんなふうな特徴があります。
- 両親の仲がよく、いつも笑顔でいる
- お父さんは信頼できる働きもので、お母さんは笑顔で家族によく気を配り、子供に対して厳しくない
- 子供の話も夫婦間の話もお互いよく聞き合っている
こういった家庭は当然、子供の自己肯定感を育てる源になります。
今もし、これを読んでいて、まさしくうちの家庭では、子供に安心を与えられていないと思い当たる方もいるでしょう。
この場合、即効性のある対策としては次の2つがが考えられます。
まず1つ目は、親御様が自分の言いたいことを考えもなく言うのをやめて、グッと堪えることです。
2つ目は夫婦間の笑顔の会話を増やすことです。
この2つだけでも実践してみてください。
親御様がこの2つを実践し続けることできっとお子さんの状態に改善があらわれるでしょう。
もしこの2つのことを実践するのが難しいと思われた方はぜひ一度、私の無料電話相談をご活用ください。
こういった場合、どうしてもお互いのここが受け入れられないというポイントがあるかもしれません。
子供はあなたの「私はこれを受け入れない。」という価値観の枠をよくみています。それを他人や社会、学校に投影するからこそ、不登校になってしまっているのです。
私の無料電話相談では、その価値観の枠を外すお手伝いをさせていただきますので、ぜひ以下から無料電話相談にお申し込みください。
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ここで大事なことですので、子供の自己肯定感の源を再度お伝えします。
家庭の中で親御様がどんな言葉、笑顔、雰囲気を発したか、これが子供の自己肯定感の源です。
これを他人や社会、学校にそのまま投影し、反映します。
つまり不登校の子供がよくいう、「人が怖い。」とか、「集団が怖い。」とか、「雰囲気が嫌だ。」とかは、何らかで家庭での共感欠如の言葉が聞こえてくるのが怖いという意味でもあります。
これをよく理解して、日々の生活の中で夫婦間の共感に励んでみてください。
ホンモノ共感クイズ「人の目が気になる」
前回のホンモノ共感クイズには、3名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。
ジョンさん
残念ですが、ジョンさんの言葉は共感としては不適切です。懸命に頑張って考えてくれたと思いますが、子供が感じている不安をなんとか親御様の言葉で打ち消そうとしています。こうしたい気持ちはとてもわかるのですが、これは言えばいうほど、やればやるほど逆効果になってしまいます。
はるかさん
はるかさんも共感に徹していますが、息子さんが「友達からずるいと言われそうで怖い。」といったことにまずは共感する必要があります。この話は、はるかさん本人からお聞きしたので事情を知っているのですが、まずは子供の言葉に共感して、子供を変えようとしないことが大事です。
さくらもちさん
共感はだいたいこんな感じでいいと思います。
今回のホンモノ共感クイズで出てきたお子さんの不安の裏には、自分が時間にルーズで、周りから「あいつ遅いな。早くすればいいのに。」と思われるんじゃないかという不安があるのです。
「あいつの動き遅いよな。とろいよな。」
「飲み込みが遅いよな。」
「なにやっているんだ。さっさと飲み込めばいいのに。」
「さっさとてきぱき動けばいいのに。」
こんなふうに思われるという不安があります。
この不安を無視して、「気にするな。」というのは、逆効果だというのがジョンさんに対する私の意見です。
私が考えるホンモノ共感の言葉は、冷たい目で見られるのが怖いことに対しての共感と「自分のペースで自分のタイミングで自分なりに納得しながら動いていいんだよ。」という言葉がけが最適だと思います。
ちなみにこういったケースも夫婦間で話題にあげて、共感しあえるか、夫婦間でお互い時間に厳しい部分がないかを話し合えるといいですね。
ホンモノ共感クイズ「疲れた」
あなたのお子さんは何とか学校に通えるようになりました。しかし学校に行って帰ってくると、かなり疲れた様子を見せます。
あるとき、学校から帰ってきたお子さんがこんなことを言いました。
「ああ、疲れた。みんなが僕によく話しかけてくるんだよ。ほんと疲れる。」
それを聞いてあなたは「みんなと話すことのなにが疲れるのか?」と一瞬思いましたが、それは封印してホンモノ共感することにしました。
こんな場合、どんなホンモノ共感の言葉をかければいいでしょうか?
あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを11/27(月)16:00までにブログにコメントしてください。
来週11/29(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。