最近、不登校が改善してお子さんが学校に行けるようになったという嬉しい報告をいただいたので2つの事例をご紹介します。

男子大学生の事例

「半年ほど前から個人カウンセリングを開始してから、子供が徐々に学校のことについて前向きに考えられるようになりました。

家から1時間弱の大学に合格し、この春から大学生になり、4月から毎日登校しています。

朝、早起きして7時半には家をでていきますが、表情がとても明るくなりました。

進学のことを知った両親からいろいろ聞かれても、子供はとても楽しそうに話をしていました。

 

以前は学校の話はめんどくさがって、全然できず、何かあると「お腹が痛い。」とトイレに駆け込んでいました。

そういったものもなくなり、すっきり動けるようになっています。

大学に通う定期を買うときも、1時間ぐらい駅で並んで買ったみたいです。今までなら、こんなに待って買うなんて、考えられませんでした。

さらに嬉しいことに「今日から弁当をもっていって、お友達と一緒に食べる。」と私に弁当を求めてきました。

子供がちゃんと動き出したことの開放感がすごく、こんなに心穏やかに過ごせたのは久しぶりです。

以前はひどいゲーム依存でしたが、それも学校にさしつかえないように適度にコントロールできるようになりました。」

 

これは私にとっても、とても嬉しい話でした。

なぜ、この子はこのように劇的に変わることができたのか?

 

以前のこのお母さんは、子供の立場になって考えたり、共感することはありませんでした。

「ママの言うことを聞きなさい。」

「どうしてそんなことをするの、ダメでしょ。」

こんなふうにこのお母さんは子供に怒鳴ってばかりいました。

子供に対しては、否定と反論ばかり、「子供は親の言うことを聞くもの!甘えやワガママは厳しくしなければ!」と思っていたそうです。

 

このお母さんは私の個人カウンセリングで、そういった考え方を一切変えて、子供本位で子供の話を聞き、徹底的にホンモノ共感できるようにご自身を変えていきました。

難しい話ではなく、お子さんとの短く、数少ない会話を徹底的にホンモノ共感に変えた、それだけです。

私は特に子供の気持ちを聞くこと、行動を聞かないことを重点的にお教えしました。

 

ちなみに多くの不登校の親御様たちに共通の悪いクセは「どうするの?」と子供に聞くことです。

これ禁句ですので、やめてください。

 

このお母さんの場合は、プラス共感もマイナス共感もとてもあまかったので、それを徹底的になおさせていただきました。

つまり私がさせていただいたことは、親御様がホンモノ共感を徹底的にできるようにした。

本当にそれだけです。

このお母さんがホンモノ共感を身につけることで、半年後ぐらいに大学受験のことを真剣に考えられるようになり、今、大学を楽しそうに行けるようにお子さんが変わりました。

 

ある女子中学生の事例

「4月から子供が学校に行けるようになりました。

私が共感を学び始めてから、子供は少しずつ変わりはじめ、「学校は行きたいけど、別室登校はしたくない。戻るなら教室がいい。」「数学ができないので、友達にまず教わりたい。テストはまず国語と英語を受けてみる。」「5月に野外活動があるので行けるようにしたい。」という言葉がでるようになりました。

実際に5月の野外活動をまたずに、子供は突然学校に行けるようになり、とても驚きました。

 

これもとても嬉しい話です。

どうしたらこのようにお子さんが変わることができるのか?

 

お母さんはこんなふうに言っていました。

全肯定で話を聞くようにしました。子供がテストを受けても受けてなくても、学校に行っても行かなくてもどちらでもよく、その過程の話を聞くことに重点を置きました。

もう1つ気をつけたのは母親として、自分の意見を先に言ってしまわないこと、解決策を言ってしまわないことです。

私には自分の意見を言って、解決策を言うクセがあったので、共感もうまくいきませんでした。

講座でホンモノ共感を学び、どんどん共感がうまくなるにつれて、自分の意見ではなく、子供の意見、気持ちを全肯定で聞くことができるようになってから、子供が変わっていきました。

 

実際、このお母さんの最近の会話の録音を聞いても、ホンモノ共感できているなあと思うところが本当に多く、修正することがほとんどなくなりました。

だからこのお母さんには、さらにマイナス共感を強化していきましょうとアドバイスしています。

まだ少しマイナスの言葉を拾いあげていないところがあったので、そこが強化できれば、お子さんはさらに安定になっていくはずです。

 

このように親御様が意見をいうのではなく、以下の2点ができるようになると、子供の状態は如実に変わってきます。

・子供の意見に対して、ホンモノ共感をしっかりとしていくこと

・とっさにでてくる、どマイナスな言葉に即マイナス共感できること

 

今、お子さんが不登校で悩んでいる方は、私が見てきた限りでは、ほとんどの場合、こういった状態が散見されています。

・子供のマイナス発言をきちんとキャッチできない

・子供のマイナスのシグナルを感じとることができない

・子供のマイナスのシグナルを感じとっても、どう対応すればいいのかわからない

・子供にちぐはぐな対応をしたり、とんちんかんなことを言ってしまっている

・子供が求めていないことを次から次へと提案している

 

これは絶対になおさなければいけないポイントです。

不登校である限り、必ずお子さんはマイナスの感情をもっています。

マイナスの認知や何かものごとを否定的に鋭くとらえやすい感性を人はほめがちです。ほめること自体は私は否定しませんが、ほめても子供には全く響きません。

親御様は子供の鋭さに深く共感していく必要があります。

 

しかしこの共感もお子さんごとに最適な言葉が違います。

もし我が子に最適な言葉がけを知りたい方は、私の無料電話相談をご利用ください。

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ホンモノ共感クイズ「お前子供だなあ」

前回のホンモノ共感クイズには4名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。

皆さん、「子供だと言われて嫌だったなあ。」というところがほぼ共通していますね。

ひっとんさん

ほぼ共感の教科書のような文章でとても良いと思います。

仲村さん

共感がとてもいいですね。最後は励ましになっているので、あまり強い励ましならないように注意してください。

さくらもちさん

迷いながら回答ということですが、とてもいい回答だと思います。

怒りも悲しさも寂しさもあるでしょうし、もう1つは恥ずかしさもあるかなあと推測します。これは先回りや先読みとは少し違います。

子供のマイナス感情を洞察するっていうことで、とてもいいですね。

はるかさん

焦点の当て方がとてもいいです。実際、お子さんが赤ちゃんみたいと笑われたことがあるんですね。

お子さんのお気持ちお察しします。

はるかさんが回答いただいているように解決ではなく、共感です。

こういったときこそ共感することがとても大事です。

 

今回ご回答いただいた4名の方は、共感の感覚が身についていて、とてもよかったと思います。

繰り返しになりますが、こういったときは解決ではなく、共感することがとても大事です。

実際、このケースではお母さんが「それは嫌だったね。」と共感すると、突然子供が「学校へ行こうかな。」という内容の話をしだしたらしいです。びっくりですね。

共感の力を私自身も思い知りました。

みなさんもぜひお子さんにホンモノ共感するように心がけてください。

 

ホンモノ共感クイズ「ゴールデンウィーク」

あなたのお子さんは、ほぼ引きこもり状態だとします。

たまには外の空気を吸ってほしいと思い、ゴールデンウィークに家族旅行を計画しました。

車で2時間ほどのところですが、外出することにお子さんはあまりいい顔をしませんでした。

一切、外出ができないわけではないのですが、こんなときどんなふうにゴールデンウィークの旅行の話をしてみればいいでしょうか?

 

あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを5/6(月)17:00までにブログにコメントしてください。

来週5/8(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。