先週12/22(日)に今年最後の魔法の言葉がけのセミナーを行いました。
早速、参加された方の感想の一部をご紹介します。
「子どもとのコミュニケーションの難しさを常に感じていました。話のすり替え、私も無意識にやってしまっていました。
そして、子どもとの会話が浅いものになってしまって、私の返事によって相手を怒らせてしまうということも実感していました。
改めて先生の言葉で私に何が足りないのか、やり過ぎているのか、ピントのズレた所など、考え、直したいと深く思いました。たくさん気付きを与えて下さり、ありがとう御座いました。」
「今日はありがとうございました。中2の息子が今まさに学校に行けない日がちらちらと出てきたところでこちらに辿り着きました。
小学校入学くらいから対人緊張が見られるようになり、原因は基本的信頼感の弱さ、安心感の無さ、自信不足、愛着の問題、低い自己肯定感だとわかりながらも、褒めたりスキンシップを増やしたり、自然体験を増やしたり、何か自信が持てるようにと習い事をしたりなど色々やってきました。
なかなか効果は見えず、長年苦しい思いをしてきました。
新井先生が長年かけてみつけられた自己肯定感を低くしてしまう親の共感不足、特にマイナスの感情への 共感不足であるという視点にハッとさせられ、今日の講座に参加させていただきました。
確かにマイナスの感情を受け止めてもらえないことが人の信頼を傷つけ、受けとめて貰えて共感して貰えると辛かった心の傷がただの記憶に変わることは自分の経験からも腑に落ちるものでした。
そのような真の原因には自分では気づけず、色々な自己肯定感に関わる本を読んでも本当の自信をつける方法はわからないまま何年も経ってしまいました。
やっと自信を失う前の本来の子供のありのままの姿で学校や社会でリラックスして挑戦できる子供の姿を取り戻せるのではないかと希望が湧いてきました。
是非これから新井先生のもとで学びたいと思っています。 宜しくお願いします。」
このお母さんの感想のように、多くの親御様は我が子の自己肯定感の低さを感じると、自己肯定感を高めるために成功体験を積ませようとしたり、能力を高めようとしたり、ほめたりするといった取り組みをしがちです。
しかし、残念ながら、これらの取り組みは全くうまくいかない場合がほとんどです。
子供の自己肯定感は上がるどころか、だだ下がってしまい、親御様自身がこれ以上どうすればいいのかわからず、見守るだけで、時間ばかり過ぎてしまったというケースをよく聞きます。
ここが従来の子育ての常識のわなとも言えます。
従来の子育ての常識は、子供をいかにほめるか、いかに叱るか、その視点だけでした。
だから親御様が懸命に子供に自信をつけようとして、何か習い事や趣味で成功体験を積ませようとしたり、ほめたりしているうちに泥沼にはまってしまうのです。
私は長年の経験からこれらの方法は根本的に間違っているということに気づいて、皆さんに何とかお伝えしようとしてきました。
ほめることで子供の自己肯定感を高めることができないということを目の当たりにしてきたからです。
しかし従来の子育ての常識の罠にはまっている人は、そこからなかなか抜け出せません。
親御様ご自身がほめられた経験が子供のころにあると、よりその呪縛が強くなります。
この呪縛から解き放ち、子供の不登校を解決するために、私はまったく視点の異なるマイナス共感を皆さんにお伝えしています。
このマイナス共感は、辛さや苦しみ、悲しさなどネガティブだったり、マイナスに感じてしまう気持ちに寄り添い、共感することです。
特に「死にたい」「もう生きている価値なんてない。」のように一見すると、共感するのが怖いと感じるような言葉に対しても、そう感じている子供の気持ちに寄り添い、共感していく必要があります。
このマイナス共感を親御様が身につけて、子供にマイナス共感できるようになるためには、親御様ご自身が愛着と共感の価値観を身につけて、安らいだ状態でいることがとても重要です。
親御様が安らいだ状態でないと、不安やイライラのあまり共感することができなくなるからです。
子供がどんな状態でも、親御様が安らいだ状態で、子供にマイナス共感することができるようになると、子供の自己肯定感が高まり、不登校も自然と解決していきます。
そのために大事なことは、親御様自身もマイナス共感される実体験です。
自分の辛さや苦しみ、不安に心の底から寄り添ってもらい、マイナス共感されることで実感できる安心感がどのくらい心地よく、癒されるのかを、あなたにも実感していただきたいと思っています。
これは実は不登校解決の重大な鍵を握っています。
このことは頭でわかっているだけでは、効果がありませんし、自分のマイナスな気持ちを優しく聞いてもらっても、効果はありません。
ホンモノ共感を身につけた心強い仲間と心と心で深くつながった対話して、マイナス共感してもらうことがとても重要なのです。
このため私が長期で開催している魔法ことば講座では、講座の受講生同士の共感練習を重視していて、何度も繰り返し行っています。
半年かけて行っている講座の受講生同士は、何度も自分のマイナスな気持ちを打ち明けて、心と心で深くつながった対話を繰り返しながら、マイナス共感し合っているため、とても強い絆が生まれています。
この強い絆でつながった仲間から、マイナス共感されることで感じる、安心感と心地よさ、幸せは言葉ではいいつくせないほどのものがあります。
こんなふうに親御様がマイナス共感される体験をすることで、同じマイナス共感を家で子供に対して積み重ねてあげることができるようになるのです。
頭でわかっているだけではなく、体の感覚として、体感していただくことがとても重要です。
自分が経験したことがないことを人に伝えることはできないからです。
それと同じ理屈で、ホンモノ共感も共感することとホンモノ共感されること、この両方の経験を積み重ねることが絶対に必要です。
だからこそ、私は半年かけて魔法ことば講座を行うことで、どちらの経験もしっかりできるようになってもらっています。
講座では親子の会話の録音添削で、言葉がけと接し方の具体的なアドバイスを個人カウンセリングで、それぞれの家庭に行っています。
だからこそ、講座の受講生がホンモノ共感を身につけて、子供の不登校を解決することができるのです。
もし、我が子の不登校を解決したいし、そのために自分が変わらなければいけないことはわかっているものの、どう変わればいいのかとお悩みであれば、私が長期で開催している魔法ことば講座でしっかりとホンモノ共感を学び、身につけてください。
そして講座の中で、親御様ご自身も共感される、その安心感や癒しを体験してください。
ホンモノ共感が実際に体験できる魔法の言葉がけセミナーを好評のため、来年も追加開催することにしました。
セミナーの最後には、参加者1人1人の状況に合わせた個別相談の時間もありますので、子供が不登校でお悩みなら、ぜひご参加ください。
↓↓↓
<開催日程>
自宅から受講できるウェブ会議 ズーム(ZOOM)で開催
- 2025年1月26日(日)13:00-17:30
- 2025年2月15日(土)13:00-17:30
- 2025年3月15日(土)13:00-17:30
ホンモノ共感クイズ「自分の母親への共感」
前回のホンモノ共感クイズには2名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。
キュウさん
おおむねいいですね。印象に残るのが「びっくりしたでしょう?」という言葉です。
検査を進める言葉よりも、「びっくりしたでしょう?」という共感の言葉がまっさきにくるとよかったとおもいます。
「解決は最後、共感が先」という原則を皆さん、忘れないようにしてくださいね。
はるかさん
痛み、けがについて、真っ先に聞き、その後、気持ちをじっくり聞く、これもまたいいですね。
自分の親に対して、「どう思ったの?」と聞くセリフは通常だとまず出てこないですよね。
「そんなの痛いに決まっているじゃん。」とあっさり片付けがちです。
そこをぐっとこらえて、今何に寄り添うのが共感なのかを深く感じていただくこと、突き放す言い方、問題をサッサと片付けるいい方も、悪しき継承は私の代で断つということをみなさんも肝に銘じてくださいね。
ホンモノ共感クイズ「解剖医」
あなたのお子さんは高校生で、最近どん底の不登校から徐々に回復してきました。
マイナスの気持ちはまだにあまり出しませんが、最近はなりたい職業のことをよく話し出しました。
先日も親子の会話で、こんなことをお子さんが言いました。
「私、解剖医になりたい。」
この言葉を聞いた途端、あなたの中には強烈な「やめて」という嫌悪感がわいてきました。
事件や事故などの悲惨きわまるご遺体をみるなんて、あなた自身が耐えられないからです。それと同時に辞めて欲しい理由があれこれと頭の中にわいてきます。
「そんな仕事、辛いに決まっている。精神的にも肉体的にも親として娘をそんな仕事に就かせるのはゆるせない。」という言葉もわきあがりました。
しかし共感を学んだ身として否定もできず、あなたは黙ってしまいました。
さて、あなたのお子さんが「解剖医になりたい。」と言ったら、どのようにホンモノ共感しますか?
あなた自身は「そんな仕事は絶対嫌だし、我が子には絶対就いてほしくない。」と思っているものとして、ホンモノ共感の言葉がけを考えて、12/30(月)18:00までにブログにコメントしてください。
来週1/1(水)のブログで私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。