先日、魔法ことば講座の18期ライトコースの特別講義を行い、講義の中で「子供を笑って許せるか?」というテーマを扱いました。
するとほとんどの親御様がこんなふうに許せない点が多いと答えました。
・朝、起きれないこと
・人に迷惑をかけること
・勉強しないこと
・他の子は学校に行けているのに我が子だけ学校にいけないこと
これらの許せない点の本質的な共通点に皆さんはお気づきでしょうか?
一言でいうなら、「我慢」です。
子供が我慢して、人に合わせる努力をしていないことを親御様は許せないのです。
いろんな言葉や態度、接し方を通じて、親御様は我が子に「我慢して、人に合わせる努力をしろ。」と伝えているのです。
そして子供は我慢して人に合わせる努力に疲れ果て、パンクして学校にいけなくなっているのです。
この話は親御様たちにとって、衝撃だったようで、講座の感想の一部をご紹介します。
「セミナーのテキストに「あなたが学校へ行ってくれないと、ママは不安でたまりません・・・」というマイナス言葉の例がありましたが、正に私の代弁です。
息子にもぶつけてしまった言葉と同じです。
「あなたの行動・特性・価値観を我慢して隠しなさい。頑張って世間や他の子と同じように合わせなさい。」私の価値観です。
息子が、小2ぐらいからずっとこんな気持ちでいました。
無条件の愛情。私はずっと条件つきの愛情を、息子に注いできました。
お小遣いあげるから、習い事行こう。
ポケモンカード買ってあげるから学校行こう。
スプラトゥーン新作ソフト買ってきたから、学校から帰ってきたらやっていいよ。などなど・・・小4で行き渋りがはじまり、紆余曲折して、小5の冬休み明けから学校へ行くようになりました。
毎日仕事遅刻しながら、職場に謝罪しながら車で息子を送っていきました。
最初は教室まで送り、段々階段を登ったとこまで、昇降口まで、次第に自分から車から降りられるようになりました。
修学旅行も行けました。放送委員も頑張りました。
清掃班の1年生から「あっ、掃除の班長だ!」と声かけてもらったときは、私がすごくうれしかった思い出です。
先生の言う無条件の愛情、十分わかります。納得しています。
だけど、「努力・我慢・人に合わせる。他人軸で何が悪い!」とも思っています。
生きづらさを抱える息子が不登校・引きこもりから抜け出すために、私の他人軸が改善しないと改善しないというなら、とことん学びます。よろしくお願いします。」
「子供の気持ちを親が代弁することで、人生や態度が変わるものなんだということに驚きました。
私も子どもの気持ちを代弁できるよう、まずはしっかりと子供の事を観察(何を考えているのか、どう思っているのか等が分かるよう)していきたいなと思いました。
そのうえで、いつか子どもの気持ちを代弁したいです。
マイナス言葉からプラス言葉について、ただいいことを言うことがプラス言葉だと思っていました。
早速、プラス言葉演習の4つのテクニックを書いた紙を冷蔵庫に貼ったので、実践していきたいと思います。
私は今まで自立するということは、社会の中で自分でお金を稼いで生活することだと思っていました。
だから、子どもが社会に出て働いて一人で生活できるよう、勉強して良い学校や大学にいき、良い就職をすることが自立だと思っていました。
私もそう言って育てられてきました。
私は学生時代までは家にいましたが、就職や結婚を期に、この家から出たいという思いが強くなり、実家の場所からどんどん離れた場所にいこうとしていました。
私が教えられてしてきた「自立」は、歪んだ自立だったんだなあと、講義を聞きながら考えていました。
講義を受けた今は、「自立」とは幸せな生活を送ること、幸せになることだと思います。そのための道を自分で模索したり切り開いていくことが自立だと思います。
子どもには是非そうなって欲しいですし、私自身も家族みんなで幸せになっていきたいと思います。」
「「そのままでいい」そのままでいい、このことがすべてなのですが、有償の愛を求めてしまっていました。
それが祖母の影響があると先生に言われて、皆さんしっくりきている中、私だけはそこで止まってしまって、私は祖母の影響なんて受けていないんじゃないかという疑問があり、思い切って先生に質問してみました。
質問してみて、よかったです。止まらずに先に進めました。
祖母は優しく愛情たっぷりに育ててくれましたが、祖母のほうから私に近づくことはなく、私に興味関心がなかったのだとわかりました。
だから、私は好かれる為にはどうするかを子供に教えるようになったのだとはっきりしました。」
「例に出てきたマイナス言葉、毎日のように使っていました。
マイナス言葉に負の未来が来るという脅しが隠されていると知り、もっと早く知っていればよかったと思いました。
母と同じようには育てまいと意識して育てていたつもりだったけれど、母と同じ声掛けをしていました。
良かれと思って言っていた事が全然違っていて、自分にはがっかりし、子供たちには申し訳ないことをしたなと思いました。
朝子供を起こす事については、「〇時になったけど起きれそう?どうする?」と声かけするようになったら、「5分後に起きる」「〇分から準備する」と子供も言葉を返してくれるようになり、穏やかに起きて朝の支度をするようになりました。
イライラと不機嫌を振りまいていたのは私でした。本当に反省。
子供の頃の自分は、周りに合わせなさいと言われる事を本当に窮屈に思っていたのに、今ではそうしないと不安で仕方ないと思ってしまっています。
自分が周りからみて変な行動を取っていないか、その日言った事で相手を不快にさせなかったかをとても気にして生きている毎日です。
子供たちと話をしていて、私と一緒だな~、生きにくそうだな~と思う毎日です。
根拠のない不安、正にそれです。
本当は全然気にしなくていい事だし、逆に自分が言われても不快に思ったりしないのに、どうしても不安で仕方ない。
早くそれを気にならないようになって楽に生きたいなと思います。
講義を受けている中で、話の内容も理解できるし、納得できるのになぜか混乱しているのはなんでだろうと思っていたのですが、皆さんも同じように腑に落ちない部分があるようで安心しました。
これも混乱している自分がおかしいと思っているからなんだな~と気づいて、自分の徹底ぶりに驚きました。
今やろうとしている事は、今までと逆の事をしようとしているんだからと言われ、「そうだよな。これからだよな。とりあえず、気づけて良かったんだな」と思いました。
ちょうど講義が始まる5分前くらいに、長女が「バイトなのに寝坊したー!どうしよう!」と起きてきました。
私は「10時からZOOMがあるから無理だよ」と声掛けしました。
すると、「そうだったね」と自分で急いで準備をしてバイト先に向かい、バイト先にも連絡をとって時間を変更してもらっていました。
ここに書いてみると、普通の事ですね。
でもいつもの我が家ではこの場合、講義の参加を中断して、二人で準備して、朝ご飯を車で食べさせながらバイト先に送ります。
なぜが娘より私の方が焦っていたりします。
なんでだろう?答えの一つが見つかりました。
私の中に、「遅刻する」事が笑って許せないからでした。
だから長女が遅刻して人に迷惑をかけないように、自分の方が必死になって、遅刻しないように動いていたんだなと気づきました。
全ては自分の為だったかと思うと残念な私です。
バイトの後、子供には「寝坊しない方がいいけれど、誰にでもある事よ」って声掛けはできるし、他の人が遅刻したら許せるのに、周りも「仕方ないよ」って許してくれることが分かっているのに、一番許せてないのは私だったんだなと実感しました。
講義を申し込むときに、「ちゃんと自分の思いを言葉にできるか」がとても心配だったのですが、これも「余計な事を言うな」と親から言われてきたからなと思いました。
親のせいにしているみたいでズルいなとも思ったりしますが、「なんで私○○なんだろう」と疑問に思っていたことの理由が少しずつ分かってきている気がします。
自分の気持ちに蓋をしていたというのも、なんとなくわかってきました。自分の気持ちに気づき、自分と子供の感情は別モノということを意識して生活しようと思います。」
こんなふうにほとんどの場合、親御様は良かれと思って、正しいと思って、やってきたことが不登校という結果を招いています。
では、親御様はどういうふうに変われば、不登校が解決できるのか?
この具体的な解決方法を参加者の1人1人の状況に合わせて、講座ではお伝えしています。
「嫌なことでも我慢して、他の子や世間の標準に合わせる努力をしなさい。」これが不登校の親御様に頑固にしみついている間違った価値観です。
これに対して、愛着とホンモノ共感は真反対の価値観です。
「あなたの感情は我慢しなくていいよ。人に合わせて、自分を変える努力なんかしなくていいんだよ。ありのままのあなたが大好きだよ。」
このことをホンモノ共感で子供に伝えていきます。
だから子供は安心感を感じて、自己肯定感が回復して、学校に行けるようになります。
さまざまな現実の場面でホンモノ共感の言葉が反射的にでてくるようになるには、かなりのトレーニングと親御様ご自身の価値観を変えていく必要があります。
このためしっかり親御様が間違った価値観を変えて、ホンモノ共感ができるようになるために、実践の場を魔法ことば講座ではたっぷりとご用意しています。
実際、どのようなことを講座で行っているのか?
それをもっと多くの親御様にその体験をしていただきたいと思い、魔法の言葉がけセミナーを追加開催することにしました。
「自分がどう変わればいいのか?どんなホンモノ共感の言葉がけが子供を変えるのか?」を知って、ホンモノ共感を実践できるようになって、不登校を解決したいという方は魔法の言葉がけセミナーにご参加ください。
セミナーの最後には、参加者1人1人の状況に合わせた個別相談の時間もありますので、子供が不登校でお悩みなら、以下から詳細を確認の上、申込ください。
↓↓↓
<開催日程>
自宅から受講できるウェブ会議 ズーム(ZOOM)で開催
- 2025/1/26(日)13:00-17:30
- 2025/2/24(月祝)13:00-17:30
- 2025/3/15(土)13:00-17:30
ホンモノ共感クイズ「初詣」
前回のホンモノ共感クイズには、2名の方から回答いただきました。ありがとうございます。
べさん
いいですね。「なんで人が多いのが嫌なの?」という質問には、ほとんどのお子さんからは大変残念ですが明確な答えはかえってこないはずです。
お子さん自身もなんで嫌なのかはわからないはずです。
実は不登校の子が人混みが嫌な理由は、圧を感じるからです。人が多ければ多いほど感じる圧は強くなります。
そこで感じる圧の正体はなにか?
それが今日のメルマガでお伝えしたことです。
「お前は嫌なことも我慢して人に合わせる努力をちゃんとやっているのか?」という厳しい目を向けられるような圧です。
これを言語化できた人は、大人でも子供でもいません。
だから不登校の子はわからないけれど、人混みが嫌いな理由はこの圧を感じているからなのです。
この知識をもって、お子さんに人混みが嫌いな理由を聞いてみると、核心に触れる共感ができます。
はるかさんの回答についても、私からはべさんと同様のコメントです。
はるかさんは1人で初詣に行ったのですね。
自分の内面にある呪縛と向き合い、それを手放すことがとても大事なので、「子どもがどんな状態でも、ありのままに受け止めます。」と宣言はとてもいいと思います。
ホンモノ共感クイズ「がんばらないと認められない」
あなたのお子さんは不登校で、家でめちゃくちゃ勉強を頑張っています。
ただお子さんがあまりにも高い目標を設定し、当然達成できないので、そのたびに猛烈な自己嫌悪に落ち込んでいます。
あなたはつい、「そんなに頑張らなくていいんじゃない。」と言いますが、お子さんはこんなふうに言って聞く耳をもちません。
「努力して、すごい自分になって、人から認められたいからがんばる。邪魔しないでくれ。」
さて、あなたはこんなとき、どんなホンモノ共感の言葉をかければいいでしょうか?
ホンモノ共感の言葉がけを考えて、1/14(火)17:00までにブログにコメントしてください。
来週1/15(水)のブログで私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。