私がお伝えしている「共感する」ということは、子供の話を聞くということです。

聞くとは、字に表すとたった2文字ですが、とてもシンプルで奥深いものです。

実際、親御様が話を聞くということが本当にできていたら、子供は不登校になっていなかったでしょう。

逆に言えば、子供の話を聞くことが心の底からできるようになれば、不登校は大きく改善します。

 

このため魔法ことば講座の初級コースでは、「ホンモノ共感」が中心のテーマとなっています。

先日も魔法ことば講義を行いましたので、参加者の感想の一部をご紹介します。

「共感とはどのようにするのか、新井先生がお子さんにされている動画を拝見して、「2つの鉄則」「注意点」で書かれていることがどういうことなのかよくわかりました。

子供の話を最後まで聞ききることも大切だと思いました。

良い親でなくて良い、役に立たなくて良い、何とかすることはやめ、本人に起こることは本人に味わってもらう。心に響きました。自分に常に言い聞かせたい。そのままの自分を認めたいです。

娘は我慢すること、努力することができません。それを何とかしようとしていました。本来の娘をねじ曲げようとしていたのだと気づきました。

我慢すること、努力すること、人に合わせること、この価値観を捨てます。良い親になること、役に立とうとすること、子供のことを何とかしようとすること、これらも捨てます。娘が本来の自分で自信を持って生きていけるよう共感に取り組んでいきます。

「聞く」というたった二文字のことがどれだけ重要で大変なのかということが分かりました。

講座の中で学んだ「聞く」ということを、自分の子供たちはもちろん、仕事や友達と会う時に実践していき、早く自分の中で「聞く」ことが当たり前のように出来る様なりたいと思いました。

そして、時間を取って、自分から子供たちの気持ちをきいてみたいと思います。

また、今まで自分がどんな風に人の話を聞いていたか、自分の癖にどんなものがあるかも気づくことが出来ました。

(先読み、沈黙に耐えられない、解決策を提案する等)癖づいたものはなかなか治らないかもしれませんが、気づくことは出来たので!これだけでもまずは進歩です。

後は、日々の実践を通して、本当の「聞く」ことを当たり前に出来る様にしていけば、自然と癖も治ってくるのかなと思いました。日々、実践あるのみ!!

「新井先生と娘さんとの動画が印象的でした。娘さんとの動画は、小さいころの私と私の父方の祖母とのやり取りを見ているようでした。

手を止めて、隣で話を聞いてくれるだけでなく、動作にも相槌を打ってくれていたことを思い出しました。

 

娘さんの言葉は私も本人に言われたことがありました。

「小学校の時はお母さんの言う事って、絶対じゃん。」と三女に、明るく当たり前のように言われ、次女も同感といった様子でした。

自分ではそんなつもりはなく、そんなに圧をかけていたのだとショックを受けました。

 

「勝手に解釈するから、伝えきれないまま話が進んで、伝え方が悪いって言われる。」「違うよって言えない。」「考えていると何で黙ってるの?って言われる。」というところは、次女と私のお決まりの会話パターンでした。

黙っている次女に私は「言わなきゃわからんよ。」って言っていたけど、言えるはずがなかったなと思いました。

次女がどうしたいのかを聞こうとしてたんじゃなくて、私の考えを押し付けていただけだったなと思いました。

 

また、子供の頃、母に話を聞いてもらえたか?というお題の答えに「早く解決させようと、焦らされる気がした。」と言っていた人もいました。

私も解決して楽にさせてあげたいと思っていたので、子供の為と思ってやっていた事が圧を与えているんだと改めて思いました。

 

会話をするとき、いつも「早く答えなきゃ。」と焦ってしまうのですが、「答えを待つ、間を埋めない、埋めなくてよい。」という練習で、相手役の方は、「待っている時間が長いと思った。」と言われたのですが、私としてはそんな感じは全くなく、むしろ待っていてくれたおかげで自分の気持ちを素直に言えたなと思いました。

子供との会話でも「早く早く」と答えをせかしていたけれど、考えながら喋るって、ゆっくりじゃないと無理だなと思いました。

 

改めて、子供の話を聞いていない事に気づかされました。

そして、子供が絶対だったと言う「お母さんの言う事」は、人に合わせる事でした。

「社会の基準の手放し方」について講座後に質問した時、「学校は?」と聞かれた時の返事として、崎岡さんに「学校に行かせていません!でいいよ」と言われ、ビックリしましたが、確かにそれが本心でした。

「普通」を気にして隠そうとしてしまっていました。

 

三女に、あのときどう思ったのか直接聞いてみました。

「学校はと聞かれ、どうしようって思った。学校行ってないって言ってもいいけど、それを聞いたら相手が返事に困るかなと思った。」との返答でした。

私が思う「どうしよう。」とは違っていました。ここでも勝手に三女の気持ちを解釈して「私がどうしよう。」って思っていただけでした。

そして私が「学校終わってきた。」と言った時に三女が思ったのは「よかった。どうしようって思ってなかなか言わなかったら、不自然になっていたから。早めに返事してくれたから変に思われなくてよかったと思った。」ということでした。

ここでも私は「いつも学校行かなくて大丈夫と言っているのに、嘘ついて三女を傷つけてしまった。」と思い込んでいました。

こうやって思い込みで作り上げてしまっている事ばっかりなんだろうなと反省しました。

話を聞いて「どうしてなんだろう?」が思いつかないな・・・と思っていたのですが、先に勝手に解釈してしまうからそうなるのかなと思うので、そこを意識して会話してみようと思いました。」

「新井先生のお子さんのビデオで涙してしまいました。

自分のやりたい事がしっかりあるのに、お母さん、お姉さんの事が気になり言えない、涙する場面では心が痛みました。

でも、新井先生の共感でしっかりお子さんの気持ちを聞く事ができていたのですごいなと思いました。

 

私だったら娘の涙を見たら、慰めたり、かばったり、アドバイスしてしまいます。そうならないために共感練習していきたいです。

また、お話の最初に、「何かさせようとか全くないから安心して話していいよ。」と声を掛けられていました。

話を聞く前にそういう事を言ってもらえると、心のバリアが外れてより話しやすくなるなと思いました。

 

以前は沈黙に耐えられなかったのですが、待ち上手になろうというお話を聞いてから、沈黙に抵抗をあまり感じなくなった気がします。

決断するという子どもの大切な経験を親が奪わないでという言葉が印象的でした。

「先生と娘さんの会話の動画内容が大変印象に残りました。

親から子に近づき、ただただ子供の話を「聞く」。

それも、単に同調・同意するだけでなく、子が本当に悩んでいることや気になっていることの「タネ」を聞き逃さず、(子にプレッシャーやストレスを与えることなく)質問・掘り下げをして、子の心の中にある苦しみや辛さ(ホンネ)を引き出して、寄り添い共感していくプロセスを視聴することができ、大変勉強になりました。

「本当の自分を分かってもらえない。」という苦しみが、結果、「自分の伝え方が悪いからじゃないか。」という自己肯定感の低下につながってしまっていたことがリアルに実感できました。

自分のホンネや悩み・苦しみを、父親に共感してもらえたという経験は、娘さんにとってすごく救われ、また心から安心できただろうなと思います。

 

「共感」の力を改めて実感できましたし、また同時に、「ただ、聞く」ということの難しさや、親の側から子供に近づき寄り添うことの重要性を感じました。

「失敗させない、課題を解決する、いいことをする。」といった、親主軸の価値観で子どもを動かそうとするのではなく、ひたすら気持ちに寄り添い共感を積み重ねることで、子ども自身による「自立」を、ゆったりどっしり見守れる親になりたいと強く思いました。

新井先生の次女さんの話、お母さんとお姉さんに、自分はこうなんだって言うのがこわい、お母さんに話してもなんか伝わらない、ズレてしまう…表現する仕事に就きたいと思うのに、こんな自分は表現する力が足りないと思っちゃう。お母さんは今の私を見てくれてないと思う。

娘さんの胸に閉じ込めた思いがどんどん出てくるのを目の当たりにして、私自身のこと、子どもたちのこととすごく重なって、衝撃でした。

ただただ寄り添って、気持ちに興味もって話を聞くだけで、こんなに自分の気持ちが湧き上がってくるんだ…子どもは気持ちをしっかりと言葉にできるんだ…と思いました。

 

子どもと話をするとき、マイナスなことを言われたりすると、つい、元気つけたくて、話してよかったと思ってほしくて、提案したり、いいことを言おうとしてしまいそうになる自分にも気づき始めています。

でも、子どもから湧き上がる言葉を待って、子ども自身にその気持ちをじっくり味わってもらうことが、とてもとても大切なことなんだと、すごく実感しました。

あと、我慢、努力、人に合わせること、これを私自身が手放すことがまず必要なんだと思いました。」

これらの参加者のご感想をお聞きして思ったことはたった1つです。

「子供の話を聞く」

ただそれだけのことがいかに多くの親御様にとって、難しいことで、現実的にできていないということです。

子供の話を聞く、子供の気持ちを聞くのではなく、いかに親の言いたいことを言ってしまっているのか、親の思う方向に合わせさせようとしているのかに気づいたという感想もありました。

 

私が思うのは、「不登校の解決は聞くに始まり、聞くに終わる。」ということです。

純粋でまっさら気持ちで100%子供の気持ちだけに向き合うこと、これができるようになるためには何度も何度も聞く練習、トレーニングが必要ですし、親御様の先入観や思い込み、価値観などの不純物を手放していくことがとても大事です。

親御様はお子さんにうまい言葉、上手な言葉でかえせなくてもいいです。

問題はそこではありません。

「うまく言わなきゃ。子供をいい方向にもっていかなきゃ。」という思い込みを手放して、ただただ子供の話を聞くということをまずはしっかりと習得してみてください。

 

とはいっても、「子供の話を聞く」というホンモノ共感が、どういうものなのか、わからない親御様が多いと思います。

そんな親御様のために「子供の話を聞く」というホンモノ共感を実際に体験できる魔法の言葉がけセミナーを1/26(日)に開催いたします。

この魔法の言葉がけセミナーにご参加いただければ、自分の何が課題でどうクリアしていけばいいのかがよくお分かりいただけます。

 

何度も言いますがたった2文字の「聞く」はとても奥の深いものです。

そして不登校の解決のためにはとても大切な技術ですので、ぜひセミナーに参加して、本当の意味での「子供の話を聞く」ことができるようになってくださいね。

【魔法の言葉がけセミナー&説明会の詳細はこちら

https://jisinkodomo.com/

<開催日程>

自宅から受講できるウェブ会議 ズーム(ZOOM)で開催

  • 2025/1/26(日)13:00-17:30
  • 2025/2/24(月祝)13:00-17:30
  • 2025/3/20(木祝)13:00-17:30

 

ホンモノ共感クイズ「公民の授業」

前回のホンモノ共感クイズには2名の方からご回答いただきました。ありがとうございます。

べさん

子供の気持ちを聞けていて、とてもいいです。子供が先生の考えを聞いてどう思ったのか、どんな感情がわき、どんな判断をしたのかが大事ですね。

はるかさん

お子さんがどう思ったかをきちんと聞けていますね。

ちなみに「なぜ、ママは不安になってしまうのでしょう?」世の中は怖いところだという怖れが刺激されるということでしょうか?

あとお母さんの感じ方を伝えていますが、これは最後にしてください。もしお子さんも何か不安に感じていそうだなと感じたら、この話はいいと思います。

私なら、子供がどう思ったのかを聞いた上で、税金を上げたがる人の気持ち、そして増税に苦しむ人の気持ちについて、子供と話してみたいところです。

 

ホンモノ共感クイズ「寝つきが悪い」

あなたのお子さんは心療内科に通って、薬を飲んでいます。

薬の服用を始めてから寝つきが悪くなり、睡眠リズムが狂い始めました。

あなたはお子さんに「そのことを担当の医師に伝えようか?」と聞くとお子さんはこんなふうに切れました。

「お前はこの薬に初めから反対だっただろう。言い方でわかっていたんだ。医師には絶対言うなよ。」

 

あなたはショックでしたが、気を持ち直してホンモノ共感してみようと思いました。

こんなときあなたならどんなホンモノ共感をしますか?

ホンモノ共感の言葉がけを考えて、1/27(月)16:30までにブログにコメントしてください。

 

来週1/29(水)のブログで私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。