再登校事例

強いストレスと解離性障害による不登校 女子中学生SKさん Vol.3

娘はあの日泣いて帰ってきた

(2010/6/10)
 
新井先生に相談の電話。経緯をお話しする。
 
今までの所では先ず、得意とするもの好きなものは?と聞かれたが、新井先生には「幼年から他人に受け続けたストレスが原因です」とはっきり言われ、思い返す。
 
・・・確かにそれまで、習い事の先生、塾の先生、部活の先輩に暴言を受け、学校または塾に行けなくなったことがある。
 
“クラブの先輩がドアを蹴破った日にSKは泣いて帰ってきた”と新井先生に言うと、「もっと悪口とか暴言はありませんか?」と聞かれ、暴言もあり、悪口は他の先輩にも言っていたことを思い出した。
 
SKが小学生の時の塾の先生に至っては、教卓を蹴り倒すということもあった。
 

部活の先輩とのトラブルと並行して、習い事の先生とのトラブルで(私と父親が)SKを責めていたこともあったので、(不登校の原因は)それだと思うと言うと、新井先生は「ストレスはあるかも知れないが、学校に行けなくなっているので、必ず学校に原因があります」とのこと。
 
“親はどう対応すればいいのでしょうか”と新井先生に尋ねると、
 
「特に声を掛けることも、特に何かを気にする必要もありません。『親が変われば子が変わる』という幻想を捨ててください。親の言葉で子供の不登校の根本原因が解決する、ということはありえないです」
 
と言われた。
 
母が続けていた仕事も「辞める必要はない」とはっきり言っていただいた。
それまで“親が変われば”と支援施設に言われたこともあり、かなり安心する。

解説

私は余所とは違い、その子が受けてきたストレスに徹底的に焦点を当て、それを解明するところからカウンセリングを始めます。これは今も変わりません。

ただ、下線部に関しては、「学校へ行かせようとしなくて良い」「親が自分を責めないで」という意図で言っていたことですが、今は3つの因子理論の発展によって下線部の言い方は間違っており誤解を与えかねないことがハッキリしました。ここに謹んで訂正します。

現在では、他者から受けたストレスより家庭で受けたストレスの方が、根本的な精神安定性に影響を及ぼすことがわかっています。

正しい言葉がけと接し方がわかれば、それだけで不登校を解決することも、今の私ならできます。

さて、次回から私がSKさんの家にいくことになるのですが・・・